長~い中指を突き刺し ほじほじほじ。
中に隠れていた虫をかき出し
ペロリと食べてしまうんです。
どれどれ?
あ~!
大きな口!
こちらのインパクト抜群の鳥→
ハイイロタチヨタカです。
ふだんは木の枝になりきって天敵から身を隠すんですが…。
見破られてしまった場合に繰り出すのが
あの強烈な変顔。
口と目を大きく開けることで
天敵をびっくりさせるんです。
生き残るために編み出した
驚きの姿です。
生きものの中で
幽霊ザメだけが持つという→
謎の突起 前額把握器。
さあ いよいよその謎に迫っていくことにしましょう!
おや?
こちら 肝心の前額把握器がありません。
実は これはメス。
前額把握器は オスだけが持っている器官なんです。
オスは 一体
前額把握器をどう使うのか?
今回 その一部始終を
世界で初めて捉えることができました。
ある日のこと。
オスがメスの後を追いかけ始めました。
あっ 体当たり。
何度も繰り返します。
ちょっと荒々しいですが
これが幽霊ザメのプロポーズ。
でも 観察を続けても オスが
前額把握器を使う様子はありません。
前額把握器は
求愛のために使うものではなさそうです。
再び幽霊ザメのカップルを見つけました。
今度は ぴったりと寄り添って泳いでいます。
右側の大きいほうがメス
手前がオスです。
めでたく恋が成就した瞬間に
出会えたんです。
突然 メスが激しく体を振り始めました。
それでもオスはぴったりくっついて離れません。
あっ オスの頭 なんと前額把握器で→
メスの胸ビレをがっちり挟んでいます。
前額把握器の役割が
ついに わかりました。
交尾の時にメスをつかんで離さないための
ものだったんです。
貴重な繁殖の機会を 絶対逃がさない。
そんな決意が伝わってきそうですね。
その後 2匹のランデブーは
30分ほど続きました。
♪♪~
こうした幽霊ザメの行動は地元の海洋生物の第一人者でさえ→
初めて見るものでした。
取材班が世界で初めて捉えた→
前額把握器が使われる瞬間。
学術的にも極めて貴重な映像となりました。
私たちは さらに別の場所でも
興味深い行動を捉えました。
深場へ続く砂地の海底。
海底に転がっていたのは大きさ15cmほどの物体。
形は細長く 皮のような手触りです。
実は これ…
この1つの卵から 1匹の赤ちゃんが
生まれてくるといいます。
卵の殻は 砂地の海底で
いくつも見つかりました。
もしかすると ここが
産卵場所になっているのかもしれません。
私たちは
産卵の瞬間を狙うことにしました。
そんな中 夜の海で
卵を持つ幽霊ザメに遭遇しました。
おなかの下にぶら下がっている
細長いものが卵。
メスは こうして卵をぶら下げたまま
数日間過ごすといいます。
めったに見られない貴重な姿です。
メスが海底に おなかをつけました。
激しく体を震わせています。
一体 何をしているんでしょう?
♪♪~
卵をつけたまま深いほうへ泳ぎ去っていきます。
メスは
おなかを海底に すりつけることで→
卵を産み落とそうと
していたのかもしれません。
♪♪~
いまだ多くの謎に包まれた幽霊ザメ。
今回 その謎を解く手がかりとなる
さまざまな発見がありました。
♪♪~
深海から浅い海まで→
食べ物を求めて
縦横無尽に移動する独特の暮らし。
そして 前額把握器を駆使した