今日 最後の壺→
「食べて消えゆく即興芸術」。
懐かしい風景に出会いました。
3軒の露店。
家族で営んでいます。
針金細工師の小島政治さん。
こういうふうに持った方がいいこういうふうに。
で こう引っ掛けて ほら。
こっちの手で持って しっかり…。
針金で
鉄砲や飛行機などのおもちゃを→
その場で作ります。
妻の登美さんが売るのはべっこうあめ。
一筆書きで模様を描いてみせます。
そして娘の政美さんは あめ細工師。
注文に応じ 素早く形を作ります。
作る過程を見せ 楽しませる路上のエンターテイナーです。
俺は
こうやって 青空天井の下で→
どこだって できるんだぞ
っていうような→
何か まあ 一つのさ 変な…→
プライドっていうんじゃねえんだけどそんなもん持ってる訳よ。→
縁日出るものは
ほとんど 縁日芸なんですよ。→
作ってるところを見せながら→
「あ~!」っていって買いに来るのが…。
あめ細工は 江戸時代から→
庶民の娯楽として親しまれてきました。
当時は アシにさした あめを
吹いて膨らまし→
鳥などの形を作っていました。
現代でも あめ細工は 縁日の花形。
さまざまな注文に応じ
素早く作る職人の技に→
子どもたちの目は
くぎづけになりました。
よかったら 何か…。
じゃあ オカメインコが…。
オカメインコ?
はい。
ほっぺの赤い オカメインコのリクエスト。
その早業とくと ご覧下さい。
♪♪~
1分26秒。
長い尾羽や赤い頬。
特徴をしっかり捉えています。
はい どうぞ。
ありがとうございます。
どうも。
すっごい かわいい。
オカメインコって鳥で→
このチョロンが好きなんです。
(取材者)チョロン? 何? チョロンって。
頭の羽が好きなんです。
何もないところから
出来上がっていく→
その過程が好きです。→
お子さんなんかがとても驚いた顔っていうか→
表情した時に→
気持ちを… 何て言います こう動かせる事ができたっていう。
あめと 棒と はさみさえあれば
どこでも客を楽しませる→
江戸から受け継ぐ 職人の心意気。
あっ 空っぽだ。
えっ? フフフ… いつの間に。
あっ あっ あっ。うん 喉は治ったな。
いや~ しかし おなかいっぱいだ。
さすがに食べ過ぎた。 ハハハハ…。
正雄。
わっ! おじいちゃん!
お前というやつは…。
あれほど 開けちゃいかんと言ったのに あんた…。
いや でもね おじいちゃん→
それ 毒でも何でもなかったよ。おいしい水あめだったよ。
お前 こらえ性がないよ。
甘いもの とり過ぎてはいかんと言うとったのに…。
案の定 このありさま!
いい年して もう情けない!
すいません。
(おなかの鳴る音)あっ…。
あっ ちょっと おなかの調子が…。
正雄。ちょっと失礼します。
おい 正雄。
正雄!
本当 全部 食べおった。
全然 残ってない。
全然 残ってないじゃないか。
2020/05/03(日) 23:00〜23:30
NHKEテレ1鹿児島
美の壺・選「笑みこぼれる“あめ”」[字]
“どこを切っても金太郎”が出てくるお馴染みのあめの職人技!500年伝わるという穀物のあめ!その他、見事なあめ細工が続々登場!心弾む色と形をお楽しみください!
詳細情報
番組内容
子どもに大人気、棒の先で大きく渦を巻くしま模様のロリポップ!▽“どこを切っても金太郎”お馴染みのあめの職人技!▽500年伝わるという、砂糖を一切使わない穀物あめ!花鳥風月をみやびに表現する有平細工▽縁日で人を楽しませてきたあめ細工。客の注文を受け、その場で、どんな形も作り上げる技に密着!▽まるでガラス工芸!リアルなあめ細工も登場!<File 411>
出演者
【出演】草刈正雄,【語り】木村多江
ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化