あります。
この期間に フランスやイタリアなど
ヨーロッパへ渡航していたのは 39万人。
12月中旬のフランスでの感染や→
イタリアの下水から見つかったウイルスは→
こうしたルートを経由して
持ち込まれたのではないか。
教授たちは
引き続き解析しようとしています。
ウイルスの感染が水面下で広がる中→
去年 12月31日武漢市は初めて異常事態を公表しました。
しかし このあとも 人類は
未知のウイルスに対し→
強い危機感を持てないまま
時間が過ぎていきます。
1月12日。
中国がWHOにウイルスの遺伝情報を報告。
この段階で WHOは→
ヒトからヒトへの感染は限定的だと考えていました。
武漢が都市封鎖という
非常手段をとったのは 1月23日。
そして 私たち日本人がウイルスの脅威を
目の当たりにしたのが2月。
横浜に入港したクルーズ船で
700人以上の感染者が確認されました。
このころ ようやく
無症状でも感染を広げることや→
突如として重症化するウイルスの
恐ろしさが知れ渡ったのです。
もっと早く ウイルスの性質をつかみ
備えることはできなかったのか?
初期の段階で
情報統制を行っていたのではないかと→
疑いを持たれてきた中国。
取材班はインターネット上で削除された→
新型コロナウイルスに関する
記事や画像データを調査。
すると ウイルスの遺伝情報が
公式に報告される2週間前→
既に それを特定していたとする中国の
研究者がいることが分かったのです。
もし これが本当であれば→
重症化を招くウイルスの特性をいち早く知り→
PCR検査の開発や都市封鎖などの対策を
より早められた可能性があります。
今回分析したのは
通信データが暗号化されている→
セキュリティーが極めて高いサイトです。
中国当局の目が届きにくく→
削除されるおそれがある文書や記事が
保存されています。
膨大な文書を一つ一つ確認したところ→
「新型コロナウイルスを最初に発見した経緯」という文書にたどりつきました。
文書には 12月24日に
重症の肺炎患者からサンプルを取得し→
26日に遺伝情報を特定したと
書かれています。
しかし 衛生当局の介入によって→
その情報が すぐに公開されることはなかったといいます。
果たして 文書の内容は事実なのか?
これを記した人物は その内容から→
大学の研究者か遺伝子解析会社に勤める
人物と見られます。
その人物を特定するため
世界中の研究者が→
新型コロナの遺伝情報を共有している
データベースを確認することにしました。
すると 削除された文書に書かれていた
サンプルの取得日と同じ→
12月24日の遺伝情報が見つかりました。
更に この遺伝情報について書かれた論文を見てみると…→
著者は 広州にある遺伝子解析会社に
勤めていることが分かりました。
会社のホームページに
載せられていたのは…。
あの削除された文書と全く同じ
手書きの内容でした。
この遺伝子解析会社に
取材を依頼しましたが→
応じられないという回答が。
更に調べると ネット上には→
中国当局が 研究者たちに
統制をかけていたことを示す→
音声記録も残されていました。
情報の共有に 後ろ向きなのではないか。
アメリカからも批判された中国政府は→
未知のウイルスに対し厳格な管理下で対処したもので→
批判はあたらないとしています。
結局 新型コロナウイルスの遺伝情報は→
中国政府の統制を無視して
公表されることになります。
中国国内の研究者と共同で
遺伝情報の解読に成功していました。
今回 メールでの取材に応じた
ホームズ教授。
世界の非常時には 科学的な情報共有を
急ぐべきだと考えたといいます。
ホームズ教授が
遺伝情報を公開したのは1月11日。
中国がWHOに遺伝情報を報告したのは