というと、どうしてもわれわれ、
初代の印象が強いんですけど、こ
れ、初代に比べると今回は順調だ
ったといえるんでしょうか。
>>初代はやぶさでは、着陸に失
敗したり、途中で行方不明になっ
たりして、かろうじて地球に帰っ
てきて、それが感動を呼んだわけ
なんですけれども、それに比べて、
今回、はやぶさ2は、極めて順調、
ほぼパーフェクトなミッションな
んです。
しかし、この成功の裏には、知ら
れざるドラマがあるんです。
>>ちょっときょうはそれを詳し
く見ていきたいと思いますが、そ
の成功は、ポイント、こちらなん
ですね。
徹底的にやるということ。
一体どういうことなのか、まずは
こちらをご覧ください。
>>そもそも今回のプロジェクト
が、どれほど難しかったかという
と、一本の糸を日本から操って、
ブラジルの針の穴に通すくらいの
難しさだったんです。
>>え?すごい。
>>どれだけ。
>>ものすごい難しいということですね。
>>そのために徹底したのが、ト
ラブルシミュレーションでした。
宇宙では、突然のトラブルが起き
るため、コンピューター上に設定
したはやぶさ2に、アクシデント
を起こす訓練なんです。
方法はなんとドッキリ。
メンバーにはないしょで、突然ト
ラブルを発生させます。
>>例えば、
はやぶさ2の飛行中に故障が起こ
り、コースを外れます。
立て直そうとしたところ、
管制室のパソコン端末も壊れてしまい、通信できなくなるというも
のなんです。
こうした実践的な訓練を、2年間繰り返し、
数百とおりのトラブルを組み合わ
せを経験したんです。
実は訓練の中では、失敗して、
何度もコンピューターの中のはやぶさ2を墜落させてしまったとい
うようなこともあったんです。
そして、
実際にリュウグウに到着したとき
のことです。
リュウグウは一面、大きな岩だら
けで、
着陸できる広い場所がなかったん
です。
そこで徹底的にしたのが、着陸シ
ミュレーション。
飛行チームは、
危険な岩を回避するため、
なんと10万通りもの着陸パター
ンを計算したんです。
そして、
画像を解析するチームは、
着陸可能な場所を探すため、
岩の高さを一つ一つ計算し、
高さを割り出す作業をしていたん
です。
画像を解析した一人は、こんなこ
とを言っています。
>>単純に数えるのも難しそうな
のを、
数万個でしたっけ?
>>地道に根気よく、権藤さん、できますか。
>>いや、ちょっと難しいですね。
>>すごい作業してるんですね。
>>プロジェクトマネージャの津
田さんは、岩の多さに驚いたと言
っています。
やはりどう着陸したらよいかというのが、
一番難しかったところだと。
そこで津田さんは、やれることを
探そう、探すしかないと、メンバ
ーのみんなに声をかけ、
そしてメンバーは、知恵を出し合
って、
チームが一つになっていったと感
じました。
>>前向きですよね、このことば。
>>力強いことばですよね。
そうして、臨むことになった着陸
なんですが、
そこで数々のシミュレーションで
想定してきたことが、
まさに生きた場面があったんです
よね。
こちらもご覧ください。
>>着陸にあたってもいろいろありました。
いざ着陸を開始しようとしたその
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はやぶさ2感動しました