2018/03/21(水) 01:00〜01:45 ブラタモリ「#99 薩摩の奇跡」[解][字][再]

(東川)さて 桜島を望む沿岸部にやってまいりました。→
きれいですね~。
(タモリ)うん よく見えますね。
さて タモリさん
テーマを再確認したいと思いますが。
再確認しましょう。
「なぜ鹿児島は明治維新の主役となれたのか」。
はい そうですね。
今まで見てきて どうですか?
分かりますね。
…という事は分かってまいりました。
もう全てまとめて頂きましたね。
ありがとうございます。
前回に引き続き 舞台は鹿児島。
鹿児島が明治維新の主役となれた秘密→
それは なんと
江戸時代の町づくりにありました。
さあ いよいよ
幕末へと話は進みます!
これね…
いちいち覚えてらんないですよ。複雑ですよね 確かに。
その維新の主役となった理由が
感じられる場所があるんですよ。
この辺ですか?
(東川)はい。では 行ってみたいと思います。
そうですね。
あれ?
(東川)何か見えていますね。
(近江)あっ! 跳んだ。おお~!
すごい!

(笑い声)えっ そうなんですか?
何ですか? ここは。
すごいな 無料のイルカのショーってないよね。ないですね!
わ~! きたきたきた!
(笑い声)
これ すごいですね。
やばかった。
ん?
ん?
おっ! いいとこに
お気付きになりましたね。
イルカショーをしている向こう側には
100mほどの長~い石垣。
実は これが明治維新と
深く関わっているんです。
これ 何だと思いますか?
何でしょうかね。
まぁるい形してますから…。
船着き場もある意味では正しいですね。
おぉ そのとおり 正解です。
お台場です。
台場とは
大砲を設置する砲台の事。
幕末 外国船との戦いに備えて
全国各地につくられました。
お台場 ありますね。
こっちが早いんですかね?はい 正解です。
東京の方の…
それに備えるという事ですよね。正解です。
面白い地図があるんですけど。

へえ~! もう やっぱ…
そうなんですよ。
こっちからですね。
中国は
もう既に やられてますからね。
こっちから来るとなると→
江戸よりも鹿児島の人たちは…。
そう この地域には
ペリーが来航する30年近くも前から→
次々と外国船が
姿を現していました。
ここ見て下さい。
イギリス人と銃撃戦になりました。
「宝島事件」っていうのが…。
そんなのあったんですか。
これから見てると。 清が敗れる…。
これ ちょっと やばいなと思われますよね。
そうそう! ほんと思いますよね。
ですので…
当然の事です。
実際に この台場は戦いに使われる事になります。
1863年 イギリス艦隊との間で起きた
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]英戦争。
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩藩は 台場からの砲撃によって
互角の戦いを繰り広げました。
早くから
世界に目を向けていた事が→
大いに役に立ったんですね。
(東川)で タモリさん…
(東川)石ですよね。

これは…
シラスじゃないですね これはね。
シラスをたくさん見てきましたよね。
おっ!?
あ~!
手でも簡単に崩れてしまうほど
もろい シラス。
石垣には
使いづらそうですねぇ。
たんたど石?
鹿児島の人たちは「たんたど石」と。
こう見たところ。
せっかくですので この石がどこから来たのかっていうのを→
確認したいと思いますので
行ってみましょうかね。
始まりました「ブラタモリ」!
今回も「西郷どん」の舞台 鹿児島。
幕末 西郷隆盛や大久保利通など→
多くの偉人を生み出し→
日本の近代化を進めました。
では 鹿児島は どのようにして→
明治維新の
主役となったんでしょう?
タモリさんが ブラブラ歩いて
解き明かします。
今日は鹿児島で「ブラタモリ」!
♪♪「ハロー ハロー お元気?」
♪♪「今夜 なにしてるの?」
♪♪「TVなんか 見てないで」
♪♪「どこかへ

一緒に行こう」
♪♪「だからもう I love you so」
♪♪「I’d love to be backin your heart」
♪♪~
タモリさんがやって来たのは→
台場から
3kmほど離れた場所。
実は ここで 台場に使われた
たんたど石の秘密が分かるんです。
(東川)さすが タモリさん
気付くの早いなぁ~。
あっ!
ほんとだ「たんたど」。
正解です。 石切り場なんですよ。
まあ大体 石切り場というのは→
こういう坂道に…。
うわ~ 急ですね! これ。
うわ~ これは すごい。
あ~ 先生!あ~!
はい こんにちは。
お待ちしておりました。
鹿児島の地質を研究して
なんと50年→
大木公彦さん。
前回に引き続いての登場です。
あれは…。
いえいえ。あれ 何だと思いますか?
そうなんです!
え~!
(大木)シラスの崖が

すごくきれいに見えますので→
あのそばへ…。
行きましょう。
たんたど石も
気になりますが→
せっかくなんで 見事な
シラスの岩肌を見てみましょう。
ほぉ~。
シラスの崖を ちょっと…。
城山とまた全然 顔つきが
違いますよね。違いますね。
これが典型的な
シラスの崖になります。
これ全部だからね 四方八方。
大変。
すごい量の火砕流ですね。
はい。
はい!
だんだど… だんだど石は…。
あっ 「たんたど」だ。
また下りてみましょうか。
よいしょ…。
あっ! これだ。
さっきは 登る時は
上ばっかり見てたんで…。
(大木)ピンポーンです!
これ たんたど石です。
(大木)よくご存じですね!
そう!なんと 分厚いシラスの下には→
溶結凝灰岩の層があったんです。

溶結凝灰岩とは火山灰や軽石などが→
高い熱と圧力によって
溶けて固まった岩の事。
大昔 現在の鹿児島湾にあった
巨大な火山から→
火砕流が噴き出して生まれました。
でも ちょっと待って下さい。
シラスも溶結凝灰岩と同じく
火砕流によって出来たもの。
そうですね。
(大木)いいえ。違う?
じゃあ…
そのとおりです!
50万年よりも前です。
実は シラスは2万9000年前→
溶結凝灰岩は
50万年前に出来たもの。
時代によって 噴火の規模や
火砕流の性質が異なるため→
かたさの違う
2つの地層が生まれました。
(大木)
この地形を 是非 見て頂けると…
ええ ひらけてます。
好都合ですね!
そう! かつて この地を
覆い尽くしていた もろいシラスは→
川の流れによって
下へ下へと削られ→
ついに溶結凝灰岩が

顔を出したんです。
すごいですね。
それから 何か特徴お気付きになりませんでしょうか。
うれしい…。
あぁ~!そこまで言って頂いたら もう→
私 言う事
なくなってしまうんですが。
何度も見たよね。
はい 各地で。
冷えて固まる時に キュッ…。
体積が こう。
(大木)そして縦に割れるんですね。
石材として どれだけ便利か→
実際に切り出した
たんたど石を見てみましょう。
こんにちは~。
こちらには 石材に詳しい方に来て頂いています。
よろしくお願いします。
寒いところ ご苦労さまです。
これ たんたど石…。
花崗岩と たんたど石。
それぞれ割って
違いを比べてみましょう。
ダブル。
(笑い声)
初めてですか
さすがに。
すごいな これ。
ほんの少し いったか?
ちょっと へこみましたね。

ねえ。
う~ん。
(福村)今度は…。こっち やってみますか。
あっ… 入ってる。
入ってますね。
入ってるわ。
入ってる。
結構 深くまで。
は?(笑い声)
飛びますからね。
おっ。あっ。
(福村)最後 いってみます?
ここ?
あっ 重い これ!
重い これ。 すごい重い これ。え~!
ああ…。
あ~! すごい。すごい!
割れた!
(拍手)
おぉ~ 割れた。
おぉ~!
割れた。
割れた。(拍手)
切りだしも加工も簡単な石が→
城下町の近くでたくさんとれた鹿児島。
この大地の恵みを生かして
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩の人々は台場をつくりました。
外国と肩を並べる国づくり
その第一歩を踏み出したんですね。
(東川)更に…

まだ使いみちがある。たんたど石 すごい。
という事で タモリさんが
向かったのは→
城下町から離れた
海沿いの場所。
(東川)たんたど石の採石場から
3kmぐらいのとこに→
やってまいりました。
ここ ご存じですか?
そうです。 鶴丸城がありました。
その別邸という事で建てられたのが→
こちらの
磯庭園こと仙巌園ですね。
あっ!
石を見られてますね。
多分 あの方ですね。
厳しい目で 石を見ている。
あれぇ~!?
これはこれは…
お久しぶりです。
お久しぶりでございます。
なんと案内人は
渡辺 謙さん。
大河ドラマ「西郷どん」で→
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩藩主 島津斉彬を演じています。
新しい殿様は こんな顔だ。
よろしく頼む。
実は
この島津斉彬こそ…
その近代化の舞台となったのが

ここ仙巌園なんです。
じゃあ ご案内して頂きましょう。
今日は特別に お殿様じきじきに御殿を案内してくれます。
(渡辺)
中を ちょっと ご覧頂ければ。
ちょっと今ね…
(笑い声)いやいや 自分ちですから。→
ウェルカム マイ ハウスです。
ほぉ~ つくりとしては質素。
大名の威厳を示すなんてとこは
ないみたい…。
あ~ 広いな。
奥まで お部屋が。
(渡辺)はい。 テーブルと椅子と。
つくりが全然違う。 豪華。
(渡辺)で ですね…
ちょっと こちらを→
ちょっと見といて頂けますか。
これが やっぱりね…
いきますよ。
(近江 タモリ)おぉ~。こちらへお座りになって頂くと→
もっと更に…。
おぉ~ 桜島が。
あぁ いいとこに やっぱり…
背後が すぐ山ですね。
(笑い声)
非常に僕 鹿児島来て驚いたのは→
鹿児島の方の
斉彬さんへの人望というか→
あまりにも高くて。

結構 冒険してますんで。
何か言われるんじゃないかって。
そうそう。
「あんなんじゃない!」とか。
(笑い声)
この角度の桜島も きれいだな。
(渡辺)はい。→
30分ぐらい
のんびりできますよね ここで。
(笑い声)
風も やんでね。
ちょっと タモさん
まだ早いですよ!
ここに来た目的
忘れちゃってませんか?
あっ そうだ。
そういえば その話だったですね。
こっちに回って見てみましょう。
とんでもないんですよ。
敷地の中ですか?
(渡辺)見えます。
(東川)おっ!
いいとこに気付かれましたね~。
実は 斉彬 この石灯籠を使って
とんでもない実験をしたんです。
近くで見てみましょう。
行きたいですね。入ってもよろしいでしょうか?
まあ… 許す。
よろしいですか。
よろしくお願いします。

(笑い声)
これですよね。
これを?
(東川)そのとおりです。
持ってきて?ここで ボォーッと。
やるでしょ?
やるなあ。
ガス… え~と それが
何年ぐらいですか? やったの。
そうです。
横浜ってイメージがすごく強いんですけど→
それから15年前ですよ。
島津斉彬が行った近代化はまだまだ あります。
更に 庭の奥まで
進んでみましょう!
尚古集成館の松尾と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
島津家の史料を数多く保管する
尚古集成館の館長です。
随分 長いんですね。
はい。→
ほんとは ここ
竹林だったんですけども…
(松尾)その跡が見えてまいります。
あるんですか。
何だ? 今 石垣しか
見えてないんですけどね。
よいしょ。
鹿児島だけじゃなくて…
そうです。

反射炉は 18世紀ごろにヨーロッパで開発された→
鉄を溶かすための施設。
今見ているのは土台の部分です。
木炭を燃やして生まれた熱を→
アーチ状の天井に反射させて温度を上げ→
効率よく鉄を溶かしていました。
あの台場に設置された大砲も→
この反射炉で斉彬がつくったもの
だったんです。
この反射炉の土台の材料として
欠かせなかったのが→
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩の たんたど石。
特別に 内部に入れてもらい→
当時 [外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩が築いた石組みの技を
見せてもらいましょう!
お~ 狭い。
狭いね。
加工しやすい たんたど石。
そのおかげで→
「カミソリの刃一枚も入らない」と
言われるほどの→
精巧な石組みを
つくる事ができました。
実は この反射炉の土台の上には→
高さ16mのあるものが積まれていました。
崩れないように しっかり支える
必要があったんです。
(松尾)そうです。
レンガなんですか? へえ~。
あっ ていうか 俺…

(笑い声)そうだ 持った持った!
何じゃ このレンガは!
反射炉に使うレンガひとつつくれんようでは→
鉄の大砲など
いつ出来るんじゃ!
すぐに原因を探れ。
はっ!
謙さん
随分 ムチャぶりしてますねぇ。
あ~ これ。
あっ はいはい。
手にされると
結構 重たいです。重いですね。
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩の技術?
(松尾)そうです。
また?
ムチャ言いました。
自分たちが持っていた技を
生かして→
ヨーロッパにも負けない反射炉を
生みだした[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩藩。
一気に近代化を進めていきます。
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩の近代化の痕跡はまだまだ残ってるんです。
あっ そうですか。
ちょっと変わってますね。
へえ~ こんな大きかった!
こんなデカかったんだ。驚くな それはね。
現在 史料館となっている
この建物。
もともとは 船の部品や

工作機械などをつくる工場でした。
実は この建物の外壁にも
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩独自の工夫があるんです。
そうですよね。 これも…
これ どこの石でしょうね…。
(大木)どうも すみません。
ああ 先生。
これが「たんたど」ですので
比べて頂ければ。
(大木)まるで違いますね。
産地が違うのか。
へえ~。
(大木)そこが問題ですね。
(大木)はい! そうです。
(渡辺)温度を均一にしたいんですね。そうなんです。
冷たいです。
冷たいでしょ。
(大木)はい! うれしいな。
(大木)じゃ 何で これは違いが出てきたかという事です。
同じ姶良から出た
火砕流堆積物でしょ?いや…。
(笑い声)
タモリさんが何を疑問に思ったのか僕が解説しましょう。
カルデラとは 火山が噴火し
地下のマグマがなくなった事で→
山全体が陥没して出来た
巨大な穴の事。
姶良カルデラは
鹿児島湾の北側にあります。
ここから噴き出した火砕流で

生まれたのが たんたど石。
「だったら
すぐそばでとれる小野石も→
同じカルデラから
生まれたんじゃないの?」と→
タモリさんは思ってるんです。
こうですよね。(大木)これが姶良カルデラですね。→
私たち 今 ここにおります。→
小野石は ここにあるんです。→
タモリさんが言ったとおり
同じじゃないかと思われますよね。
えっ!
え~とね ここ カルデラあるんですよ。(大木)そうなんです。→
で 加久藤から… 越えて
ここまで入ってきたんです。
違うんです。
う~ん。
実は 鹿児島
もう一つ どこかに。
ここも… ありますよね。
はい。 阿多カルデラですね。
実は 鹿児島には
いくつもカルデラがあり→
時代ごとに性質が違う火砕流を
噴き出していたんです。
こうして生まれた溶結凝灰岩は
なんと20種類にも上ります。
全然違いますね。
これもそうですか?そうです。
黄色っぽい。

(大木)ちょっと触って頂いていいんですが。
これぐらいの重さないと
駄目なんじゃないですかね。
こう… 思いますよね。
ええ 思います。 普通は。
これか…
正解を。びっくりされると… これです。
え~! これ?
え~!
(渡辺)そんな色だった?
(大木)こんな色です!
これ 印象ないな。
これは墓石にしないでしょ普通は。
(大木)
これ 最高の石なんです。えっ 墓石に?
はい。 これ…
うそ これ風化しやすいでしょ?どう見てもね。いえいえ。
是非 ちょっと
して頂きたい事があるんですが。
すみません この石をですね…。
舌をつけてゆっくり離して頂けますか。
(大木)ゆっくり離して下さい。
あっ。
なんかベタつきますね。
(大木)すごいでしょ。
(渡辺)え~?
(大木)ゆっくり舌をつけてゆっくり離して下さい。
え!?
ベタつくでしょ。
あ!

(大木)すごいでしょ?
へえ~!
隙間がたくさんある事で温度変化の少ない→
この溶結凝灰岩。
風化しにくいため 代々島津家の当主の墓石に使われてきました。
珍しいですね
こんなに いろんな種類の岩が。
用途ごとに
みんな使い分けたという。
いろんな石を使いこなす力が→
明治維新の礎となっていくんですねぇ。
この場所には 反射炉に加え→
ガラス工場や溶鉱炉などがつくられていきます。
この工場群を斉彬は
「集成館」と名付けました。
でも なぜ斉彬は わざわざ→
美しい庭の中に工場をつくったんでしょう?
実は 集成館の裏山を登ると
その理由が分かるんです。
体力 要りますよ。
よく歩きますね。
ああ~。
ああ なるほど分かりました。
分かりました?
そうです。
そうです。
(渡辺)これだ。これですか。
幕末の集成館を描いた絵図です。
裏山に水路が張り巡らされ工場まで続いています。
(松尾)水車を使ってです。

水車を使う工場…。
実は これ…。
はい。
穴を開けるんだ。
(渡辺)あっ こう…
(松尾)
こちらの方に水車があって…
大砲を製造する機械の仕組みです。
なんと 3トン以上もある太い鉄の棒を→
水車の力で回転。
そこにドリルを押しつけて穴を開けていたんです。
水車って…
でも…でも3トンが回るんですか?
(松尾)回したんです。
裏が すぐ山になってるのはここしかないんですよね。
だから ここに…
高い山の上から水を落とす事ができる→
抜群の環境。
これこそが 斉彬がここに工場をつくった理由だったんですねぇ。
(渡辺)では 僕 これから今
セットに戻って…
(東川)また お殿様に
なられるわけですね。
分かりました じゃあ…。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
続いて
タモリさんが向かったのは→
工場につながる水路の上流。

集成館から4kmほど離れた場所です。
田んぼですね。
これもそうですね。
これは何ですか?
(東川)いいとこに気付かれましたね。→
これ なんか柵がず~っと
延びてたと思うんですけどね。
ああ 水路ですね。
水 流れてますね。
江戸時代の初め
田んぼを潤すために→
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩藩がつくった水路。
斉彬は これを工業用水として使い近代化に大きく役立てました。
目指すは 水路のスタート地点。
実は そこで[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩藩が明治維新を成し遂げた→
発想の原点が分かるんです。
おぉ~ すごいじゃないですか。
あら~。 へえ~。
(大木)そうなんです! うれしいですね。シラスの「シ」もありませんね。
(大木)はい! まさしく。
どこから水を取り入れてるのかというのを是非 見て頂ければ。
大体 分かりますね。
あそこまで まいりましょう。
あの滝の上んとこですね。
(大木)はい そうです。
(大木)ところが…
そうなんですかじゃあ どこなんですか?
ちょっと戻って頂けますか。
よ~く見て頂けますか。
こちらから ずっと…。

あれ何ですか?
(大木)あれ何でしょう?
おっしゃるとおりなんです!ここに…
(大木)
あれが本当の 疎水の取り口。
すごいですね!
大事な点があります。
江戸の初めに
ここから水を取り入れた理由→
それは 崩れやすいシラスではなく
溶結凝灰岩があったからなんです。
地質図を見ると 川の上流部で
溶結凝灰岩に囲まれた部分は→
この場所だけ。
鹿児島ではとっても珍しい場所です。
溶結凝灰岩は加工しやすいため
削って堰や水路をつくるのが簡単。
[外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩の人々は 地質が生んだ奇跡を
見逃さなかったんです。
(大木)
そうなんです そうなんです。
それは もう これの
溶結凝灰岩のおかげ。
江戸時代の方は知ってた。
全国に先駆けて近代化を成し遂げた [外:B1D62062D089551469EFAEB94466263E]摩。
長い年月をかけて 鹿児島の地形や
地質と向き合い続けた事が→
明治維新につながる知恵や工夫を
生みだしたんですねぇ。
「なぜ鹿児島は

明治維新の主役となれたのか」。
(大木)ほんとに自然をね
よく知ってたと…。
(大木)はい!
それをちゃんと読まないと→
できない事ですから。
(大木)うれしい事を言ってくれてありがとうございます。
私が鹿児島から離れたくないの…。
よく分かります。
(笑い声)
ありがとうございました。
♪♪「未来の あなたに」
♪♪「幸せを 贈る」
♪♪「記憶と 想い出を」
♪♪「花束に 添えて」
♪♪「ひとときの 夢を」
♪♪~
2018/03/21(水) 01:00〜01:45
NHK総合1・大阪
ブラタモリ「#99 薩摩の奇跡」[解][字][再]

ブラタモリ、なんとあの渡辺謙さんが案内人で登場!?舞台は大河ドラマ「西郷どん」の舞台・鹿児島。薩摩が明治維新の主役となった秘密をタモリさんが徹底的に解明します!

詳細情報
番組内容
いよいよテーマは幕末!桜島フェリーの乗り場のそば、イルカが遊ぶ海で使われている「たんたど石」と明治維新の関係とは?なぜかタモリさんが人生初の石割りに挑戦?さらに島津の別邸があった庭園・仙巌園で、「西郷どん」で島津斉彬を演じる渡辺謙さんが案内人として登場!薩摩の近代化を成し遂げた斉彬公。渡辺さんも知らなかったその切り札は、斉彬公の「無茶ぶり」と薩摩の地形と地質を知り尽くした先人たちの知恵だった!?
出演者
【出演】タモリ,渡辺謙,近江友里恵,【語り】草�g剛


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