「ボール」と聞こえてしまったために→
日本では この厚紙のことを
「ボール紙」と呼ぶようになりました。
ボール紙で作られているので
「段 ボール」なのです。
それは この断面。
段ボールを真横から見ると三角形が連続しています。
この三角形の連なりを
「トラス構造」といい→
構造物が とても頑丈になるそうです。
例えば 紙を四角形と三角形にして丈夫さを比較してみると…。
四角形は
指で押すと 簡単に変形しますが→
三角形は 変形しづらい。
同じ材質でも三角形にすると頑丈になるので→
トラス構造は
東京タワーや 東京スカイツリー→
陸橋などにも使われています。
そこで 波形と1枚のボール紙を貼り合わせたものが→
1870年代から アメリカで→
ガラス製品などの包装に使われ始め→
日本では明治時代「なまこ紙」と
呼ばれていました。
形状が なまこに似ていることから→
「なまこ紙」になったのではないかと言われています。
後に「日本の段ボールの父」と
呼ばれる人物です。
井上の人生は
まさに波乱万丈。
あの森繁久彌さん主演で
ドラマ化もされたほど。
果たして
井上貞治郎の波乱万丈の人生とは?
1881年 兵庫県姫路市の農家に生まれた
井上貞治郎は→
小学校を卒業後 神戸へ奉公に出ます。
奉公先の商家での仕事は長くは続かず→
その後も職を転々とします。
散髪屋さんやパン屋さんなどなど…
その間 住まいも転々とし
満州にまで及びましたが→
どの仕事も失敗。
長い流浪の日々を経て帰国。
28歳になった井上は
このままではいけないと考え→
占い師のもとを訪ねます。
これ 担当ディレクターです。怖かったな 今。
貞治郎が目をつけたのは
まだ国産のものがなかった なまこ紙。
明治時代に使われていた
外国製のなまこ紙は→
非常に高価で
日本では あまり普及しませんでした。
(後藤)いいなまこ紙ができれば→
絶対に売れると井上はにらんで…
そこで なまこ紙を作る
オリジナルの製造機を作り→
何度も試作品を作りました。
しかし…
波形になっても
すぐペシャンコに潰れてしまう。
ようやく
たどりついたのは→
ボール紙を湿らせ それを
七輪の熱であぶりながら→
型をつけるという方法。
こうして ついに…
(後藤)「波型紙」「弾力紙」など
いろいろ考えた末に…
上手やな。
やがて 「香水の瓶を入れる箱を作ってほしい」という依頼が舞い込み→
「段ボール箱」作りが始まります。
外国では 1890年代には既にあった段ボール箱。
井上は ボール紙を両面に貼り→
見よう見まねで完成させ→
これが大評判。
何回こすんのよ これ。
こうして…
全世界に工場を100以上ももつ会社へと成長したのです。
ということで…
(笑い)過去の栄光? 5歳やのに まだ。
はい。 みっちゃん お分かり頂けた?
(笑い)大体ですよ。
そして 占い師役をやったのは
担当ディレクターのクマザワさんです。
上手でしたね 占い師役。
(笑い)
いやいや
なかなかのお芝居なさってましたよね。
すごいですよ。
ちょっと いっぺん「紙じゃ」って言うてみて下さいよ。うん 言うてみて。
上手! ほら。
アハハハ うまいじゃない。 ねえ?
草笛さんも びっくりしてはりましたよ。
随分 高い声 出ますね。
いやぁ よかった よかった。
すばらしい。
次からも やって下さいね。
(笑い)
大人の皆さん ちゃんと答えられますか?