2018/03/21(水) 15:50〜17:53 ten.【激論SP「平成×メディア」田原総一朗が斬る30年▽若一調査隊】[字]

>>平成の時代を切り取り、
伝えてきたメディア。
インターネットが台頭する中、
この30年でニュースはどう変わ
ったのか。
スペシャルゲスト、
田原総一朗さんと一緒に、
メディア激動の30年と未来を生
激論です。
ピョンチャンオリンピックの興奮
再び。
カーリング娘のパレードに、地元
は大熱狂。
そしてきょうは、
ホシケンジャパン、高木菜那選手が生出演。
2冠達成の秘話を徹底研究します。
きょうの若一調査隊は、
奈良県高取町へ。
歴史街道を彩る町家の雛めぐりを老若コンビが大散策です。
>>こんにちは。
関西情報ネットten.です。きょうは、
まもなく終わる平成の30年間を
シリーズで振り返る、
平成ニッポンの特別編でお送りし
ます。
きょうのテーマは、メディア。
ゲストに田原総一朗さんをお迎えして、
揺れ動く30年間をどう伝えてき
たのか振り返り、
激論したいと思います。

ではまずは、
感動を再び。
銅メダル獲得から1か月

カーリング女子がきょう、地元、北海道北見市で凱旋パレードを行
いました。
ピョンチャンの感動、よみがえってきますよね。
メンバーたちはパレードでも最高
の笑顔と感動を届けました。
>>きょう、
北海道北見の町は、
人、人、
人の山。
カーリング女子のパレードを一目
見ようと、
沿道はおよそ1万2000人もの
人であふれました。
そして、正午過ぎ。
>>祝賀パレードがスタートしますよ!
>>そだねー。
>>おなじみの、
そだねーの掛け声でパレードがス
タート。
メンバーの出身地、
北海道北見市の商店街、およそ600メートルを30分かけて進み
ます。
>>おめでとう!
>>ありがとうございます。
>>ありがとう!
それ、かわいい!

>>きょうも笑顔があふれたカーリング女子。
ピョンチャンオリンピックでも、
明るく楽しく突き進み。
>>この一投で、
決めてくるのか。
いやー、
ナンバー1は日本だ!
>>カーリング界初となる銅メダ
ルを獲得し、最高の笑顔であふれ
ました。
>>本当に皆さんの応援があって、とれたメダルだと思うので、
本当にきょうは皆さんと一緒に楽
しめたらなと思っています。
>>2階の窓からも声援。
さらに、
声援を送るのは、人間だけではあ
りません。
>>見て、わんちゃん!
わんちゃんが持ち上げられてる。
>>かわいい!
分かってんの?
>>そして、
カーリング女子といえば、
話題になったのが、
選手たちがおやつを口にするもぐもぐタイム。
>>おいしい匂いがする。
>>しかし、
選手を乗せたトラックには、食べ
物はありません。
>>何もないです。

>>パレード中にもぐもぐタイムは見られない、
と思いきや。
なんと、
吉田夕梨花選手がエアもぐもぐを
披露。
きょうも抜群のチームワークで歓
声に応えました。
>>本当に、皆さん一人一人にお
礼を言いたくて、メダルを見せて
あげたいんですけど、すみません、
こんなにたくさんいると、
すごい時間がかかっちゃうので、
皆さん、本当に応援ありがとうご
ざいました。
>>パレードは最高ですか?
>>そだねー。
>>もう一度お願いします。
パレードは最高ですか?
>>そだねー。
>>そだねー、
生そだねーを頂きました。>>日本中にカーリングフィーバ
ーを巻き起こし、感動を与えてく
れた、
LS北見のメンバーたち。
今や国民的ヒロインの彼女たちは、生まれ育った寒い北の大地を、
熱く盛り上げました。
>>暑い。
>>暑かったね。
>>汗だく。
>>増田さんも大ファンでいらっ

しゃいますからね。
>>当然でございます。
去年から注目してます。
って、
今言うても遅いかな。>>いやいやいや。
でもね、笑顔がすてきですね、や
っぱりね。
>>そうですね、でもよくアスリ
ートの皆さんってね、練習してな
かったら不安になるっていいます
から、もうこのパレードでね、も
う次から、次の大会に向けて、も
うしっかり練習できる環境になっ
たらいいなって思いますね。
>>そうですね。
もうこの、そだねーとか、
もぐもぐタイムが、
田中さん、
すっかり…。>>本当ですね。
ちょっとお菓子頂くと、もぐもぐ
タイムをやってもいいんだって、
正当化して、活用させてもらって
ます。
>>田中さん自身が?
>>なんかいろんな場所でね、お
やつ食べることが悪いことじゃな
いっていうのが感じになってるの
もいいことですよね。
>>確かに、強くなれるみたいな
ね。

>>そうですね、私たちも。
>>そうですよね、本当に。
>>さすがにこの本番中、だめで
すよね。
>>本番はだめか。
>>行け!
高木菜那、
やった!金メダル!
>>ピョンチャンオリンピックの
新種目、マススタートで、初代女
王に。
チームパシュートでも優勝。
女子として史上初めてとなる、
1大会で2つの金メダルという偉
業を成し遂げた高木菜那選手。
>>やったー!
>>ちょっと涙出そう。>>ちょっと前髪が。
>>そして、
チームパシュート5位入賞など、躍進を遂げた、
ウイリアムソン師円選手。
きょうはピョンチャンオリンピックで日本中を沸かせたホシケンジ
ャパンのスピードスケート選手2
人が、そろって生出演じゃ。
世間を驚かせた4000万円のボ
ーナスや。
>>金は2000万円です。
したがって今回は2つ、
金をとってますので、4000万
円でね。
4000万円でね。

>>フィギュアスケートの坂本花織選手が明かした、
選手村でのエピソードも聞かせて
もらうぞ。
>>スピードスケートの高木菜那
さんはすごいなんか、
たくさんしゃべりかけてくださっ
て。
>>そうなんですか。
>>めっちゃうれしかったです。
>>冬季では過去最多となる13
個のメダルを獲得し、
熱狂のうちに幕を閉じたピョンチ
ャンオリンピック。
今だから聞けるその舞台裏とは。
レッドスターよ、
中谷キャスターよ、
スピードスケート2人のオリンピアンを直撃するのじゃ。
>>ここからは赤星さんです。
よろしくお願いします。
>>よろしくお願いします。
>>さあ、
ついにこの日が来ましたね。
>>来ましたね。
>>ということで、早速呼んでみ
ましょう。
スピードスケートの高木菜那選手
とウイリアムソン師円選手です。
お2人、よろしくお願いします。
>>よろしくお願いします。
>>本当にお疲れさまでした。

まず、高木選手、日本に帰ってき
て、周りの反応、どうでしたか?
>>そうですね、
いろんな人たちが応援してくれて、
おめでとうっていう声をかけていただいて、あっ、
本当に金メダルとってよかったな
って実感できました。
>>師円選手はいかがでしょうか。
>>今回、メダルには一歩届かな
かったんですけど、たくさんの応
援があり、
自分のベストパフォーマンスがで
きたかなっていうふうに思います。
>>高木選手、
先日、
現役続行を表明されましたよね。
やはり、
続けたいという思いが強くあると
いうことでしょうか。
>>やっぱり個人種目ではなかな
かまだ結果が残せていないので、
来シーズンは個人種目でも世界と
戦えるような選手になれるように
頑張っていきたいなと思っていま
す。
>>なるほど。
師円選手、きょうは赤星さん、ス
タジオにいますよ。
>>ありがとうございます。
>>お疲れさまでした。

>>ありがとうございました。
>>赤星さんから確認したいこと、
何かあるんですよね。
>>実は僕たち2人、
ピョンチャンに中谷さんと一緒に行かせてもらったんですけど、お
2人、
僕らがいたのを気付いてくれたのかなっていうのがありまして。
>>自分はレース後に、
自分の名前を最前列で呼んでくれる人がいたので、
振り向いたら赤星さんで、すごく
うれしかったです。
>>師円選手、呼びかけたの、私
です。
>>あっ、すみません。
>>僕も呼んでました。>>でも気付いてくれたんですね。
>>うれしかったですね。
>>よかったですね。
>>一番前で手を振ってくれたの
で気付きました。
>>ありがとうございます。
>>それだけで僕は満足です。
>>あと、
高木選手も国旗掲げて回ってらっしゃったときに、
私たちも声かけたんですけど、
気付いていただけましたか?>>私、
本当にパシュートのときも妹が結
構いろんな人、
気付いてくれたんですけど、
誰も見つけられなかったんで、結構、
記憶どっか飛んでたんだなと思っ

て。
>>喜びでね。
>>そうですね。ちょっと残念で
すけどもね。
>>そうだと思いましたよ、僕は。
中谷さんは気付いたって、勝手に
言ってましたけどね。
>>気付いてくれたと思ったんで
すけどね。
ではまず、
そのパシュートからお話を伺いたいんですけども、私たちも赤星さ
ん、現地で見ましたよね。
>>見ましたね。
本当にチーム力というか、準決勝
とかの試合からずっと見てて、
4人でこう勝ち取った、
パシュートって、
レースしてるのって3人なんです
けれども、
やっぱり4人で1つのチームとし
て、
力を発揮したんだなっていうのは、
これもう、
女子に限らず、男子もなんですけ
れども、すごく感じましたけれど
も、これ、
向こうでいろいろ4人で話をしたりする機会ってあったと思うんで
すけど、レース前とか、
どんな話をされて臨んでたんですか?
>>今回は、

本当に4人でとった金メダルという形で、
サブの選手もレースのときは本当
にいろんなことをサポートしてく
れましたし、特に今回のオリンピ
ックは、もう1人、
出れなかった選手がいたので、
その人もすごいサポートをしてくれて、ずっと支えてくれていたの
で、
5人でとった金メダルかなと思っています。
>>相手、決勝の相手はオランダ

ったじゃないですか、オランダ、
強いといわれていましたけど、
この1周ごとの0.何秒差ってい
うのは、
実際に滑っているときも実感しな
がら滑ってらっしゃるんですか?
>>決勝は本当に、
相手の選手がどのくらいのスピードで滑ってるっていうのは、全然
分からないことなので、
自分たちが最高の滑りをして、
タイムを狙いにいくということだ
けに集中して滑ってました。
>>でもこの姉妹でつかんだ金メ
ダルですよね。
喜びもまたちょっと違った感触な
んじゃないですか?
>>でも、
私たち姉妹は、
姉妹で出たいっていう気持ちがさ

ほどなかったので、やっぱり姉妹
というよりかは、
一つの、
なんて言うんですかね、チームメ
ートとして、一緒につかんだ金メ
ダルっていう形になりました。
>>そうか。
その妹さん、美帆選手、先日、
ワールドカップで総合優勝もされましたよね。
お姉さんから見て、その活躍、
どうですか?
>>本当に2年前から飛躍をして、
世界のトップで個人種目でも戦っているので、
今シーズンは本当に結果を残して、
すごい選手になったなと尊敬してます。
>>今、
菜那さん、
けがの状態はどうなんですか?
>>オリンピックが結構いい形で終われたので、さほど痛みもなく、
今、オフシーズンに入れているの
で、いい形でリハビリを始められ
るかなと思ってます。
>>なるほど。
皆さん、どうですか?
何か聞きたいこと、
せっかくなんで。
>>高木選手、
パシュートの予選で、
ちょっと待った待ったということで、
ちょっと思いがけない展開になり

ましたよね。
あのときは正直、どう感じられま
した?
>>やっぱりスタートでちょっと
失敗してしまって、
少し焦ってしまったんですけど、
そこで差が離れてしまうより、
最初にスピードを緩めてでも近づ
いていったほうが絶対に記録が出
ると思っていたので、落ち着いて
待って、
待ってって声かけられたので、よ
かったかなと思います。
>>師円選手、今回、
結果的にメダルはとれませんでしたけれども、
すごくこう、
納得のいくレースもたぶんできたと思うんですよね。
そういう意味で言うと、チームパ
シュートっていう競技で、
世界のトップに立てるんじゃない
かという感覚みたいなのって得る
ことができましたか?
>>そうですね、
男子のチームパシュートの出場自
体が8年ぶりになるので、
その出場というところでも大きい
ですけど、そして今回、
本当に準決勝、
メダル争いまでコンマ0.5秒で自分たちもそういう争いができる
ところまで力をつけてこれたんだ

っていうのは、この4年間の大き
な実感ですよね。
>>黒木さん、何か聞きたいこと
がある?
>>そうなんです。高木選手にお
伺いしたいんですけど、先日、
フィギュアスケートの坂本花織選手にインタビューさせていただい
たときに、現地で高木選手にすご
くかわいがってもらったっていう
話を伺ったんですけど、
どんなお話されてたんですか?
>>花織ちゃんだったり、
あとは知子ちゃんだったり、本当に、
知子ちゃんのほうがリハビリで一
緒だったので、もともと仲がよか
ったんですけど、
花織ちゃんもすごい元気で明るい子なので、すごい話しやすくて、
おもしろいこともたくさんいろい
ろ言ってくれました。
>>おもしろいことを?
へえー、そういうわらかしてくれるような感じなんですね。
>>やっぱり関西人なので、感覚
が、
私たちからしたら、すごいおもし
ろいなと思ってます。
>>そうなんですね。
高木選手、
この2個目の金メダルを獲得した
マススタートなんですけれども、
赤星さん、

新種目で初代女王ですから。>>そうですよね。
本当に最後のインを突いた見事な
勝ち方だったと思うんですけれど
も、あれはもう、最後の最後、
ここのあいてるスペースを狙ってたんですかね。
>>その前の、
ラスト1周のコーナーから少し先頭の人が膨らんでいったので、
あっ、最後も膨らむなと思って、
もうあそこはインを切り込むって決めて、
いってました。
>>すごい、
もうその1周前からもう狙ってた
わけですね。
>>師円選手もね、マススタート、
1人で日本人は決勝進出となりましたけれども、この難しさってい
うのは、
どこにあるんですかね?
>>また男子は女子と違ったレー
ス展開があり、すごい難しいレー
スではあったんですけど、
やはりその菜那さんが金メダルをとってくれたところで、
自分も続きたいなっていう思いは
あったんですけど、それには応え
られなくて、ちょっと残念でした
ね。
>>菜那選手に、ちょっとお伺い
したいんですけど、前髪を整えた
のが話題になったと思うんですけ
れども、あれは気付いてらっしゃ
らなかったんですか?

>>あれは生中継だって気付いて
いなかったので、レンズでちょっ
と直してたら、映っちゃってまし
た。
>>本当に気付いてなくて、あの
まま直してらっしゃったんですね

>>はい。
>>すごくしぐさがかわいくてね。
>>そうですよね。
>>前髪もう、ばっちりだったのに。
直してるから、
気にされてて。>>結構素の部分が見えた気がし
て、ファンとしてはうれしかった
です。
>>さあ、
ここからは気になるお金の話を伺いたいなと思うんですけれども、
増田さん、合わせて6000万円
ですから。
>>でもお金のために、お2人、
やってるわけじゃないですからね。
お金の話はやめておきましょうよ、
やめときましょうよ。>>なんでですか。
今聞かないと、
いつ聞くんですか。>>じゃあ、中谷さんが聞いてく
ださい、いやらしいな、もう。
>>半分というか、2000万円
は会長のポケットマネーというこ
とで、高木選手、このお金は、も
うもらったんですか?

>>いえ、
まだ頂いてないです。
>>えっ、そうなんですか?
もう使いみちはじゃあ、
決めてらっしゃるんですか?どうでしょう?
>>うーん、
まだそのお金の大きさの実感っていうのがまだ湧いてないので、
なるべく貯金したいなと思ってる
んですけど。
>>結構現実的。
>>でも実際にまだね、
手元にないわけですから、
たぶんなかなか考えられないと思うんですけど、師円選手、
高木選手がそれだけもらうって聞
いて、
何かこう、
ごちそうしてもらおうとか、そういうこと考えてますか?
>>これからたくさんおねだりす
るつもりでいます。
>>まず、
何をおねだりしますか?
>>まずはごちそうですね。
>>ごちそう、いいですね。いいお肉、
ねぇ、高木選手。
>>師円さん、率直なところ、
パシュート5位では会長から褒美
は出なかったんですか?
>>そうですね、
1番以外はびりなので。
>>1番以外はびり。

>>金メダルとれなかった自分が
悪いです。
>>そうなのか。厳しいというか、
まあ、そうですね。
では、時間も残り少なくなってき
ました。
お2人、まず師円選手、今後の目
標を教えていただけますか?
>>記録より記憶に残るスケート選手になりたいと思います。
>>なるほど。
では高木選手、
お願いします。
>>人としても選手としても憧れられるスケート選手になりたいで
す。
>>なるほど。赤星さん、お2人
の目標聞いて、いかがでしょうか

>>もう、本当すばらしいなと思
いますし、僕、一個だけお願いが
あるんですけど、ぜひよかったら、
もうちょっと時間が出来たら、
皆さんで食事に行きたいなと思い
ます。
>>赤星さん、みずから?
>>それはおごれってことですか?
>>違います、違います。
収入もらいましたけど、
いっぱい、僕がおごりますから!
>>私も乗っかっていいですか?
>>いいですよ。

>>やったー!
赤星さん、
ありがとうございます。
>>ぜひ、行きましょう。
>>また。
>>ありがとうございます。
>>お願いします。
>>また、ten.のスタジオの
ほうにも遊びに来てくださいね。
きょうはお2人、どうもありがと
うございました。
>>ありがとうございました。
>>ありがとうございました。
>>そして赤星さんのご出演もこ
こまでです。
ありがとうございました。
>>ありがとうございました。
>>では続いて、シリーズでお送
りしているこちらです。
まもなく終わる平成の30年間を
シリーズで振り返る企画、平成ニ
ッポン。
きょうのテーマはメディアです。
揺れ動く30年間をどのように伝
えてきたのか。
スペシャルゲストと共に平成のメ
ディアを振り返ります。
>>さあ、
こい。
>>さあ、どうだ、

船木!すべてこの人にかかってきた。
きれいな飛型できた、
伸ばしてくる。
>>暴動発生からすでに50時間
以上もたった西成の現場です。
>>激動の30年を伝え続けてき
たメディア。
その歴史の移り変わりの裏には、
常にインターネットの存在がありました。
>>今、
けが人のほうもそばにいましたけどね。
分かりました。
>>当時から比べると、
状況はより悪化してます。
>>あの事件から8年。
今だからこそ語れる思いは。
ネクスト平成。
ニュースの新たな見方とは。
スタジオには、
ジャーナリスト、
>>では、
改めまして、本日のスペシャルゲ
スト、
田原総一朗さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。
>>よろしくお願いします。
>>増田さん、
田原さんがten.に出演いただ
けるなんて、なんと豪華な。
>>きょう、

勉強させていただきます。よろしくお願いします。
>>本当に。
田中さんもね、どうでしょう。
>>田原さんのでんつうっていう
著書を読んで、
やっぱりこの業界で仕事を始めた
ようなところもあるので、なんか
感無量な感じです。
>>まず、
田原さんにお伺いしたいんですけ
れども、今、田原さんが取材した
い人物は、どなたかいらっしゃい
ますか?
>>一番話聞きたいのはね、天皇
ですよ。
>>天皇?
>>何を考えていらっしゃるのか、
一番聞きたい。
>>これまで取材はされたことは

>>前にね、昭和天皇にもね、取
材したいと思って、当時、
橋本内閣で、
幹事長だった加藤紘一さんにね、
頼んだの。
加藤さんはこの宮内庁に言ってく
れたんだけど、
前例がないということで断られた
んだ。
>>えー、そうですか。

>>昭和天皇があの戦争をどう思っているか、
ぜひ聞きたい。
>>なるほど。今一番お話を聞き
たいのは、天皇でいらっしゃると
いうことですね。
まず、
平成を取材し続けてきた田原さんについてこちらからご覧ください。
>>今月3日、
滋賀県大津市。
>>どうも、
こんにちは。
>>どうですか?
きょうの琵琶湖の景色は?
>>いやぁ、すばらしいですね。
風がなくてよかった。
>>この日、
出身地である滋賀にやって来た田原さん。
目的は、
琵琶湖での船上講演会です。
>>国も、
どうも政府も国民をだますなと、
信用できないんだという気持ちが
私の、
あるいはわが世代の原点にありま
す。
>>揺られる船の上で演台に立ち
続け、およそ1時間にわたり、熱
弁を振るいました。
>>最初はですね、正直、あまり
好きではなかったんですけども。

あの人の人柄とか、
そういうことも分かって、きょう
聞いて、
非常に共感を受けました。
>>1934年、
滋賀県彦根市に生まれた田原さん。
高校時代までを彦根市で過ごし、その後、早稲田大学を卒業。
映画会社を経た後、テレビの世界
に入ります。
田原さんが立ち上げたのが、
朝まで生テレビ!去年30年を迎えたこの番組の歴史は、
平成の歴史と言っても過言ではあ
りません。
>>僕はテレビで一番おもしろい
のは討論だと思ってる。
負けたらね、
政治家生命は終わる。
学者生命も終わる。
そういうね、
無制限一本勝負の討論をやったら
おもしろいんじゃないかというこ
とで始まった。
>>国際政治学者の三浦瑠麗さん。共演者が語る田原さんの印象は。
>>おもしろいと思ったらすぐに
聞く、尋ねる、
深掘りをするというところで、
それは誰が言ってるかは関係ないんですよね。
年齢と性別に関係ない人なんだと
いうことが分かって、全く気にし
ないんですよ、年の差とか。そこ

はある意味、
フラットな人ですね。
>>ふだんのお仕事は毎朝、
新聞を6紙を読むところから始ま
る?
>>はい、そうですね。
朝日、毎日、読売、産経、
日経、東京。
僕はね、
全く才能はないと思うけど、好奇
心だけ強い。
>>そんな田原さんが、最近、
思っていることとは。
>>今のテレビはおもしろいです
か?
>>おもしろくない。
>>田原さんが考える、
テレビが抱える問題点とは。
スタジオでじっくり聞いていきます。
>>きょうはいろんなお話を伺い
たいと思うんですが、まず増田さ
ん、ご存じでした?
関西の彦根出身でいらっしゃる?>>すみません、
勉強不足で。
彦根なんですね。
>>…商人のふるさとですよ。
>>そうですか。
>>あと新聞をたくさん読まれて
るお話を、VTRで拝見しました
けど、スポーツ新聞を読まれるこ

とって、ありますか?
>>あります。
>>そうですか。
>>特にどういう、
スポーツ新聞の中では、
どういうのが興味ありますか?
>>テレビ局とかありますからね。>>球団はどこのファンでいらっ
しゃるんですか?
>>何が?
球団?もともとは阪神ファン。
アンチ巨人。>>そうですか。
よかったですね、増田さん。
>>さっきまで赤星さん、
いてたんですけどね。
>>本当ですね。
>>今も阪神ファンではないんで
すか?
>>三原さんが西鉄の監督になっ
て、三原ファンになった。
>>へぇ。
>>いなおさんがピッチャーで。>>ちょっとかなり古い話になっ
ちゃうんで、戻しましょう、お話、
すみません。
>>ではVTRの最後にもありま
した、テレビメディアにひと言、
今のテレビはおもしろくない。
この理由はなんでしょうか?>>コンプライアンス。
これはね、法律を守るんだけど、
違うの。
クレーマーが怖いんだよね。

昔はね、クレームって、
電話で来たの。
そうしたらプロデューサーがすみ
ません、
誠に申し訳ありません、二度とやりませんって、こうしたの。
今はクレームは、ネットで来ると。
管理部門から捜査までいって、下手すると番組が終わっちゃう。
だからクレームが怖いからね、
無難な番組を作る。>>田中さん、このあたり、こう
いう流れはやはりあるんですかね

>>そうですね、私も雑誌を長く
作っていて、読者アンケートはが
きとか来ますけど、あれは読んで、
でも、読者アンケートはがき、
はがきは読んで、でもまあ、そう
いう考えもあるなと思って、
自分の考えとして取り入れる、取
り入れないは自由にできたわけな
んですけども、今や、ひと言でも
クレームが来ると、
やっぱりそれに対応するのに大き
なエネルギーを使わなければいけ
ないので、そこにちょっと本当に
自粛をしてしまうとか、
そういうところがあるのかなと感
じます。
>>僕が、
番組のスタッフにクレームが来ない番組はおもしろくない。
クレームが来る番組を作る、

…、その人出しちゃえばいい。出して、全部やっつければいいん
だ。
>>私たちも耳が痛いですね。
山川さん。
>>恐らく批判というのは昔から
あったと思うけれども、それがな
かなか目に見える形になってなか
ったと、これからあとまた、イン
ターネットの話も出ますけれども、
やっぱりインターネットが出てき
て、
私たちの目に見えるようにやっぱ
りそういう…とかクレームになっ
てきたので、それを今私たち、
若い世代の現役のテレビマンはそことどうやって向き合おうかとい
うところで、日々、鍛えられてる
とこだと思うんですね。
>>最近、おとなしいです。
数年前までは電話で、殺すぞ、
今、
名古屋を出発するとかね、それで引っ張って、年に2、3回、
警察に来てもらって、僕が出ると
き、帰るとき、最近ないね、そう
いうことは。
>>そうですか。
では後々また、このお話を伺いた
いんですが、
まずは田原さんの気になるうわさ
について伺いたいと思います。
黒木さん、お願いします。

>>読売テレビ入社2年目の黒木
千晶と申します。
田原さんを前に、大変緊張してお
りますが、
何とぞお手柔らかによろしくお願いいたします。
では、まず早速まいりましょう。
ずばり、田原さんに聞きたい。
まずはこちらです。
17年間、
警察に尾行されていた。
これは本当ですか?
本当ですか?
>>僕の電話はね、ほとんど盗聴されてます。
>>盗聴されてたんですか?
>>盗聴されてるとよく分かるの。
ノイズが入ったり、
あれがレベルが変わったり。>>尾行されていた理由っていう
のは、何なんでしょうか?
>>やっぱりなんか危険な人物と思われた。
第一ね、僕が例えば全共闘の問題
に、
全共闘、過激派の。
全共闘の幹部、親しかった。
例えば京大のたきたって男がね、
地下に潜行したでしょ、地下潜行してるたきたと僕は連絡があった。
>>尾行をされたことが分かった
あとはどうなったんですか?
>>おもしろいね。警察が尾行し
たら、より安全じゃない。
>>より安全?

そういうふうに私たちは捉えられ
ないですけれどもね。
>>その話は亡くなったなかがみ
けんじさんにね、亡くなってだい
ぶになりますけどね、なかがみけ
んじさんに飲んでる席で何回も聞
いたことがありますね。
田原さんとおったら、田原さんと
お会いするときに、
昔の…のすずきさんとかね、右翼
の過激的に見えてた人たちも一緒
に会うようなときに、いつも向こ
うに何人か人がいると。
きょういないね?みたいな話して、
この間、笑っててみたいなことは、
よう言っておられましたね。
>>なかがみさんもおもしろかったね。
都はるみさんが中上さんの大ファ
ンなんです。
>>中上さんのお墓に都はるみさ
んって書いてありますからね、名
前がね。
>>続いてまいりたいと思います。
続いてはこちらです。
>>壇蜜さんと対談したことで、
脱腸の手術跡から出血して入院し
たって本当ですか?
>>実はその前に手術してね、
病院から出ちゃだめだと言われてたの。
壇蜜さんとインタビューして、病

院抜け出してやったら、
そのあとまた切れて。
>>やっぱり壇蜜さんがタイプだ
ったんですか?
>>えっ?
>>タイプだったんですか?
>>いや、だって、
おもしろいじゃないですか、壇蜜
さんって。
なんでもしゃべる人ですね。
>>じゃあ、
今その壇蜜さんとの対談終えて、
次、
対談したい女性の方っていらっし
ゃいます?
>>今?
>>芸能界で。
>>たくさんいるけどね。
例えば今、1人はね、
やっぱり小池さんなんて対談した
いね。
>>小池さんですか?
>>小池さんとお会いする機会って、なかなかないんですか?
>>あんまりね、僕は小池さんと
は、そんなにつきあいない。
>>今までも?
>>うん。
>>さっき、
AKB48がお好きって。>>ですね。
>>秋元康さんと本を一緒に作っ

たんで、そのときにやっぱり、
秋元さんの後ろには、AKB48
が、
アキバに見に行ってはまっちゃっ
た。
>>なんか特別公演プロデュース
されたこともあるんですよね。
特別公演?
>>そうです。>>それだけファンでいらっしゃ
るということで。
それではありがとうございました。
このあとも引き続きよろしくお願
いいたします。
ありがとうございました。
さあでは、続いてまいりましょう。
きょうのテーマ、メディアなんで
すけれども、メディアにはテレビ
や新聞、ラジオ、週刊誌など、
情報を伝えるさまざまな媒体がありますが、増田さん、
テレビのこの出荷台数がピークを
迎えたこの時期というのはいつご
ろか分かりますか?
>>テレビの出荷台数?
1900、だから60年、50年
じゃないんですか?
>>ぶぶー。
正解こちらご覧いただきましょう。
ピークは2010年なんですね。
一家に一台といわれたテレビが平成に入って、
1部屋に1台という時代になった

わけなんです。
>>それってデジタルからの切り
替えとは関係してるんじゃないで
すか?
>>それは今から言おうと思った
んですよ。
その理由なんですけれどもね、若
一さんからありましたとおり、
よくとし・2011年に、地デジ移行を控えていたこと、
そして家電エコポイント制度でテ
レビが売れたことなどが理由とし
て挙げられるわけなんですね。
ではそのさまざまな情報を伝え続けてきたテレビメディア。
平成に入って、どんな変化があっ
たのか、テレビが伝えた30年間
を振り返りたいと思います。
>>天皇陛下におかせられまして
は、本日午前6時33分、
吹上御所において、崩御あらせられました。
>>一つの時代が終わり。
>>新しい元号は、
平成であります。
>>やっぱり平和、その字のとおり、
平和になるようにって願って付け
られたと思うんで、いい名前だと
思いますけど。
>>やっぱり今、
そんなん言われてもいきなりこう
やって平成ってよう書かん、
書けへんときあるわね。

やっぱり昭和って書いてまうかも分からんな。
>>新たな時代の始まりも、テレ
ビが伝えてきました。
>>村山富市さんを内閣総理大臣
に指名することに決まりました。
>>終わったあと、
たくさんの報道陣の方に集まっていただけたので、
それで実感したという意味もあり
ますし、やっぱりそうですね、
やっぱり時間がたってこないと正
直、そういう七冠王っていうもの
はどういうものか、たぶん分から
ないと思います。
>>さまざまな世の中の出来事が、
茶の間のテレビを通じて伝えられ
てきた時代でした。
>>俺が何した!
>>暴動発生からすでに50時間
以上もたった西成の現場です。
現在もおよそ1500人の機動隊
員とそれから群衆の小競り合いは
絶え間なく続いており、投石はな
お一層の激しさを増しております。
時折、火炎瓶や花火などが投げら
れ、
路上には焼けただれた車が無残な
姿をさらしています。
時折、
傷ついた機動隊員が血まみれのまま運ばれて、
現場はさながら市街戦の様相を見

せています。
>>平成2年以来、
報道の前線で現場を見続けてきた高岡解説委員。
高岡にとって、平成のニュースと
は。
>>平成の30年というのは僕が
報道を続けた年代とちょうど当た
るんですね。
ひと言で言えばライブ、生中継の
時代です。
中継車、
車の上にパラボラアンテナが載っ
てるやつ。
あれが報道にデビューしたときで
す。
南極でもワシントンでも東京でも、
世界中どこからでも生中継ができるようになりました。
>>遠い地の戦火は、身近なもの
となり。
あらゆる場所の映像がライブで伝
えられるようになった平成。
高岡の印象に残る出来事は。
>>今でも忘れられないのは、
やっぱり雲仙の普賢岳の噴火災害
です。
>>ただいま16時11分です。
今までで最も大きな火砕流が起きています。
われわれ中継車の約1キロほど前
方から、
激しい煙が上がっています。

>>突如発生した大規模火砕流により、
43人の命が失われました。
>>われわれの同僚である多くのテレビ局、
新聞記者の方が命を落としました。
そこで初めて、
自分が仕事をやってる最中に死ぬ
んだということを意識をしました。
もうこれはね、神戸じゃないです。
見てください、これ。
>>落ちた高速道路です。
>>危険な現場も多くありましたが、
現場から伝えることを積み重ねて
きました。
>>ひどい浸水状態をもたらして
おりまして、
ご覧のように私も。
>>いた、見えた。
タマちゃーん。
>>あと何年ぐらい生きたいなと思ってらっしゃいます?
>>まあ、
生きられるだけ生きたいと思ってる。
>>ぎんさんはいかがですか?
>>まあそういうわけだね。それも寿命限りだけどねえ。
>>悲しみも喜びも分かち合って
きた30年の歴史です。
>>伸ばしてきました。
125メートル。
金メダルを獲得しました日本。
長野で大きく大輪の花。
>>やったー。

やったー!
つらかったよ、もう。
>>高岡さんからまさに平成はライブの時代だということばもあり
ましたけれども、きょうはパネラ
ーの皆さんにも、
印象に残っている平成の映像をお
聞きしています。
では、まず田中さんですね、
黒木さん、お願いします。>>まずは田中さんが印象に残っ
ている映像がこちらです。
>>ブラウン管ですね。
>>1991年・平成3年の湾岸
戦争です。
>>これ、田中さん、どういうと
ころが印象的でした?
>>そうですね、
今のライブっていうおことばもありましたけれども、本当に、今、
地球上の違う所で、
こんな戦争が同時進行で起きているんだっていうことをテレビを通
して見るということと、この今、
映っている泥まみれの水鳥が、
こういうことがあるんだったらば、
やっぱり戦争ってどうなの?みた
いなことで、ちょっとこれ、あと
で情報が違ったんじゃないかって
いうふうな報道もされましたけれ
ども、やっぱりこういうものを見
て、
なんか私たちが心を動かされるというふうなことがあって、
メディアがメッセージをどう出す

かということが、
考えさせられる、そういうことで
印象に残っています。
>>まさに若一さん、
映像がもたらすこのインパクトを象徴している出来事でもあるかも
しれませんね。
>>そうですね。
特に生放送みたいな状態で、
湾岸戦争の状態が入ってきましたから、僕にとって生放送の出発点
っていうのは、たぶん田原さんも
そうだと思うんですけど、
1972年の連合赤軍のときのあ
の中継ですね、
浅間山のね。
あれから生の、
テレビの生の強さというのを皆、
実感しだしたというかね、あそこ
が原点だったと思うんですけどね。
>>では続いて、
増田さんが印象に残っている…。
>>湾岸戦争が日本にとって大問題だった。
実は、戦後、
国連が始まって以来初めて、
このイラクのフセインがクウェー
トに進攻した。
これを追い出そうっていうんで、
初めてアメリカとソ連の意見が一致したの。
それで、それまではアメリカの言
ったことはソ連反対、ソ連の言っ
たことはアメリカ全部反対、初め

て一致して、
フセインを追い出すのに参加した。
このとき、日本が大問題。日本は
参加すべきかどうか、
当時は海部内閣で、幹事長のおがわいちろうは参加すべき、
ところが加藤紘一とか…は参加す
べき、結局参加しなかった。金出
した。
世界から非常に批判された。大問題です。
>>山川さんもこのときの記憶は
ありますか?
>>そうですね、私はまだ記者に
なる前だったんですけれども、や
っぱり田原さんの番組なんかにや
っぱりすごく影響を受けた世代だ
ったんですけども、世界中のもの
が今、身近なところで見ることで
きるっていうのは、テレビが変わ
ったということもそうですし、テ
レビで、私たちがふだん使う機会
がものすごく進化してるんですよ
ね。
インターネットももちろんそうで
すし、カメラもものすごく小さく
なってる。
視聴者の、一般の人たちが使う映
像が、今、
テレビでどんどん流れているとい
う中で、
視聴者と共に大きく変わったこの

平成というのが、
テレビの時代でもあるんじゃない
かと思うんですね。
>>では続いて。
>>続いて増田さんが印象に残っている映像がこちらです。
1995年・平成7年の阪神・淡
路大震災です。
>>増田さん、
当時はどこにいらっしゃったんですか?
>>大阪にいてまして、95年な
んで、
漫才師になって3年目のときなん
ですけど、
高速道路が倒れるということを、
もう想像もしていないですよね。
何かがあったときに高
速道路が倒れるということが。今で言えば、
大きな地震があったときにどこか
で高速道路が倒れてないかなって
いうのは想像できるんですけど、
この高速道路が倒れてるという映像を見たときの衝撃というか、
えっ?
これほんまに起こってること?って思った記憶がやっぱりあります
よね。
>>その阪神・淡路大震災と同じ年、
続いて若一さんなんですけども。
>>こちらですね。
1995年・平成7年に発生した
オウム真理教による地下鉄サリン
事件です。

>>若一さんは?
>>ちょうどこれ、
今、
言われた阪神・淡路大震災からほ
ぼ2か月後に発生したわけですね、
私ちょうどね、この発生した日の
発生時間、
大阪のNHK放送でテレビに生中
継出てましてね、
大阪から全国に向かって、
2か月たった阪神・淡路大震災の現状を訴えようということで、N
HKのスタッフと頑張って、それ
を送り出す、そういう生中継、
やってる最中にこの事件が起こっ
たんです。
もう2か月たって、
キー局なんかはだんだん阪神・淡路大震災に対して報道力がどんど
ん減ってきててね、
そのことがやっぱり復興に対して非常に阻害要件になるんで、もう
いっぺん見つめ直してもらおうと
やってる生中継、生放送の最中に、
この事件が起こって、突然、霞が
関で毒ガス事件発生、第一報が入
って、私が出てる番組がそこで震
災関係の番組はそこで中断されて、
あとは一挙にこの地下鉄サリン事
件一色で追われるんです。
そのときにつくづく思ったのは、
テレビも含めてメディアっていう
のはここまで極端にモチーフが変

わってしまう、一瞬にしてね。
そのあといかに阪神・淡路大震災
のことが、
全体としては情報量が減ってしま
った。
そのことが、被災地の復興に対し
て、
どんだけ阻害要因になったかね。
テレビの怖さというか、つくづく
感じましたね。
>>それだけメディアの山川さん、
影響力が大きいということなんで
すかね。
>>そうですね。阪神・淡路大震
災、私たちも被災をしたテレビ局
ですので、全国に向けて、
ずっと放送を続けてたんですけれども、若一さん、おっしゃったよ
うに、全国の皆さんの関心が薄れ
てしまった、
それもですね、
テレビの放送の影響っていうのは大きかったと思うんですね。
やっぱりそのニュースを追いかけ
るっていうのは、私たちの仕事で
すけれども、
一つ一つのニュースの賞味期限のようなものが、
どんどん短くなってるというよう
なことで、世の中の人たちの興味、
関心の移り変わりもものすごく早
くなってるなというのは、非常に
現場で取材をして感じますよね。

>>田原さんとテレビの影響力といえば、こちらですよね。
>>今のね、オウムの問題で、
僕は麻原にも2度やってるの。
麻原紹介した。
オウムに入っている若者たちは、みんなものすごく真面目。
真面目すぎてやっちゃったのね。
真面目って怖いことだ。
>>なるほど。こちらなんですが、
歴代総理を3人失脚させた。
これは当時、ご自身で意識をされ
ていましたか?
>>つまり首相に本当のことを聞
こうと思った。
首相はやっぱり、
建前で逃げようとするからだめだよと。
宮沢さんは、宮沢さんのときはね、
要するに選挙制度、
政治家参加、するかしないか、や
ります、やりましたってね、自民
党はいい加減だから、この国会で
やるのか、
やります、
できます、それで失脚ね。橋本さんはつまりあれ、
減税をすると。
ところが税制改革やるときで、
税制改革は増税か減税か、どっち
なんだと、そうしたら税制改革だ、
そんなことは聞いてない、どっち
なんだと、
十何回聞いた。

そしたらついに橋本さん、
絶句した。ここがテレビがおもし
ろい。
絶句してカメラマンにアップで撮
って。
撮ったら橋本さん、見たら、汗び
っしょり。
翌日の新聞が一面トップ、総理迷
走。それで失脚。
テレビって怖いですよ。
>>特に宮沢さんの辞任のときには小選挙区の問題とかいろいろあ
りましたけども、単に宮沢首相が
辞任に追い込まれたきっかけにな
ったというだけじゃなくて、それ
が同時に政界再編につながってい
く流れになりましたよね。
>>小沢一郎や、派閥が、宮沢さんの不信任案に賛成して、
細川内閣が出来る。
初めてつまり、
自民党じゃない内閣が出来た。
>>それは田原さんの中で、
そういう動きというか、流れが見
えてたんですか?
>>実は僕は宮沢さんに突っ込ん
だのは、後藤田さんがね、
つまり今の選挙制度だと、どうし
ても金権政治だと。
みんな金使う。
だから金権政治なくすには、
選挙制度を改革するしかない、

1、
2分説得されて。
宮沢さんに突っ込んだんです。
>>そのときにメディアが持つ力
というのはどのようにお感じにな
ってましたか?
>>何が?
>>メディアが持つ力について。
>>結構おもしろいなと思った。
>>どんなことばを発するかと、
そのときの表情というのは、やっ
ぱり、与えるメッセージが大きい
ですよね。
先ほども橋本の。
>>僕は宮沢さんを潰そうと思っ
たんじゃなくって、本当のことを
聞きたい。本当はどう思ってるの
と。
>>ご自身が政治を動かしている、
そういう実感はありましたか?
>>全くないです。
本当に。
>>やっぱり政治家も、
テレビを見る目がやっぱり変わっ
て、
やられっ放しじゃなくって、逆に
テレビ映りをすごく気にするよう
になったと思うんですよね。
テレビに取り上げてもらいやすい
ように、短いことばで、小泉元総

理なんかは演説をしたり、
あるいは劇場家のような演出を、
みずから政治家が作ったり、始め
たと思うんですね。
そして今は、やはりメディアを管
理しようとか、コントロールしよ
うと、そういうふうな動きに進ん
できたと。
そういう動きだと思いますね。
>>安倍内閣はね、圧力なんてな
いですよ。
これは、メディアのトップが、首
脳がね、自主規制なんですよ。
自主規制。
こういうことやんないほうがいい
んじゃないかと。
>>では続いてまいりましょう。
平成のメディアの転換点を検証し
たいと思います。
こちら、
広告費の推移をグラフ化したものなんですが、
広告費が多いほど、
多くの人に影響を与えているメディア媒体ともいえると思います。
テレビが隆盛期を迎えたこの平成
なんですけれども、
一方で勢力を拡大し続けているの
が、こちらです。
インターネット広告が登場すると、
2009年・平成21年に新聞を抜いて、
そしてこのように躍り出たわけな

んですよね。
>>今、新聞の3倍。
>>新聞の3倍?
なるほど。
そんな私たちの生活から切り離せ
ないほど、
身近となったインターネット、
その影響力はさまざまなところで
私たちの価値観を変えることにな
りました。
>>万歳。
>>とにかくひどい状況です。
都市型、
そして直下型地震の爪痕、
まざまざと見せつけられる思いがいたします。
>>阪神・淡路大震災や地下鉄サ
リン事件。
記憶に残る重大事件が重なった平
成7年は、
メディアにおける転換点となる年
でした。
>>95発売機会にね、
パソコン始めようっていう人も何人かいてるんで。
だから、
まあいい波にうまいこと乗ってもらえればいいかなと思って。
>>Windows95の発売。
この出来事が人々にとって、
パソコン、
そしてインターネットを身近なものにしたのです。
>>IT革命。

>>多くの人にとって、
インターネットは生活に欠かせな
いものになりました。
しかし、その一方で。
平成12年5月に発生した、
西鉄バスジャック事件。
さらに。
>>秋葉原で人を殺します。
>>東京・秋葉原で起きた無差別殺傷事件。
これらはいずれもインターネット
上で犯行予告が行われていたので
す。
さまざまな所で影響が広がったインターネット。
その象徴的な出来事が。
>>今までの戦略っていうのは間違ってたというふうには言えない
んですけども、僕だったらもっと
うまくできるなと。
>>株主、従業員、顧客、視聴者
ね、
そういう人たちのために、
僕は戦わなきゃいけないんじゃないかなと。
>>堀江貴文氏が率いたライブド
アが、
フジテレビの筆頭株主であるニッ
ポン放送株を取得。
インターネット企業の成長を印象
づけたのです。
平成のメディアの歴史。
それは、
インターネットの存在なしでは語

ることはできません。
>>ネットが発達して、
誰もがニュースを発信できる時代になった。
これは、
メディアの大きな転換点ともいえると思うんですけれども。
>>今は誰でもメディアを持てる
ようになった。
>>そうですね。
まさにそういうことだと思います。
広告やマーケティングの専門雑誌、
宣伝会議で編集室長を務める田中さん。
広告業界も変わったんじゃないで
すか?
>>本当、そうですね。
インターネット広告がどんどん増
えてくるようになって、やっぱり
情報を発信するメディアとか、広
告メディアとしても、やっぱりイ
ンターネットは必須みたいなこと
になりました。
今、マスメディアに対抗して、な
んか今、マイメディアみたいな言
い方をしてるところもありますけ
れども、
本当にメディアとの距離感がやっぱり一般の方がずいぶん変わって
きたというのが、
この平成のこの95以降だったなと思います。
>>マスメディアと一番極端に戦
っているのが、トランプだよ。
>>トランプ?

>>ニューヨークタイムスとかワシントン・ポストとか、
主要な、
全部フェイクニュースだと。上のやってるのが本当の真実。
フェイクニュースっていうのはね、
トランプの言うことばです。>>今、フェイクニュースという
ことばもありましたけれども、で
もこのクレームとかそういうもの、
自粛してるな、ちょっと息苦しい
なって、増田さん、
感じる時代にもなってしまったと
もいえると思うんですけれどもね。
>>息苦しいね。
嫌な世の中やなと思う機会も多いですけれども、でもやっぱり、
ネットの中も変わってきて、
まあまあここは怪しいでしょうとか、
そういうことをしっかり指摘する
人もどんどん増えてきてて、
今のネットの形がいつまでも続く
ような感じもしないんですけどね。
>>なるほど。可能性が広がって
きたと。
>>安倍さんや麻生さん、うそば
っかりついてるんだから、
うそだって言えばいいじゃない。
>>なるほど。
>>うそつきやめろと。
>>では、
そのネットメディアが急速に広が
るようになった、
ネット動画が世の中に大きな波紋

を広げた事件が起きました。
>>ここから山川さんです。
>>8年前の事件だったんですけども、
インターネットが事件の主役に躍
り出た、これ、
尖閣諸島で起きた中国漁船の海上
保安庁の巡視船に衝突した事件な
んです。
これ、
私たち読売テレビがスクープした
事件だったんですけれども、今回、
テレビとネットの関係を振り返る
にあたって、
この事件に非常に大きなメッセー
ジが込められていると。
>>政府が隠したんだね。
>>思うんですね。まさに田原さ
んおっしゃったように、隠された
情報をどういうふうに国民に見せ
るのか、非常に大きな教訓を残し
た事件だったんですけども、すべ
ては今、ご覧いただいているこの
映像から始まりました。
事件の当事者を取材しました。
>>おい!
止まれ!止まれ!
>>海上保安庁の巡視船に、船首を向けて突っ込んだ中国漁船。
8年前の9月に起きた、
尖閣諸島の現実を、政府は国民に公表しませんでした。
>>衝突してきた。

>>その2か月後、問題の映像は、突然、
インターネットの動画投稿サイト
に、何者かによってアップされま
した。
流出させたのはセンゴク38を名乗る人物でした。
読売テレビは、
センゴク38が現職の海上保安官であることをいち早くスクープし、
彼が乗る巡視船を追跡し続けまし
た。
流出の事実を告白し、
みずからの意思で出頭したのは、センゴク38こと、
一色正春海上保安官でした。
彼は出頭する前、
われわれのカメラに、
動機を語っていました。
>>ある政府の人間が機密と言え
ば機密になると。
この人が決めたから機密になると。
これは法律でもなんでもないと思うんですよ。
やっぱり公務員は、
国民全体の奉仕者であると。
そういう思いが私には一つありま
した。
本当に私がやったことが国民全体
の利益に反することであれば、
これはもう甘んじて、
進んで刑にも服します。
>>流出事件から8年。
海上保安官の職を失った一色正春さんは、
会社勤めをする一人の民間人にな

っていました。
>>船に乗ってたこと、思い出し
ます?
こうやって見たら。
>>そういう過去もありましたね。
>>彼の内部告発によって、
国民は尖閣諸島の現実を知りました。
しかし、
今も、国民の知る権利と、
国が守るべき秘密との間に明確な
線引きはできていません。
>>動機というのは、
どうなんでしょう、
今から振り返って考えるところっ
ていうのはありますでしょうか。
>>だからそんなに難しい話じゃ
なくて、
なんでこれは隠されないかんのか
と。
誰でもやっぱり自分に都合の悪い
ことは言いたくないでしょ?
何を公開して、何を秘匿してって
いうのは、
それはやっぱり政府の専任事項で
すから、ただその判断が正しいか
どうかっていうのは、
やっぱりそれをチェックする機能っていうのは必要なのかもしれな
いですけど。
>>8年前のあの日の場所を、
2人でたどってみることにしまし

た。
>>あっ、
これか?
これのような気がする。
>>インターネットに映像を流出させた漫画喫茶は、今も同じ場所
にありました。
当時、
ネットの力を十分に理解できてい
たわけではありませんでした。
>>だから、一晩寝て、あんだけ
広がるっていうのは、
ちょっと想像以上の速さですよね。
>>なぜ既存のメディアではなく
て、漫画喫茶、
ユーチューブだったんですか?>>そのままの事実じゃないです
か。
脚色も加工も何もせず、
やっぱりみんなが求めてるのはそ
こやと思いますよ。
>>誰にも知られずに、
たった一人で発信する手段として選んだのが、インターネットだっ
たのです。
流出させた映像は、
もくろみをはるかに超えて拡散し、
隠されていた現実を目の当たりにした国民の動きが、
瞬く間に広がりました。
>>われわれはセンゴク38さんを、絶対に守り抜くぞ!
>>不意をつかれた政府は、
湧き上がる国民感情を恐れたのでしょうか。
組織にそむいた現職の国家公務員

に対し、
身柄の拘束を解き、
刑事責任を問うことを見送るしかありませんでした。
>>海上保安庁の庁舎の前にもた
くさんの人が来て、声を上げてた
んですけど、
それはどうですか?聞こえていました?
>>トイレ行くときとかに、
ちょこっと聞こえてくるから、やってくれてるんやなっていうのは
分かりましたね。
応援してくれてる人がいるんやなっていうのはありがたかったです
ね。
>>あれから8年の時間が過ぎようとしていますが、あのとき、
誰の指示で、
なんのために映像が隠されたのかは、
まだ解明されていません。
批判の矛先は、われわれ、
マスメディアにも向けられていま
す。
>>情報を持ってるほうが、
都合のいいように出したり引っ込めたりするっていうのはね、
それが日常的かどうかは分かりま
せんけれども、
行われてるということが、
なんら変わってないってことですね。
官僚は官僚のため、
政治家は政治家のためにですよね。
マスコミはそれをおもしろおかし
く言うだけで、
問題の本質から全然ずれてですね、

一般の人ができない取材をして、
ありのままの事実を多くの人に知
らせるっていう、
なんかそれが果たして最近のメデ
ィアができてるのかと。
>>彼が映像流出の事実を最初に
告白した、
読売テレビの神戸支局。
われわれのスクープもまた、あのとき、
インターネットのうねりに飲み込
まれて、
世界中に拡散していったのです。
>>もし8年前と同じ状況が今、
自分に降りかかってきたというこ
とになった場合、
どのメディアを選びますか?
>>肝心なのは、
正しく多くの人間に伝えるってい
うこと。
その道具が別に週刊誌であれ、
新聞であれ、
テレビであれ、ラジオであれ、
インターネットであれ、
最も効率のいいものを選ぶでしょ
うね、それはね。
国家国民のためではなくて、
いち政治家の利益不利益で、判断されたら困るわけですね、
官僚にしても。
そこはやっぱりきちっと監視するのがマスコミの役目じゃないです
か、それは。

>>メディアの持つ意味を問う事件でもあったと思います、
田原さん。
>>今と全く違う。
当時は民主党内閣だった。だから、
国民の声を聞かなきゃ、
だから彼は、
懲役にならなかった。釈放された。
今は全く違う。
今度の森友事件でね、
財務省がそんたくしたでしょ?
財務省というのは、
今まで一回もそんたくしたことな
い。
そんたくしない、
僕は何人もの首相に財務省が言うこと聞かないから悔しい思いした
人、たくさんいる。
初めて今度そんたくした。
財務省までが。
大問題ですよ、これは。
>>山川さん。
>>私もずっと取材をして、
特にインターネットが出てきてか
ら、私たち、
もともとあるテレビの存在意義っ
ていうのは、
どこにあるんだろうかって改めて
考えるようになったんですけど、
田原さんも、
ずっとテレビの世界で番組を作ってこられて、インターネットが出
てきたことで、何か変わったとい

うことは、
田原さんの中で何かありますか?
>>だから、
いいことだと思う、インターネッ
ト出てきてね。
いろんな、
みんながメディア。一番の典型がね、アラブの春です
よ。
今、
30年間毒されてた国が、みんな
が、
国民がネットでやって、
デモになって、独裁を倒した、例のアラブの春ね。
あれはやっぱりネットがあったか
ら、
ツイッターがあったから。
>>なるほど。
>>この一色さんの映像流出がネ
ットを舞台に展開されたというこ
とは、
非常にそれまでの既存のマスメディアの存立形態、
ありようを再考するうえで大きな
議論になったと思うんですよ。
どういうことかといいますと、
2大マスメディアという新聞があり、テレビがありですけれども、
いずれもこれ、
ある意味では政府や政権と拮抗しているように見えながら、
実は政府や政治に守られてる側面
がいっぱいあるわけなんです。
新聞に関しては、

…が多い法律がありまして、要するに新聞社が、株式会社の新聞社
が持っている株式の譲渡は、要す
るに新聞関係者の中だけで完結す
るだけの、構図が出来てしまって
ますし、放送法によって、テレビ
の世界の真偽、非常にしにくいよ
うにできてる。
>>つまり既成のテレビ局が守ら
れてるわけだ。
>>競争ができないように、むし
ろ既得権益で守られる部分がある
わけなんですよ。
その上に、テレビや新聞もある意
味で、あぐらをかいてきてしまっ
た。それは初期の段階で非常に…
に還元されたと思うんですけれど
も、
その特権構造が。
それがいわば社会に弊害をもたら
してきたんだということを実はこ
の事件によって、ネットが出てき
たことによって、ネットの重要さ
によって、それが照り返して見え
てきたというね、そういう意味で
は画期的な事件だと思います。
>>ただね、問題は例のアラブの
春で、チュニジア、リビア、エジ
プト、30年間の独裁が倒れたん
だ。
アラブの春といわれた。

その後、全部軍事政権になった。
これなんだと言って。
当然僕らは民主化すると思った。
逆に軍事政権になっちゃった。
チュニジアだけ別だけどね。
>>先ほどお話にも出ましたこち
ら。
森友問題とメディアなんですけれ
ども、
この件に関しては田原さん、もう
一度、どのようにお考えですか?
>>だから、
財務省がそんたくしちゃったの初めてなんだよ、
これ。
財務省までもがだめになった。>>メディアは、
監視をする役目もあるという話も
ありましたけれども。
>>ちょっと、宮沢内閣のときに、
実はバブルがはじけた、
銀行が地価を担保にして、金を貸
した。
地価がどんと落ちた。
銀行、
皆破綻すると。
それで宮沢さんは、首相は公的資
金を投入して、
銀行を救うと言った。そしたら、大蔵省がね、公的資金
投入するっていうのは、
大蔵のやり方が間違ったということを認めなきゃいけない。
絶対反対と。

銀行なんて、大蔵省の子分みたい
なもんだから、三菱や住友に大蔵
省がお前ら、絶対にもらうなと言
って、言って、銀行はノーと言っ
た。
宮沢さんは悔しい思いをした。
このときにもし公的資金を投入してれば10兆円で済んだ。
大蔵省がノーと言ったんで、橋本
さん、100兆になっちゃった。
このぐらい、財務省は強かったん
ですよね。
>>これだけ…。
>>全くこれ、
安倍さんの言うとおりになってる。
とんでもない話。
>>ネットの力も大きいという話
が先ほどありますけれども、山川
さん、私たち、テレビの役割も、
やはりもう一度といいますか、考えないといけないんですかね。
>>本当にそうなんですよね。
もちろん、いろんな批判もあるん
ですけども、やはりここまでイン
ターネットと私たち、
既存のメディアをずっと私たちも
利用しながら、
あるいは力を借りながらやってき
てるんですけども、情報っていう
のは、実際には人の中にあるんで
すね。
そうすると、新聞もテレビも、や

はり私たち記者が直接人と向き合
って、そこでいろんな真剣勝負を
しながら、
今、
情報を入手して、
ニュースを伝えてるんで、
その原点にやっぱりし
っかり立ち戻って、
人間対人間というのはこれからますます問われてくる。
大事になってくると思うんですね。
>>自民党は、安倍政権は佐川の証人喚問で一件落着したと思って
る。
とんでもない、そんなもん。
読売テレビがこんなもんいんちき
だと。
頑張らなきゃ。下手をすると、マ
スメディアがね、
一件落着になりかねない。
これ、大事な大事な問題。
>>さて、今、ネット社会で問題
になっているのが、
先ほども出ましたフェイクニュー
スなんですけれども、
今月2日、
朝日新聞が森友文書の決裁文書書き換え疑惑を報じましたが、当初、
ネット上では、フェイクニュース
と指摘されましたね。
>>ネットよりも政府がフェイク
ニュースだといってたんだよ。
>>なるほど。

アメリカの大統領選でも国民を大
きく揺るがしたフェイクニュース。
真実か偽物か、私たちはどのよう
に向き合うべきなんでしょうか。
>>誰もがスマートフォンを持つ
ようになり、ツイッターなどのS
NSに、
個人が情報を発信するのが当たり
前となった時代。
こうした状況をビジネスにつなげ
ている会社があります。
一見、
パソコンが並んでいるだけの部屋ですが、ここで、
最先端の取り組みが行われている
のです。
>>こちらが、
われわれがニュース配信をしている場所になりますね。
AIでその情報を例えばここで火
事が発生してるとか、
ここで事故が起きてるだとか、そ
ういうものを判断して、
それを抽出して、
配信をしているというような感じになります。
>>ツイッターなど、
SNS上には事故や火事などの映像や情報が、
日々投稿されています。
こちらの会社は、
こうした情報をAIを使って収集
し、
報道機関に提供しているのです。

現在は国内だけでなく、
海外メディアにも情報を提供して
いて、
さらなる将来像も描いています。
>>やっぱインターネット情報ってすごくうその情報も含め、
いろんな情報が入っているんで、
やっぱり事実かどうかっていうのをしっかりちゃんとチェックでき
てるか、そういう体制を作ったり
とかですね、
そういうところをさらに拡張して
いって、
いずれはわれわれ自身が本当にニ
ュースを配信していくっていう立
場になろうっていうのは思ってい
ますね。
>>インターネット空間にさまざ
まなニュースがあふれる時代。
中には、信頼性に乏しいものも含
まれているのが現実です。
こうした状況の一方で、こんな問
題も。
報道内容に公然と不満を表し、メ
ディアを敵視してきたトランプ大
統領。
さらに、
トランプ大統領はことし1月、
みずからが考案したフェイクニュース大賞を発表。
CNNテレビが日本訪問時にコイ
に餌をやり過ぎていると報じたニ
ュースで、

トランプ大統領はこのやり方は安倍総理が教えてくれたものだとし
て、フェイクニュースだと決めつ
けているのです。
これを受けて日本では。
>>日本国内でフェイクニュース大賞、
挙げるとしたら何か思いつきます
か?
>>いろいろ思い当たる節ありま
すけど、コメント控えます。
>>政権側がメディアを名指しし、
ニュースをうそだという時代。日本とアメリカ、
どちらのメディアにも詳しいこの
人は。
>>今の政権と違うからだけでフ
ェイクっていうのは、もう完全に、
あるいはCNNだからフェイクと
いうのは、決めつけは、とてもよ
くないし、
若い人にそういう先入観が植えてしまうので、
非常に無責任だと思うんですよね。
だからあのことばは、はやっては
いけないんですよね。
>>報道の信頼性を疑うとする動きがある中、平成の次の時代、
ニュースの見方はどうなっていく
のでしょうか。
>>ここからは法政大学メディア
社会学科准教授、
藤代裕之さんにも入っていただき
ます。
よろしくお願いいたします。

>>よろしくお願いします。
>>トランプ大統領が発言したこ
とから始まったこのフェイクニュ
ースなんですけれども、そもそも
の定義というのは、何になるんで
しょうか。
>>先ほどVTRでいろんなこと
がいわれてましたけれども、
インターネットやソーシャルメディアで広がっていく不確実な情報
だと思っていただければいいんじ
ゃないでしょうか。
>>これ、一気に広がるイメージ
がありますよね。
>>そうですね、やっぱりインタ
ーネット、ソーシャルメディアが
登場してから、フェイクニュース
というのは大きな社会問題となっ
てきた。
フェイクって、うそなんで、うそ
っていうのは、今までもあったわ
けですね、社会の中に。
それがニュースになっていくとい
うことがインターネット、
ソーシャルメディアと関係してる
っていうことですね。
こういう実は、
最近出た研究結果がありまして、
これはツイッターを対象に、
アメリカのMITっていう有名な大学の研究チームが研究した、
サイエンスっていう、

非常に有名な科学雑誌が出した研究なんですけれども、フェイクニ
ュースというのは事実よりも早く、
拡散して、より広く拡散するとい
うことが、分かっているんですね。
>>これはなぜなんでしょうか?
>>実は、この研究ではどうして
かっていうことは書かれてはいな
いんです。
>>フェイクニュースを流す側の
意図というのはどこにあるんでし
ょうか。
>>別の研究とか、これまでは、
経験みたいなもんで言われていま
して、4つぐらいあるんじゃない
かなというふうに考えてます。
ちょっと4つの理由があるんです
が。
まず、お金。
これはフェイクニュースというのは、さっき、
研究で明らかになったように、非
常に拡散、
早く広く拡散するので、そうする
と、
ページビューアクセスを増やして
いくことによって、
お金がもうかるんですね、実は。
それから愉快犯。
見知らぬ情報とか、
おもしろい情報を信じて広げている人がいるのがおもしろがる。
それから最近、非常に国際的に問

題になってるのが、
この政治的プロパガンダです。
これはロシアなどが、
実施してるといわれているんです
けれども、
フェイスブックの中で広告を出し
て、
分断を広げているといわれてるん
ですよね。
インターネットって、事実がフラ
ットに広が
っていくと、
そのまんま事実が上がっているよというようなことがあると思うん
ですけれども、実はその裏側で国
家的な戦略、
それからプロパガンダが実は行わ
れてるっていう状況に、
今なってきてるんですよね。
もう一つは、
これは結構多くの視聴者の方にも
関係すると思うんですけれども、
善意、みんなに知らせなきゃ、不
安とか、そういう心配、
そういうものが実はフェイクニュ
ースの拡散に大きな要因を与えて
るっていうことが分かっています。
>>特に若一さん、 
災害のときなど、広がりやすいっ
ていわれてますよね。
>>そうですよね、

みんなが冷静さを失してるときに、極端に、
瞬間的に広がってしまう傾向が強
いわけですね。
それと、こういうことがどんどん
どんどんこれから、
ちっちゃくはなりはしないですか
ら、拡大する一方ですから、
メディアリテラシーの中でもネッ
トリテラシーですね、
ネットの中からいかに正しい情報
を読み取るか、
あるいはネット情報とどうつきあ
うかということを、
これも本当に早い段階で義務教育
とか、そういうところでやっぱり
訓練して、そういう目をみんなが
持てる、
そういう仕組みを作る必要に今、
問われてますよね。
>>これがこの拡散されることで
起こる問題っていうのは、どこに
あるんでしょうか。
>>基本的には社会の分断ということがあると思います。
ニュースっていうのは、多くの人
が見て、
きょうはこれがニュースなんだな
とか、こういうことが今、
話題なんだなという役割を果たし
ていると思うんですけれども、
フェイクニュースというのは見る

人によって違うんですよね。
そうすると、同じようなことが話
すと、
話が通じないということが起こる
わけですね。
それで、政治的な対立、
アメリカのように選挙が例えばひっくり返ってしまったりとか、そ
れからヘイトとか、
差別みたいなものが広がってしまったりというようなことが起きま
すね。
>>ある意味、田中さん、
自分で情報を選べるデメリットで
あるかもしれませんね。
>>そうですね。でもこのフェイ
クニュースがこうやって流れて、
自分で見極められるかどうかって
いうのは、
やっぱり本当に善意に問われる危
険だと思いますけれども、トラン
プさんなんか、オルタナティブフ
ァクトっていって、
もう一つの真実みたいなことを言
っていて、そうすると、本当に見
た人は何を信じたらいいのかとか、
事実は、真実は一つじゃないのか
とか、いろいろ混乱も起きますの
で、やはりネットメディアだけで
はなくて、やっぱりきちんと多く
の人が判断をして、
情報を出してくれるメディアの役

割とか、
存在にも期待をしたいなというと
ころはあります。
>>では、
防ぐためには、
どうしたらいいんでしょうか。
>>結構世界中でファクトチェックという取り組みが進んでいます。
これはフェイクニュースを確認し
ていこうという動きでして、誤っ
た情報の拡散を防ぐために、取材
ですね、主に。
して、チェックしていくとい
う動きなんですよね。
>>取材ってどうすればいいの?
>>取材は、これは結構。
>>安倍さんがうそついたときは
どう取材すればいいの?
>>これはもう、調査報道ですね。
調査報道。
>>安倍さんがうそついてる。
>>それはもう、資料とかを集め
たり、これまで…。
>>資料ない。
>>資料ない場合は、それは難し
いですね。
取材が実は結構難しいというとこ
ろがあります。
>>麻生さんがうそついてるとき
は、どうすりゃいい?
>>それはこれまでの発言をチェ

ックするしかないですね。
>>こちらに例えばとありますけ
れども、これは?
>>これ例えばなんですけれども、
大阪、
地元の辻元さんなんですけれども、
辻元さんが大発狂したっていうニュースが流れてたと。
この場合は取材は結構、簡単で、
まずこの大発狂したといわれているようなテレビを確認する。
それから事務所を確認する、
辻元さんの動向を確認するということを記者がやりまして、3人以
上がこれはうそだと。
大発狂していないということを確
認したうえで、ここのファクトチ
ェックをしてこれがフェイクだと
いうふうな判定を行いました。
>>私たちも冷静になれば、増田
さん、本当かどうかというのは見
極める力を持っていたいと信じた
いんですけれどもね。
>>そのフェイクニュースでいう
と、ネットメディアが出てきてか
らかっていうのもあるんですよね。
例えば昔なんかでも、よく駅とか
で置いてる新聞で、
畳んでますやんか。
えっ、何このニュースと思って、
買うて広げたらクエスチョンマー
クついてるいうね、あれもいうた
らね、フェイクニュースや思う人

もおるじゃないですか。
って考えたときに、もうなんやろ
う、
最初から疑ってかかっているとい
うのもありなんかなって。
その僕の好きなことばで、ドラマ
で北の国からが好きなんですけど、
その中で、
ごろうさんのせりふで、知る権利ってあるやろと、
知らない権利もあるんやと。
新聞とかテレビ見ない、
それは知らない権利だってせりふ
があるんですけど、だから悲しい
ですけど、最初から疑ってかかっ
てると、ほんまやと思ってたら、
真実と違ってたとき、
腹立つし、もっとこうしてほしいねんって思うじゃないですか。
思っても、
ルール変えたらええのにと思っても、変わらない、
いつの間にかそのニュースが流れ
てしまっている。
そのいらだちが自分のストレスに
なるんやったら、最初からもう、
疑ってかかってたら、どんな見出
し、
どんな記事見ても、もう別に、そ
れが実際と違っても、ストレスに
ならない。
怒りにならない。
だからやっぱりね、いうたら、

こういう世界にいてると、周りで起こってることがね、
全然事実と違うことがぼんってネ
ットとか、新聞に出てると、いや、
ちゃうのになっていうのを分かる
機会が多いから、こういう世界に
おると。
だからそういう考え方になるのも、うーん、
僕は一つの手かなと思います。
>>増田さんからこういう意見、
ありますけど、見極めるための方
法、どうすればいいんでしょうか。
>>基本的には情報源を確認しよ
うということだと思うんですよね。
さっきおっしゃられたように、
駅売りでなんとかか?みたいな、それなんとなく私たち、
それはちょっと疑っていこうかな
というのもあると思うんですけれ
ども、インターネットの特徴は、
いろんな情報源がばらばらに入ってることなんですよね。
だから、パッケージ、この番組、
この新聞だったらとかいうのがなくなっていくので、
一つ一つの情報を見ていく必要が
あるというところですね。
>>そしてもう一つ、データをご
覧いただきたいと思います。
今後の話なんですけれども、
情報源としての重要度と信頼度を照らし合わせたときに、
インターネットはこのような割合、
そしてテレビもやはり信頼度という意味では65.5%、この状況、
田原さん、

どう思われますか?>>いいことじゃない。
>>いいこと。
>>テレビ、
信用できないという人が増えてき
たってことはいいことだと。
>>どのように変えていけばいい
んでしょう。
>>テレビが自覚しなきゃ。
読売テレビは信用されてないんだぞと、こういう自覚しなきゃ。
>>言い切られてしまいましたけ
れども、山川さん。
>>だから、
どうすればいいかっていうね。>>そうなんですね。だから、テ
レビはテレビ、新聞は新聞、
インターネットはインターネットと分かれてますけれども、私たち
テレビも、
自分たちが取材したものをインターネットで発表したりして、
いろんな情報がもう今、
混在してるんですね。ただ、信用っていうのはものすご
く大事で、今、
どんどんテレビを見る人が少なくなっていってるというのも、私た
ち、今、
直面している問題ですよね。
>>若いときは新聞なんか取らな
いもんね。
>>だからやっぱり信用を失うと、
私たちの取材自体も成立しなくな
るので、いかにその信用を失わな
いように、正しい情報を伝えれる
かっていうところが、本当に問わ

れてるんだと、
私は自覚してるんですね。
>>では最後に田原さん、テレビをおもしろくするためには、どう
すればいいんでしょうか。
>>クレームが来る番組をばんば
ん作る。
>>これは若一さん、なかなか難
しいですけどもね。
>>田原さん、本当に70年代ぐ
らいは、超過激な番組を作ってこ
られましたからね。
法律にすれすれのような番組、
作っておられましたから。>>法律番組もやってました。
>>さっきのね、これからのこと
を言うならばね、私はやっぱり、
テレビ、新聞という、
既存のマスメディアが、
既得権益にちょっと頼り過ぎてる
と。
そこのところの弱さを今、
実は権利を攻められてきて、なかなか萎縮してしまってるというこ
とだと思うんですね。
だから、既得権益を手放す、テレ
ビといえばこれも一つのタブーの
議論になりますけれども、
要するに電波オークションみたい
な形でね、電波をもっと公開して、
その代わり、
放送に踏み切る、
原理をアメリカみたいに、アメリ

カはもう30年ぐらい前に撤廃し
てますよね。
ああいう形に持っていく。
>>今問題は、
安倍さんが放送をやめろと言ってるんだよ。
安倍さんが言ってるんだよ。
これ、どう思う?
安倍さんが放送をやめろと言って
る、これ、どう思う?
>>明らかにやっぱり政権からの
圧力だと思いますよね。
>>いや、圧力って、
安倍さんが言ってるんだよ。本人が言ってるんだよ。
何がいけなくて放送をやめろと言
ってるのか、
安倍さんは。
>>安倍さんに聞いてみないと分
からないですけど、
そこはやっぱり取材、
きちんとやってもらって、
想像で話す、まさにフェイクの原泉になるんで、もっときちんと取
材して、その意図っていうのを明
らかにしてもらいたいと僕は思い
ますね。それはマスメディアがや
るべきことだと思います。
>>平成の30年間でメディアの
形、どんどん変わってきています。
きょうはメディアという観点でお
伝えしました。
ここまで法政大学の藤代準教授で

した。
ありがとうございました。
>>ありがとうございました。
>>そして田原総一朗さんでした。
どうもありがとうございました。
>>レッツゴー。
>>若一調査隊。>>きょうのテーマはこちらです。
古き歴史を誇る奈良・高取町で、
土佐街道と壺阪寺を散策しつつ、
圧巻の雛めぐりを満喫する。
>>とても見応えのあるイベントが今、
行われております。
これを見て、
ぜひ出かけていただきたいと思い
ます。
ご覧ください。
>>高取城や壺阪寺が有名な奈良・高取町。
その中心を走る土佐街道は、
昔ながらの町家が数多く現存していて、歴史的なたたずまいを残し
ています。
そして今、
この街道を舞台に3月限定の町家
の雛めぐりが開催されています。
>>奈良県の高取町、近鉄吉野線
の壺阪山駅までやって来ました。
高取といいますと、何をイメージ
しますか?
>>私、初めて来たんで、あまり
イメージがなくて。
>>イメージがない?

>>ただですね、今、
私の目の前にある看板、
観光と薬の町って書いてあります。
>>高取といいますのは、飛鳥時
代からこれ、
薬の町として有名なんです。
>>この高取町では、西暦612年、
推古天皇が聖徳太子らを率いて、
山で薬草摘みをする薬狩りを行ったと伝えられていて、
室町時代には日本一の広さを誇る
山城、
高取城が建てられたことでも有名
です。
>>お城があるということは、当
然、
城下町としても非常に発展したと
ころなんです。
そして、今、なんと町家を舞台に、
雛めぐりのイベントが開かれてお
りまして。
>>雛めぐり?
町家には、大切にしまわれている
ひな人形があり、
どのおひなさまにも、家の思い出
や、親子の願いが込められていま
す。
そんなひな人形を町を挙げて公開する、町家の雛めぐり。
2007年から始まったこの取り
組みは、
街道沿いの商店や一般家庭およそ

100軒が、
それぞれのお宅を舞台に、
おひなさまを展示します。
>>わー、見事ですね。
>>これ、すてき。
>>すごいなぁ。
>>きょうの若一調査隊は、
老若コンビが歴史ある高取町、土
佐街道を散策。
500体を超える圧巻のけんらん
のひなと、壺阪寺で見た驚きの光
景とは。
さらに3月限定、
インスタ映え間違いなしのひな祭
りをあしらった薬膳料理も堪能し
ます。
さあ、今回、調査隊は近鉄壺阪山
駅から、土佐街道を通り、
壺阪寺まで散策。
駅から100メートルほど歩くと。
うわー、大きい。
>>なかなかこれ、
4メートルくらいあるかな。>>4メートル!
>>すごいな。
このジャンボびなが出迎えてくれるわけですが、
これからも無数のおひなさまがい
やというほど、われわれを待って
てくれます。
この街道、土佐街道という名前が
付いてる、不思議に思いません?

奈良県の中央部ですからね、ここ
ね。
>>本当、なんでだろう。
>>なぜかといいますと、飛鳥時
代、大和朝廷が全国のいろんな地
域から、労役で、
労務で要するに働いて税金を納めるということで、人を集めてきて、
いろんなものを作ったり、
今でいうインフラ整備をやるわけですね。
土佐から来た人たちが、ここで労
役をして、
帰らずにたくさんの方が住み残っ
たという、
それでここが土佐街道というね、
そういう歴史からして古い所なんです。
おひなさまを展示されている所に、
案内が出ています。
こちらのお宅も普通の民家なんで
すけども。
うわー。
>>かわいい!
>>いいな、
すごいいいな。>>すごい。
なんか今にも動きだしそうじゃな
いですか。
>>ねぇ。
>>調査隊が最初に入った民家に展示されていたのは、
福よせびなと呼ばれるひな人形。
福よせ雛とは家庭で不要になったひな人形に、もう一度役目を与え
ようと、名古屋市の主婦の方が立

ち上げたプロジェクトで、
ユーモアたっぷりに日常生活を表
現しています。
こんにちは。
>>おー、
すごいな。
これは一かん張りのおひなさま。
>>一かん張りってなんですか?
>>一かん張りってね、
木の型に紙を貼り合わせて作る、
昔ながらの伝統的な張子のトラとかってあるでしょ?
>>はあはあはあ。
>>まあ、いろんな、
ありとあらゆるタイプのおひなさ
まが見れるという。
そしてね、以外に黒木さん、ちょ
っと見落とすけども、足元にこう
いう具合にね、
ゲンノショウコね。これ、要するにね、薬草ですわ。
薬効が書いてあるこういうのが薬
の町の一つの象徴になってるんで
す。
>>なるほど。
そんな薬の町で次に調査隊が見つ
けたのは、漢方のお店。
だらにすけ?
>>だらにすけって、黒木さん、
分かる?
>>いや、名前聞いたことあるな
と思ったんですけど。

>>漢方薬の代表的な薬なんです
けど。
行者が作ったという話があるんで
すけど、下痢止めとか、特にこの
奈良県でたくさんね、昔から作ら
れてきたということでね。
>>こちら、壺阪漢方堂の店内に
は、おひなさまとともに、薬を作
るときに使う古い道具も展示され
ています。
相談の多い病名がばっと書いてあ
りますね。
こういう病名で相談をすれば、
それに応じた漢方薬をちゃんと照
合してくださるという。
なんか思い当たる症状ない?
>>えー?
>>3分の1ぐらいは当てはまっ
てしまうな。
>>若一さん、そうなんですか。
でも本当だ、不眠、偏頭痛とか。
>>そうです、そうです。腰痛ね、
更年期障害ね、高血圧ね、ぜんそ
く、最近ちょっと。
>>大丈夫ですか?
>>気管支炎も時々、
アトピー、これな、
3分の1以上あるな。
>>若一さんの体が心配になって
きました。

今度、体にいいものを調査しまし
ょうか。
>>最近なんかちょっと、敬老精
神が出てきたな。
>>いやいやいやいや。
>>ようやく。
ようやくあれやな、
やっぱり高齢者をちょっといたわ
らなあかんなと。
>>いやいやいや、
一日も長く若一さんとロケできたらいいなと思って。ね!ね!また
立派な。
>>美術展のおひなさまってどんなんでしょう。享保雛ですか。
>>これ、享保の改革のときの?
>>そうですね。江戸時代の中ご
ろですからね。
>>江戸時代のおひなさまってこ
んな感じなんだ。
手が細長くておもしろいですね。
>>造形の博物館でなければ見れ
ないところですね。さすが、
美術館ならではのものですね。
>>すごいな。
>>こんにちは。
>>きのう見た所です。
>>ありがとうございます。
よく来られんですか?
>>初めてです。
>>いかがでした?
ご覧になって。

>>いいのがあります。
男ばっかりやから珍しい、ひな祭
り。
>>分かります、うちもそうやか
ら。
>>壺阪山駅からおよそ800メ
ートルの場所にあるメイン会場に
は、驚きのひな飾りがありました。
>>ほら。
すごいでしょう?
>>うわー!
>>これだけのおひなさまを見る
ことはないですよね。
>>すごい!たくさんありますね。
17段500体が飾られた天段のひな。
その姿は圧巻です。
今回で12回目となる雛めぐり。
町家で大切にしまわれてきたひな
人形を通して、
江戸時代から残る風情ある町並み
を多くの人に知ってもらいたいと
いう思いから始まりました。
>>町の活性化には大きく寄与してますか?
>>そうですね、
3月は高取のひなというふうになってきましたからね。
これを始めるまでは、
ほとんどこの土佐街道、
いうんですけど、誰も来ない。
>>まあ、お城もちょっと離れて
ますしね。

>>そうですわ。
>>壺阪寺もちょっと離れて。
そのまま行けますからね。>>そうそうそう。この町並みだ
けはね、まだ残してますんでね、
ここにお客さんにも来ていただこうと。
>>さらに土佐街道をおよそ50
0メートル進みます。
こちらはモダンな外観の建物です
が、
明治時代から110年以上の歴史
を持つお店です。
>>かわいいですね、これ。
>>これ、
写真映えしますね。
>>インスタ映えしますね。
>>実はこの料理、
3月限定のひな膳という薬膳料理で、
この箱は薬を入れて保存した、
薬味だんすを模したものです。
およそ40年前に漢方を研究する
大学教授と共に、独自のメニュー
を考案し、
薬膳料理の専門店になったそうです。
>>今、トマト食べたけど、めっ
ちゃおいしい。
これ、独特の味付けですね。
おいしいでしょ?
>>甘い!
>>こちらの煮物のベースにも山薬という生薬を使用させていただ
いています。

とっても滋味豊かで、おいしい生
薬なんですね。
>>これ、どんな効果があるんだ
ろう?って思いながら食べるのが
楽しいですね。
ほかにもその昔、
中国で皇帝に献上され、
若返る効果があったとされる黒ぐ
米や、うこんなどの漢方を練り込
んだそうめん。
さらに。
>>これ今もう、そのまま頂ける
んですか?
ことし初めて、タラの芽。
タラの芽やフキノトウって、ちょっとでいいけど1年に1回は食べ
たいというもんですよね。
>>春の味がしますよね。
>>70近くになると、来年はふ
きのとう、ひょっとしたら食べら
れへんかもわからんなとか思うか
らね。
>>いやいやいや。
>>最後のタラの芽かなとかね。
>>そんなことないです。
来年もまた一緒に食べましょうね。
来年もまたぜひ、お願いします。
最後に調査隊がやって来たのは、
壺阪寺。
壺阪寺は、
平安の昔より目の健康にご利益が

ある寺として、信仰を集めていま
す。
そのご利益を物語にしたのが、明
治時代を代表する浄瑠璃の演目、
壺阪霊験記です。
>>妻は夫をいたわりつつ夫は妻
に慕いつつとかいうことば、
聞いたことない?
これで始まること、そうか、それ
も知らんか。
>>すみません。
あらすじは盲目の夫である沢市が、
明け方になると、
妻のお里が出かけていくのに気付
いて、
男ができたのではないかと疑い、
問い詰めます。
しかし、お里は3年間、
沢市の目が治るようにと、壺阪寺の観音様に願掛けに行っていたと
打ち明けるのです。
疑った自分を恥じる沢市は、目の見えない自分がいては、将来、お
里の足手まといになると考え、滝
つぼに身を投げてしまいます。
夫の死を知り、
悲しんだお里も夫の後を追って身を投げるのですが。
>>こちらの壺阪の観音様がそれ
を見てて、2人を助けてあげよう
ということで、よみがえらせて、
夫の眼病も治してくれるという、
僕らの世代はよく知ってる話なん

ですけども。
>>初めて聞きました。
そんな壺阪寺の本堂で、今月31日まで、
ご本尊十一面千手観音菩薩像とと
もに公開されているのは。
>>これもすごいです。
>>うわ。
>>大雛曼陀羅。
千体びな。この正面におられますのが、ご本
尊の千手観音様ですね。
ちょっと、
お参りしておきましょう。
>>ご本尊、
そして大日如来像を囲むように1
000体のひな人形が飾られてい
る大雛曼陀羅。
土佐街道で開催されている町家の
雛めぐりに合わせて公開されてい
ます。
>>このおひなさまはどういうお
ひなさまなんでしょうか?
>>もともとはお寺にあったもの
や、お寺の信者さん、あと地域の
方々から奉納していただいたおひ
なさまを飾るのに、せっかくお寺
ですから、
やっぱり手を合わせていただきたいというのがありまして、
ご本尊の千手観音様と一緒に曼荼
羅のようにお飾りさせていただき
ました。

>>ご本尊にお参りできて、
ついでにいいもの見せてもらった
なっていう気になりますよね。
>>確かに、お得感っていったら
あれですけど。
高取の町家の雛めぐりは、今月3
1日まで。
皆さんも歴史ある高取町を、
ひな人形を見ながら散策してみてはいかがでしょうか。
>>ということでね、
奈良県高取町の第12回目を迎えました町家の雛めぐり。
今月いっぱいまでですので、
今からでも十分行っていただけます。
私ね、2回目ぐらいのときに、い
っぺん見に行ったんですが、初め
のころはまだね、そんなににぎわ
ってもいなかったんですが、今、
大変、
イベントそのものが充実してきましてね、見応えがいっぱいです。
もう一日ね、
街道歩きをしながら、いろんな歴史散策をしながら、
おひなさまを心ゆくまで楽しめる
というね、すばらしい環境が今、
成立しています。
>>田中さん、
女性のお客さんが多いそうなんで
すが。
>>行きたいです。だって、これ、
歴史的にとても価値のあるおひなさまが、
こういうふうに町家全体が、街道

全体が町の博物館みたいになって
るんですもんね。
>>お宅の方がいらっしゃったら、これはいつのもんですか?とかね、
いろんなお話もできたりしますん
でね。
>>特に、
女の子の成長をお祈りするおひなさまですから、
なんか女性にご利益がありそうで。
ぜひ行きたいです。
>>われわれが行ったときも、女
性の、こっちが高齢者が多かった
ですね。
>>そうですか。
>>ここからはお天気、蓬莱さん
です。
>>大阪、
午前中雨でしたが、今、いったんやんでいますね。
ただ今夜遅く、
もう一回雨が降りそうです。今夜からあしたにかけて、
強い風にご注意ください。
ではまずこちら、レーダーから見
ていきますと、動かしますと、
やみ間はあるんですけれども、注目していただきたいのは、
この中国地方から四国のここの雨
雲ですね、
これが近畿地方にやって来ますの
で、今夜遅く、また雨の降る所が
あります。では今夜9時の天気図
を見てみますと、今夜9時、低気
圧が近づいてきます。低気圧が近

づいてくると、
急な強い雨や突風にご注意くださ
い。
最大瞬間風速は今夜からあすにか
けて25メートルから30メート
ルを予想しています。
この数字というのは、
傘を差していると、
ビニール傘がばっと裏返るぐらい、
そんな突風が今夜からあすにかけ
て吹くおそれがありますから、要
注意。
そしてあすの朝9時になると、低
気圧は徐々に近畿地方から離れて
いくんですけれども、
等圧線は縦じま模様。
これは等圧線に沿って北風が吹く気圧配置となりますから、
北部を中心に雨や曇り、
あしたも風が吹いて寒いので、冬服のほうがお勧めです。
ではあすの天気、マークで見てみ
ましょう。
詳しく見ていきますと、豊岡、
舞鶴は朝やんでいても夜まで雨が降ったりやんだり。
京都、滋賀県に関しては、
朝雨が降っていて、日中一回やむんですけれども、
夜まで傘を持っておいたほうがい
いでしょう。
姫路は明け方までの雨。
神戸、
大阪、奈良、和歌山、こちらの方

面は朝、
雨が降っていて日中、やむんです
けれども、
午後3時ぐらいまではにわか雨注
意といったところです。
では、降水確率、見てみますと、
午前中が70%、
80%と高い所が多いですね。
午後の確率、
少し下がるんですが、
やっぱり40%ぐらいだと午後3時ぐらいまでは大阪方面の方も折
り畳み傘持っておくなど、にわか
雨対策をしてください。
では続いてあす朝の最低気温。
>>高めですね。
>>けさよりも3度から5度高く
なって、神戸、大阪、和歌山10
度。
今の外の気温がこれぐらいなんで
す。なので今夜からあしたの朝に
かけて気温は横ばいとなります。
日中の最高気温。
きょうよりも京都よりも北の地域、2、3度高くなって12度くらい
の予想なんですね。神戸13度、
ただ、北風が吹きますから、
風を通しにくい、きょうと同じよ
うな冬服のほうがいいと思います。
花粉情報です。
今、スギ花粉が徐々に減ってきて、今度、
ヒノキの花粉が増えてくる時期に

なってきました。
>>そんな時期ですか。
>>京都、
滋賀県よりも南の地域が多い予想。
北風のときっていうのは、
六甲山のほうから花粉、飛んでき
ますから、
兵庫県南部の方は非常に多い予想
となっています。
2018/03/21(水) 15:50〜17:53
読売テレビ1
ten.【激論SP「平成×メディア」田原総一朗が斬る30年▽若一調査隊】[字]

特別企画「平成×メディアの歴史」テレビ盛衰ネット台頭…ニュースの未来は?▽女子初2冠!高木菜那に平昌秘話を生直撃▽若一調査隊!歴史街道を彩る「町家の雛めぐり」

詳細情報
出演者
【キャスター】
中谷しのぶ(読売テレビアナウンサー)
【ニュース解説】
山川友基
【サブキャスター】
黒木千晶(読売テレビアナウンサー)
【パネラー】
ますだおかだ増田
田中里沙
若一光司
【特別ゲスト】
田原総一朗
【フィールドキャスター】
大田良平
橋本雅之
【天気キャスター】
蓬莱大介
番組ホームページ
www.ytv.co.jp/ten
おしらせ
皆さんのご意見・ご感想を大募集!
▽ten@ytv.co.jp(メール)
▽06−6942−7747(FAX)


ジャンル :
ニュース/報道 – その他
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー