タワーが街のシンボルとして健在なのは→
手間も予算もかかるメンテナンスを
地道に続けてきたからだ。
東京タワーは 7年前→
テレビ電波塔としての主要な役割をスカイツリーに譲った。
一時 大きく減った来場者数だが
今 再び戻り始めている。
どんな時も背筋を伸ばし
62年間 変わることなく輝き続ける→
凜とした たたずまい。
造るだけが リボーンではない。そう語っているかのようだ。
首都高の守り人
インフラドクター部 部長の永田佳文は→
静岡の鉄道会社を訪れていた。
企業の垣根を越えてインフラドクターを→
鉄道のメンテナンスに
導入することが決まったのだ。
地方の中小の鉄道では
人手不足をどう補うかが→
差し迫った課題となっている。
インフラドクターはその解決策として期待されている。
更に 海外からも注目が集まっている。
この日 インドネシアの高速道路を運営する企業が視察に訪れた。
経済成長 目覚ましいインドネシアでは→
首都高のおよそ6倍にあたる長さ1,900キロの高速道路が開通した。
インドネシアも
度々 大地震に襲われる国。
維持管理は 切実な課題である。
2019年9月 首都高1号羽田線。
一夜で架け替えた八潮連結橋の
その後の工事が完了した。
塩害や津波を避けるため
20メートルまで上がった。
いよいよ 橋の開通だ。
あっ 行った! 行った 行った…。
おめでとう。
(拍手)
工事の現場監督を担当した→
橋架けのスペシャリスト [外:27F0C69A76BF571D6DC25DB389D20779]橋昌彦も車を走らせていた。
自分の造った橋を 初めて渡る日は
何度経験しても 最高にうれしいという。
(取材者)
橋は何歳ぐらいまで頑張れますか?
首都高が掲げる
百年もつ道路造り。
オリンピック以降
老朽化が激しい→
残り4つの路線でも
大改造が始まる。
その一つ 日本橋川上空にかかる道路は
地下に潜ることが決まった。
いつも 心のどこかに
地震への不安を抱えて生きる私たち。
補修が進むのが先か 巨大地震が先か。
願わくば その競争に勝利せんことを。
俺たちは もう
1964と同じ イケイケドンドンの夢を→
見ることはできない。
飛躍的な成長は望めないし人口だって減る。
新しい夢 新しい街が必要だ。
せっかく造るんだったら百年後のやつらに→
「2020の負の遺産」とか
言われたくないよな。
この道路の裏側には 男たちが
きっと へばりついているに違いない。
ありがとよ!
次回の「東京リボーン」は迷宮と化した渋谷の大改造。
一夜で変わる風景。 見逃すなよ!
2020/02/29(土) 21:00〜21:50
NHK総合1・鹿児島
NHKスペシャル 東京リボーン(4)「巨大インフラ 百年残す闘い」[字]
今回は、首都高速道路、東京タワー、高度成長期の2つの遺産大修復に密着する。いつ起きても不思議はない巨大地震。その日に備え、百年の時にも耐えるインフラを作る闘い。
詳細情報
番組内容
首都高は、全長の実に4分の3が空中に作られた空中回廊。そのスケールは世界を驚かせたが、建設から半世紀たち、劣化が進んでいる。最も損傷の激しい1号羽田線の一夜限りの壮大な難工事に密着する。東京のシンボル・東京タワーでも5年に一度の大修復を迎えていた。空中300メートル、足場の幅はわずか10センチ、強風と雨が吹きつける中、ペンキを塗り直す決死の作業。インフラの老朽化を食い止める人々の闘いの記録。
出演者
【語り】香川照之,松坂桃李
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 報道特番