合意に向けて、どちらかが踏み出
すのか、あるいはこのまま時間切
れとなるのか。
緊迫した事態となっています。
>>次です。政府はきょうの閣議で、
一般会計の総額が過去最大の10
6兆6100億円程度となる来年
度・令和3年度予算案を決定しま
す。
財源を賄うために新たに発行する
国債は、当初予算としては11年
ぶりに前の年度を上回り、厳しい
財政運営が続きます。
>>国の来年度予算案は、
一般会計の総額が106兆6100億円程度と、今年度の当初予算
を3兆9500億円程度上回って
過去最大となり、3年連続で10
0兆円を上回ります。
歳出が大幅に膨らんだ背景には、
高齢化に伴って社会保障費が過去
最大の35兆8400億円程度と
なったことや、防衛費が同じく過
去最大の5兆3200億円程度に
上ったこと、それに新型コロナウ
イルスへの対応として、
国会の承認を得ずに機動的に使い
みちを決められる予備費として5
兆円を計上したことなどがありま
す。
一方、歳入では、新型コロナの影
響による企業業績の悪化などを見
込んで税収を今年度の当初予算よ
り6兆700億円程度少ない、5
7兆4500億円程度としていま
す。
また、新規の国債の発行額は、4
3兆6000億円程度に上り、今
年度の当初予算の段階から11兆
円程度増えています。
当初予算どうしの比較で、新規の
国債発行額が前の年度を上回るの
は11年ぶりで、歳入全体に占め
る国債の割合は40%程度となり、
厳しい財政運営が続きます。
政府はこうした内容を盛り込んだ
来年度予算案を、きょうの閣議で
決定します。
>>続いては、
子育てをするがん患者の心のケアについてです。
この年間およそ5万6000人と
いうのは、
新たにがんになった人の中で、
18歳未満の子どもを持つ人の数です。
>>がんになった親たちは、治療
と子育ての中で精神的に追い詰め
られます。
その笑顔を取り戻そうとする取り
組みを取材しました。
>>お疲れさまです。>>終わりました。
>>千葉県に住む谷口佳江さん3
4歳です。
去年、乳がんが見つかり、手術を
行いました。
この日は、
術後1年の検診日でした。
>>手術後、
抗がん剤の副作用や通院に追われ、仕事を辞めざるをえなかった谷口
さん。体の不調を抱えながら娘を
育てる日々が続きました。
>>育児を全うできないもどかし
さ。
悩みを相談できる人もおらず、一
時、うつ状態になりました。
>>谷口さんは、
いつの間にか笑うことができなくなったといいます。
追い詰められた母親たちの笑顔を
取り戻そうという取り組みが始ま
っています。
先月、福岡で開かれた写真展です。
笑顔をテーマに、がん患者と家族
の写真撮影を行ってきたNPOが
開催しました。
NPOを主催する、
がん専門医の金城舞さん。
幸せな姿を目に見える形で示すこ
とが、がんを患う母親たちの支え
になると気付いたのです。
>>写真が展示された母親の一人、
松田妃美さん。当初は写真を撮影することにため
らいがありました。
>>2年前、
乳がんが見つかったとき、
松田さんは第2子を妊娠中。
出産と手術を同時期に経験しまし
た。
治療のストレスや経済的な負担が
増える中、
夫との関係は悪化し、離婚しまし
た。
>>再発のリスクを抱えながら、