2018/03/09(金) 01:55〜02:25 恋は雨上がりのように[字]

♪♪~
♪♪~
(はるか)いた!
(はるか)お… お待たせ!
ハァ ハァ… ごめん!支度に手間取っちゃって。
(あきら)ううん 大丈夫。
≪(翔太)おーい!≪(足音)
(風)あ~!
(空)あきらちゃ~ん!
(はるか)ごめん…。
どうしても連れてけって…。
(あきら)行こ。
うん!
♪♪~
すごーい! お魚さんだ!(空)お魚さんだ!
(店員)
いらっしゃい いらっしゃい!
どれでも 1個 300円だよ!
みかん下さい。あいよ!
翔ちゃん 久しぶりだね。
背 すごい伸びたんじゃない?(翔太)まあね。 成長期。
たこ焼きちょうだい!
(空)私も!
(翔太)わーった わーった。
ほら。
浴衣 気を付けて!
でも この間 本屋であきらちゃんのこと見掛けたよ。
えっ?
(翔太)友達といたから声かけなかったけど。
気にしないで 声掛けてくれれば

よかったのに。
(翔太)お邪魔かなーって。
(風)はる姉。
おしっこ。
(空)おしっこ。
(はるか)えっ!? 今 ここで!?
え~…。
俺 連れていこうか?
(はるか)頼める?
(翔太)その代わり 500円。
(はるか)はぁ!?
まいど~。
ほ~ら 行くぞ~。(風)おしっこ~。
(空)早く~。
(はるか)ったく 調子いいんだから。
1回で。
(店員)200円ね。
はい。
おじさん 私も。
200円だよ。→
はい これ使って。
(はるか)わぁ 懐かしい。
あきら どれにする?
あたし 赤色。
赤かぁ。
(風鈴の音)
私も赤にする… って ああ!
(はるか)あの釣りひも
年々もろくなってない?
ウフフフ… いいじゃない

1個は必ず もらえるんだから。
あっち行って 休もう。
(はるか)あきら。ん?
今日は ありがとう。
誘ってくれて。
部活 行かなくなってから
遊ぶの 初めてだよね。
♪♪~
(はるか)大会の予選…結局 誰も通過できなかったよ。
情けないよね。
石井も悔しがってさぁ…。
そんなことないよ。
(はるか)あ… あのさ あきらたまには部活に…。
ちょっと ごめん!
あっ あきら?
(はるか)《誰だろう?
あきらのお父さんじゃないし…》
ごめん。 バイト先の店長。
店長…。
あきら…。→
今の人のこと 好きなの?
えっ!?
えっ… あっ…。
嘘でしょ!?
超おじさんじゃん!→
ていうか
一緒にいる男の子って…。
えっ…。
もういいじゃん!
翔ちゃんたち 捜しに行こう!

(はるか)あきら…。
(はるか)あきら
最近 何も話してくれないよね。
何 考えてんのか分かんないよ。
はるかだって聞いてこないじゃん。
聞けるわけないじゃん!
声 掛けてよとか聞いてこないとか→
口では そう言うけど!
(翔太)ん?
(はるか)声 掛けるなって!
何も聞くなって!→
あきらが
そういう空気 出してるんじゃん!
おっ おい…。
(空)ぐぎ…。(風)あっ… うっ…。
(風と空の泣き声)
(翔太)ちょ… ちょっと!→
何で お前らが泣くんだよ!
もう!
だって… もう 元には戻れない。
よーしよーし 泣かないで。
ん?→
はるか!?
(はるか)帰る!
(翔太)あっ おい!
[外:5C31E7978A711D0CA0469B294CB47CA6](女性)さあ 間もなく
おみこしが出発しますよ!
(空と風の泣き声)
(翔太)だーっ!
あきらちゃん 悪い! また!

≪わっしょい わっしょい…!
(近藤)スーッ… フゥ。
馬場のにおいだ。
あっ… あれ?
おいおい閉めるにゃ まだ早えだろ。
まっ ちと早えけど行ってみるか。
≪(客たちの話し声)
おっと…。
(学生)あっ すみません!
あっ いいえ~
こちらこそ… ん?
はい。
ありがとうございます。
サイン本!
(学生)ラッキーだったね!
(店員)いらっしゃいませ~!
あっ あの 待ち合わせで…。
(店員)
ああ 奥の席にいらしてますよ。
♪♪(店内のBGM)
(客たちの話し声)
あっ。
ちひろ。
(ちひろ)よう。
何で この店なんだよ。
(ちひろ)
俺たちといえば ここだろ。
懐かしいなぁ…。
すいませーん! ビール1本!(店員)はーい!
ああ それと…。

おっと。
つまみは 先に頼んどいたぜ。
えっ?
お待ち遠さま。→
ほい。おっ…。
そう! これこれ!
どんでんの味噌でんがく!
俺たちといえば これだろ。
ん~。
う~ん!
(ちひろ)お前から連絡よこすなんて思わなかったよ。
10年ぶり… くらいか?→
元気だったか?
まあ…。
お前のこと思い出すきっかけがあってな。
へえ~。
お前は相変わらず元気そうだな。
まあな。
さっき 店の前で→
お前の本 持った 若い子がいたぞ。
ハハッ お前は興味ないかもしんねえけど→
俺のファンにも
若い子がいるんだよ。
確かに まあまあ面白かった。
よ… 読んだのか!?
読んだよ。
わざわざ買って!?
いや。
えっ?
図書館で借りた。

ふーん。
お… 面白かった?
だから まあまあだってば。
(ちひろ)なっ 何だよ!
まあまあって…。→
超絶 面白いだろ!
まあまあだな。
(ちひろ)さては アメゾンで
星1つつけたの お前だな!?
つけてねえよ。
(せきばらい)(ちひろ)まあ いいや。→
今日な 久しぶりに
お前と会うってんで→
いいもん持ってきたんだ。→
じゃーん! 大学んとき作った俺たちの同人誌!
懐かし~!
だろ~?よく まだ持ってたな!
だろ~?
何だよ お前 この→
『キャベツ畑でつかまえて』って
タイトル。
こんとき 金なくて 毎日キャベツしか
食ってなかったんだよ。
あっ 高田先輩。 俺 この人と
映画の批評でもめて→
よく殴られてたわ~。
ハハハハハ!
あっ。
どうした?→
あー みどりちゃん?→

お前 離婚して何年目?今でも会ったりすんの?
会ってねえよ。
息子のことでたまに電話で話すくらい。
(ちひろ)お前は 俺とのインド旅行ぶっちって 結婚→
俺は向こうで孤独に書いた小説で→
文壇デビュー! ケケケケ…!
あんときは悪かったよ。
(客たちの話し声)
若かったよな みんな…。
(ちひろ)お前 今も書いてんだろ?
えっ? いや もう全然…。
(ちひろ)嘘だろ。
書いてますって顔だけどな。
まあ… 時々 ちらほらと
少しは…。
最後まで書き切ったのなんて
もう4~5年ないし→
誰かに見せる予定もないからな。
ホント ささやかなもんさ…。
こんな話を 人にするのは
久しぶりだ。
今の俺の周りには 俺がコソコソ
小説 書いてるなんて→
知ってる人間もいないしな…。
別に 人にペラペラ話すことでもないだろ。
そうだな…。
それに 話したくなったら俺に話せばいいだろ!
ほら! 飲め!
あっ。
(ちひろ)すいませーん!

ビール1本追加で!
(店員)はーい!
もう いい年したおっさんだもんな。
安い! うまい! うるさい!
あの店は まさに学生の味方だな!
ちと飲み過ぎたわ…。
(ちひろ)おっ タクシーだ。近藤 途中まで乗ってけよ。
や~ 酔い覚ましに歩くわ。
(ちひろ)何ぃ!? 乗ろうぜって!歩く!
(ちひろ)乗る!
歩く!
(ちひろ)じゃ 俺も歩く!
お… おい…。
(ちひろ)やだ! もう歩けない!
だから! タクシー乗れって言っただろ!
(ちひろ)う~ う~…!
もう…。
ほら 立てよ。
(ちひろ)ホントは お前 書いてんだろ…。
またかよ!
それ聞くの 18回目だぞ!
(ちひろ)ブーッ!
正しくは 15回目!
どっちでもいいわ!
(ちひろ)うっ…。
えっ!
うう…!
大丈夫かよ…。
なーんちゃって。ハァ…。
(ちひろ)近藤。

ん?
その水が どこにあろうと
また その水が清くとも→
あるいは よどみたるものでも
みな同様に月を映す。
(近藤・ちひろ)
フッ… ハハハ… アハハハ…。
くせえ くせえ!
駄目だ こりゃ! ハハハハ…!
≪(走行音)
(ちひろ)おっ?
俺 タクシー乗っちゃおっと。
おー 乗れ乗れー。
(ちひろ)お前は歩くんだろ?
ああ 駅は もう すぐそこだ。
頑固者~。
ハハハハ。
あっ そういやな ちひろ。
あ?
お前の小説 ヒロインの女子高生の描写がいまいちだな。
何ぃ~!?
お前にJKの何が分かるんだよ!
えっ…。
ファ… ファミレスの店長を
なめんじゃねえよ!
へー へー そうかよ!
運転手さん 車 出してください!(運転手)はいよ。
あ~ すねちゃって。
大人げねえの。
あ?

俺たちは大人じゃねえよ。同級生だろ。
(ちひろ)
また いつでも連絡よこせよ。→
じゃあな~!
♪♪~
≪(学生)次 行こ! 次~!
(学生)まだまだ飲むぞ~!(学生)わーった わーった。
(学生)俺は天才だ!
待ってろ 世界! ワハハハ…。
(ちひろ)《近藤!
お前 まだ原稿 手書きかよ~》
《るせ~…》
《いつだって帰りたい青く跳んだ あの季節》
《分かち合った 胸の高鳴り》
≪(みい)あっきら~!あっ。
(3人)おっはよう!
おはよう。
(みい)いや~ 新学期ですなぁ。
(ゆう)お土産あるでよ~。
(えん)ホンマ? どこ行ったん?
(ゆう)しゃべり方で分かるでよ。あっ。
(えん)そんなん言うても
分からんわ。
(みい)分かるで。 名古屋ですな。
(3人)アハハハ…。
何や? 喜屋武のやつ。
(えん)トイレでね?
オーダー入りまーす。
追加で ポテトと空揚げ。
(大塚)はーい。

よろしく~。
ん?
《橘さん… 何だか元気ない?》
《西田さん 休みだからかなぁ…》
《こないだの味噌でんがくうまかったなぁ…》
≪(ドアの開く音)
あっ お疲れさまです。
お疲れさん。
手伝おっか?
いえ 大丈夫です。
何だか 今日 元気ないように見えるけど…。
何かあったの?
友達とケンカしちゃって…。えっ。
ずっと一緒に
部活やってたんですけど→
あたしが部に行かなくなって
何か 気まずくなって…。
それで…。
《部活? あ… そうか…》
もう
仲直りできないかもしれません。
俺も…。
≪(久保)橘さ~ん!
すみません。 戻ります。
あ… うん。
《あれ? 今夜って…》
橘さん ちょっと。
お疲れさまです…。
お疲れ。
あっ。

あっ 満月!
そう。
しかも 今夜はスーパームーン。
スーパームーン?
通常の満月より大きく 輝いて見えるんだよ。
願い事も かなえてくれるっていうジンクスもあるらしい。
願い事…。
俺もさ 学生のとき→
同じサークルで仲のいいやつがいたんだけどさ→
特別 ケンカしたわけでも
ないんだけど→
何となく気まずくなって
疎遠になっちゃったんだ。
その人とは どうなったんですか?
こないだ会った。 10年ぶりに。
楽しかった~。
そう思えたのは→
自分たちが大人になったからだと
思うんだけど→
帰り際 やつが言ったんだ。
「俺たちは大人じゃない。同級生だ」ってね。
何が言いたいか
っていうとね…。
たとえ 今 橘さんとその友達が
離れてしまっているとしても→
きっと 一緒に過ごした→
掛け替えのない時間があったと思う。
それは どんなに時がたっても→
決して消えてなくなったりしないよ。
橘さんにとっても

その友達にとってもね。
《擦れ違う思いに
今は 不安を感じていても→
いつか また満ちる日が来るよ》
《この満月に願いをかけて》
♪♪~
2018/03/09(金) 01:55〜02:25
関西テレビ1
恋は雨上がりのように[字]

あきらは夏祭りではるかと喧嘩別れをしてしまう。一方、近藤はちひろに再会し、昔話に花を咲かせる。それぞれの痛みを抱えた二人はガーデンで顔を合わせる―

詳細情報
番組内容
陸上部のエースだったが怪我で走ることをやめてしまった女子高生・橘あきら(17歳)と、夢を諦めた過去を持つあきらのバイト先、ファミレス「ガーデン」の店長・近藤正己(45歳)。海辺の街を舞台に、青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなすものがたり。
胸が熱くなる瞬間を、本当は誰だって待ってる――。
出演者
橘あきら(CV:渡部紗弓) 
近藤正己(CV:平田広明) 
喜屋武はるか(CV:宮島えみ) 
西田ユイ(CV:福原遥)
スタッフ
【原作】
眉月じゅん(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載) 

【監督】
渡辺歩 

【シリーズ構成】
赤尾でこ 

【キャラクターデザイン・総作画監督】
柴田由香 

【音楽】
吉俣良 

【オープニング・テーマ】
CHiCO with HoneyWorks「ノスタルジックレインフォール」 

【エンディング・テーマ】
Aimer「Ref:rain」
スタッフ2
【アニメーション制作】
WIT STUDIO 

【制作】
アニメ「恋雨」製作委員会


ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ