♪♪~
(
風の音)
<日本海から吹き付ける強い風>
<北海道の西 寿都町>
<風の町>
<この町に 全国からごみが集められるかもしれない>
<核のごみです>
まず この核のごみというものを私はテーブルにのせたい。
<人が触れることすらできない→
核のごみを引き受けるのか>
<国の調査に協力すれば
20億円が手に入ります>
20億ってのは
すげぇ魅力だと。
半端でねえべや
。
財源20億
もらうよりは→
もっと果てしない価値が
あるもんだと思うんですよね。
<北海道の小さな町が
なぜ 手を挙げたのか>
ある意味では
頬を札束ではたくようなね。
この国のやり方ってのは
どうなのかと。
<この先に
町の未来は開けるのか>
<核のごみは
問いかけます>
<日本海に面する寿都町>
<札幌から車で3時間>
<風力発電の風車
11基が立ち並び→
風の町と呼ばれています>
<…には 毎朝 必ずすることがあります>
(
片岡町長)365日 気になります。
一番
稼ぎ頭…。
<風車が止まっていると
すぐに担当者へ連絡>
(
片岡町長) あれ 1基 あれか?動いてねえべ。
今日
入るの? 1基だけだべ?
朝
動いてたような気すんだけどな。
多分
メンテだなと思ったら…。
(
風の音)
<寿都町では
1年を通して強い風が吹きます>
<漁業や農業に悪影響を及ぼす
厄介者でした>
<これを
風力発電という資源に変えたのが→
片岡町長だったのです>
人間だったらね 24時間働きなさいって言ったら→
必ずブーイング来ると
思いますけども→
風車は
ちゃんとメンテをしますと→
24時間
365日しっかり働いてくれますので→
親孝行だなっていうふうに
感謝してます。
<電気を売ることによる…>
<この利益で 町の人の暮らしを支えています>
<診療所の運営に→
子供たちの通学費の補助も>
<しかし
国の政策で10数年後には→
風力発電の…>
<…減る見込みです>
<町の財政は
5年後に→
2億円以上の赤字に転じると
みられています>
<衝撃的な一報が
飛び込んで来たのは 今年8月>
高
レベル放射性廃棄物の最終処分場を選ぶための国の調査に→
後志の寿都町が
応募を検討していることが分かりました。
<片岡町長が
核のごみ 最終処分場を→
建設するための調査に
応募する方針を示したのです>
<核のごみとは
一体 何か?>
<寿都町の対岸
30km先に→
原子力発電所があります>
<国の政策はエネルギーの一部を→
依然として
原発に頼っています>
<使い終わった核燃料は→