ここで一度 取り出します。
冷ます事で→
芯まで味が染みこんでいくのだとか。
ちくわや さつま揚げ
練り物からは→
魚のうまみが
じわじわ出てきます。
おでんのオールスターたち。
つゆをまとってあめ色に輝きます。
締めは ごはんに大きな豆腐を
どんと載せ→
おでんのつゆを たっぷりと。
つゆのうまさが ごはんにも染みて至福のフィナーレを迎えます。
おでんのつゆ。
それは 時代とともにおいしさを増していったのです。
らっしゃい!
あら 屋台ですか!
そう そう そう。
これね あの→
日曜大工で作ってみたんだけどね
ちょっと これ 小さかったかな。
頭 つっかえちゃうんだ これ。
とっても上手!
ただ…。
えっ?
その… のれん→
ちょっと ジャンルが違うような…。
えっ?
「鉄道員」をはじめ人情味あふれる作風で知られる→
浅田次郎さん。
浅田さんが愛してやまないおでんがあります。
ちくわぶです。
著書に熱い思いがつづられています。
それは 東京が発祥のおでん種。
関東以外では ほとんど見かけないといわれています。
その正体を探るべく
やって来たのは…
ちくわぶを作り続けて85年の
店です。
原料は 小麦粉と水と塩
それだけ。
丹念に練り上げ→
小麦の植物性たんぱく グルテンを引き出し→
コシの強い独特の食感を
生み出します。
ステンレスの管に1本ずつ巻きます。
金型に入れると あのギザギザの形に。
よく この形になったな
っていうのはありますね。
非常に きれいな…
そういうのも楽しんで頂ければと思いますね。
「おでん」 2つ目の壺は→
「あの人が愛した個性派たち」。
大阪生まれで
食通としても知られた作家→
開高 健が
足しげく通った店があります。
江戸の終わりから
居酒屋を営んでいたという→
長い歴史を刻む店。
作家のお目当ては鯨のおでんでした。
コロと呼ばれる…
そして…
巨大な鯨の舌の事を
サエズリと呼んでいるそうです。
サエズリについて
開高 健は こう記しています。
この店の…
作家の愛したサエズリの味を→
こう語ります。
だから はまると開高さんみたいに→
もう 自分の本とか小説とかにね
書きまくるぐらい書くし。→
サエズリの…
だから 困るのが→
「それ どんなふうなん?」って
言われた時に→
何とかみたいって
「みたい」ないなっていう。
「食べてみいや」としか
言われへんっていう。
現在 鯨は 調査捕鯨のものが
僅かに入るだけとなりました。
しかも 鯨は 塩抜き 脂抜きと
とても手間のかかる食材で→
下準備に10日はかかる
といいます。
今や 伝説となりつつある
おでん種。
開高 健の愛した サエズリ。
表現し難い味こそが→
作家魂を
引き付けたのかもしれませんね。
お初天神の名で知られる…
昭和20年11月終戦から僅か3か月後に→
境内に バラックが建ち→
一軒のおでん屋が店開きしました。
看板には 「関東煮」の文字。
営んでいたのは味には ちょっと うるさい→
池永イサさんと鶴松さんの