組みあめという製法を使っているんです。
これは 目の部分。
しま模様は何でしょうか?
目の上に載せました。
まつげでしたか。
作りたてのあめは軟らかく→
時間をかけると形が崩れてしまいます。
手早く正確に組んでいくのが
熟練の技。
トレードマークのおかっぱ頭をかぶせ→
全体を 白いあめで包みます。
直径35センチ 重さ50キロの→
巨大なあめの塊が出来ました。
機械で細長く絞ると
全長250メートルまで伸びるとか。
♪♪~
どこを切っても 金太郎。
ぱっちり まつげ。
ちょっと怒ったような顔や困り顔。
お気に入りの顔を探しながら
食べるのも→
このあめの楽しみです。
そんな物騒なもの早く捨てましょうよ。
いや でもね これ→
どっかで見覚えがあるんだよねこの壺。
いつだったか…。
あっ じい様のだ これ。
正雄。
この壺は決して開けてはならんぞ。
おっそろしい目に遭うからな。
でも 恐ろしい目ってな… 何だろう?
開けたら 煙が出て
おじいさんになっちゃうとか。
まさか…。
でも まあ あれだねどんな危ないものか→
ちょっと これ
確かめる必要があるね。
あめの歴史です。
室町時代 西洋から砂糖菓子が もたらされると→
その強い甘みは
人々をとりこにしました。
砂糖を取り入れる事で
日本の菓子は大きく変わります。
そして生まれたのが…
職人たちは 舶来の菓子を日本人の感性に合わせました。
色をつけて結んでみたり。
花鳥風月を取り入れてみたり。
有平細工と呼ばれる
高度な技は→
今も受け継がれています。
群馬県高崎市の老舗和菓子店。
店主の石川久行さんは→
40年前 京都で修業中に有平細工と出会い→
その美しさに引かれ
技を磨いてきました。
原料となるのは 砂糖と水あめ。
色づけしたあと薄く伸ばして艶を出します。
丸めていくと 美しい渦巻き。
観世水という水の流れを表す文様です。
有平細工には→
水を表現する形がいくつもあります。
波紋を表す 玉水。
移ろいゆく自然を単純な形に昇華する→
日本ならではの意匠です。
「四季折々の自然の息遣いを取り入れたい」と石川さん。
この日 目を留めたのは
お堀端に咲く ツツジ。
花が ラッパのように
開いてるんですよね。
で この しべは
細いものでっていうのは→
なかなか
商品的に扱いが悪いので→
ぱっと見た印象が伝わるように
作ろうと思っています。
花の中央にある 雄しべと雌しべ。
これをどう表現するのでしょうか。
ツツジの花びらに使うのは
鮮やかな赤いあめ。
♪♪~
しべの部分には細長く切った あめの先に→
けしの実をつけて。
あ~ たくさんのしべが生えてるように見えますね。
程よく単純化する事で→
より本物らしく見えるといいます。
観世水と組み合わせて。
5月のお堀端に咲きこぼれる ツツジ。
すがすがしい水辺の景色です。
下手すると 明け方まで→
コツコツやってたりとかっていうのが
あります。→
食べる宝石というような例えを
私は よく言うんですけども→
この輝いているのを見てると
ニコニコしてきちゃうじゃないですか。
ハハハハ…。
異国の甘みと日本の心の出会い。
今日 2つ目の壺→
「その甘さに歴史あり」。
日本で初めて