誰もそう呼んでないんです。
ということはですよ 誰が いつ
「化学調味料」と呼びだしたのか?
まいります。 所さん! 大変ですよ。
池田博士による発見の1年後→
グルタミン酸ナトリウムは
「味の素」の名で市販化。
当時の広告には→
「理想的調味料」とうたわれている。
その後 料理学校の教科書では
「万能的調味料」。
辞書では
「人造調味料」と→
形容されるようになった。
それもどうかと思うけどね。
では 一体 誰が いつ→
「化学調味料」という名前を付けたのか?
ここですね。
情報を求めディレクターが訪れたのは→
日本うま味調味料協会。
こちらの業界団体 昭和60年までは→
「日本化学調味料工業協会」という
名称だったという。
すると…
ここだ!
まさに 灯台下暗し。
それにしても 一体 なぜ?
ディレクターは 当時の事情を知る
という人物を突き止めた。
すいません あっ…。
どうも こんにちは。
お忙しいところ すいません。
昭和34年 NHKに入局し→
長年 ディレクターとして
料理番組を担当してきた。
私はね…
(取材者)あっ もうすでに?はい。
こちらは 当時使われていた
料理番組の台本。
へえ~! 取ってある!
確かに「化学調味料」と書いてある。
ああ それはね…
では 一体 なぜ それまで→
一部で使われていた呼び名ではなく→
「化学調味料」という名前にしたのか?
「もはや戦後ではない」といわれた
昭和30年代。
テレビに洗濯機 冷蔵庫といった
三種の神器の誕生や→
SF漫画など→
「科学の力が未来を豊かにする」と信じられた時代。
「アトム」なんて
もろ「科学の子」だもんね。
化学者である池田博士が生み出した
新しい調味料に→
当時 夢を与えてくれる→
「カガク」という言葉が重なり→
「化学調味料」という名前が
付いたのではないかというのだ。
憧れだったんだったのかもね。
憧れの。
だからメーカーも うなずいたわけだよね。
(木村)そうですね。
ウフフフ! ですから やっぱり…
…と思いますよね 恐らく。
だから…
当時の新聞にも→
「テレビの料理番組が『化学調味料』
という言葉を広めた」とある。
では 一体 なぜ→
当初ポジティブなイメージだった「化学調味料」という言葉が→
「無化調」という言葉が生まれるほど→
ネガティブなイメージを持つようになったのか?
その理由は スタジオで!
ええ~!
所さん 全部当たってましたね。
すごいね でもね。
今は みんな「ええ~!」って
こうふうになっているけども。
いつの間にか 何か ねえ?
「化学調味料を使用してございません」みたいな。
さあ 所さん 佳乃さん。
疑問が深まったところで…。
NHK どうしたの? NHK。
(木村)NHKが作った言葉です!
なぜ あこがれのカガクから
イメージが変わったのか→
というところですけど。
先ほどVTRにも出てきました→
食品安全のエキスパート
中島先生によりますと→
イメージが悪くなった
理由の一つが こちら。
アメリカの先生から?
あのファストフードだらけの…。
その後ですね WHO 世界保健機関。
ここが各国の添加物の専門家を集めて調査したところ→
この指摘は否定されまして
昭和62年に安全性が確認をされました。
「これ 良くないんだ