[外:6D5AA3FF99A144BD5138562787F58590](アラーム)
(近藤)ふんっ…。
ぬわっちちち…!
朝か…。
♪♪~
≪(みい・えん・ゆう)あきら~!
(あきら)ん?
(みい・えん・ゆう)おはよ~!
(あきら)おはよ。
(ゆう)あきらのポケット~!
(えん・みい)あったけ~!
(ゆう)このまま連れてってけろ~。(えん・みい)けろけろ~。
(はるか)鍵OK。じゃあ 午後練で。
(3人)失礼しまーす。
(はるか)ハァ… あっ。
ハァ~。
(はるか)《その子 2年前にあきらと同じケガしてる》
(はるか)
あんなこと言わなきゃよかった…。
考えたって仕方ない!
(チャイム)
(キーボードを打つ音)
≪(ロッカーの戸を閉める音)
《他に やりたいことなんて
ありません!》
(大塚)どうかしましたか?
えっ? あっ いや…。
(大塚)今日も本社っすか?
う… うん。
(大塚)ご苦労さまです。
(生徒)起立。 礼。
(楠)よく考えて
忘れずに提出するように…。
♪♪~
♪♪~
(大塚)進路?
(吉澤)進路希望 出せって言われたんす。
(大塚)進路って聞くと
胃が痛くなるわ~。
俺も若干 痛い系っす…。
(加瀬)お前んとこ 頭いいの?
へっ?
(加瀬)頭。
ん~ 普通の… ちょっと…
普通っす。
ああ 久保さん。
じゃ 俺 出るから→
後 よろしくです。
(久保)はい。
夜には戻ります。
あっ えっと…。
たつなばさんもね!
《ゲッ! かんだ》
いってきまーす。
(ユイ)うん うん。あたしも もらったよ 進路調査。
(ユイ)何か ついに来たか~
みたいな感じあるよね。
ユイちゃんは
美容の専門学校に行くの?
うん そうだよ。
(吉澤)にーしーださん。
あっ。
(吉澤)そろそろ→
前髪 切ってほしいんすけど。
(ユイ)えっ あっ うん…。
(吉澤)あっ 何気 夜休憩とかで~。
≪(ユイ・吉澤の笑い声)
≪(吉澤)マジっすよ!
≪(ユイ)えっ?
≪(吉澤)それは ホントっす!
≪(ユイ)そうなんだ。
いや だから
もう やりたいことがあるって→
すごいっすよ 西田さん。
(ユイ)そっ そうかなぁ。
俺なんか 取りあえず
大学 行ってから探す系みたいな。
西田さんは いつ決めたんす?
(ユイ)えっ!?
(吉澤)美容師になりたいって
思ったきっかけとか。
あっ えっと それは…。
自分の好きなことで→
誰かが喜んでくれるのって
いいなって思ったの。
(吉澤)へぇ~。
それに気付かせてくれたのは…。
あっ…。→
最初に髪 切ったとき その人がすごく喜んでくれたから…。→
で… でも ホントに
なれるかどうか分からないけどね。
(ユイ)ヘヘヘ…。
(吉澤)きっと なれるっす!
(ユイ)えっ。
(吉澤)西田さんがデビューしたら俺 絶対 切ってもらうっす!
切ってくださいね。
約束っすよ。
(ユイ)うん…。
うっ…。
ケホッ…。
あっ。[外:5C31E7978A711D0CA0469B294CB47CA6](入店チャイム)
(ユイ)いらっしゃいませ。
何名さまですか?
[外:5C31E7978A711D0CA0469B294CB47CA6](チャイム)
(久保)はーい お待たせしました。
(吉澤)あれ?
店長って 戻り遅いっすね。
あっ?
(大塚)そういや 最近→
ずっと 本社 行ってるな。
(吉澤)そうなんすか?
これは ひょっとすると
ひょっとするわね。
もしかして…。
(加瀬)まさか。
何すか? 何すか!
昇進よ!(吉澤)マジっすか!?
(大塚・加瀬)ない ない ない。
(久保)でなきゃ こんな毎日→
本社に行かないわよ。
(吉澤)マジっすか!?
昇進したら どうなるんですか?
本社に転勤!えっ。
そして ここには
新しい店長が配属されるのよ。
寝癖なし ズボンのチャックも
しっかり閉まってる店長が!
マジっすか?
(久保)マジっすよ!
(大塚・加瀬)ない ない ない。
絶対ない。
(雨音)
(文字を書く音)
うわっ あちっ…!
(はるか)雨 降りそうだけどハードル出しとこ。
(部員たち)はい。
≪わあ~! ひろ~い!
(2人)さむ~い!
風~!
《グラウンドが
空に浮かんでるみたい》
《名前がいいよね。
風を見る高校…》
《ここがいい!》
(はるか)《あたしも ここに決めた!》
《ここで一緒に風を見よう!》
《うん!》
(2人)う~っ!
(はるか)《ここで一緒に…》
(勇斗)あっ。
勇斗君 その顔どうしたの?
体育で転んだの。
何したの?
りくじょー。
陸上…。
速い?
えっ?
足。
うん… まあまあ…。
どうすればさぁ
速く走れんのかな~。
ん~…。
教えてよ。えっ。
いいよ。
やった~!
(勇斗)ハッ フッ ヘッ…。
今のいい感じ。
フハッ!
う~っ… あっ!あっ。
大丈夫?
(勇斗)全然 平気。
一休みしようか?
やだ!
まだ ゴールしてないもん!
ゴール?
転んで ビリになっても
ゴールまで走るんだ。
諦めるなって。
諦めるな…。(勇斗)うん!
転んだっていいんだって。
起き上がって走れば。→
諦めずに 何回でも走れば…。
ちゃんと ゴールしないと駄目なんだ。
走ったことにならないから。→
って お父さんが言ってた。
お前と一緒に
お父さんも頑張るって。
あきらーめないって。
(勇斗)だから ビリでもゴールするって→
お父さんと約束したけど…。
僕は1位になりたい!
分かった。
ウフフフ…。
腕は 思いっ切り振っていいよ。
そしたら 脚も大きく動くから。
こんな感じ?
(2人)あっ。
お疲れ。
お疲れさまです。
よわーい雨が降ってるよ。
はい。
あっ 聞いたよ。
今日 勇斗に走り方 教えてくれたんだって?
はい。
ありがとね。
あいつ すっかり興奮しちゃって
送ってく間 ずーっと その話。
毎日 練習するんだって
言ってたけど 続くかどうか…。
何でも途中で放り出すからな
あいつ…。
大丈夫だと思います。
えっ?勇斗君 のみ込み早いですし→
正しいフォームを身につけたら
もっと速くなりますよ。
走り切れます ゴールまで。
お父さんとの約束ですもんね。
あっ… アハハ 約束。 うん。
約束… なんて言っちゃうとあれだけど…。
勇斗と一緒に 自分にもね
約束をし直したんだ。
しまいっ放しになっていた
約束を…。
小説… ですか?
うん 書いてる。
ぜーんぜん思うようには
書けてないんだけどね。
でも すごく楽しい。
守れぬ約束に また約束を重ね約束に苦しみ→
そして 約束に教えられた…。
ただ一つ 文学に寄り添い生きると交わした→
自分との約束。
これだけは果たしたいと思ってる。ハハッ…。
あっ 橘さん!
ん?
これ!
シフト表 遅くなって申し訳ない!
一応 希望どおりに
組んだんだけど…。
その…。
ありがとうございます。
失礼します。
もしかしたら…。
橘さんにもあるんじゃない?
忘れている 自分との約束が。
♪♪~
(はるか)《風を見る高校… ハクシュン!》
《はるか タンマ》
(はるか)《ん?》→
《あきら?》
《はい OK》
《ありがと~!》
(2人)《あっ! うわ~!》
《橘さんにもあるんじゃない?》
《忘れている 自分との約束が》
♪♪~
♪♪~
え~ ちょっと 今日は→
非常に重大かつ重要な発表をいたします。
オホンッ!
ついに…。
ついに来たわね この瞬間が!
(吉澤)マジっすか!
ホントに偉くなっちゃうんですね
店長!
(加瀬)あり得ねえだろ…。
(大塚)同感…。
みんなも知ってのとおり
ここ連日 店長 近藤は→
本社において
厳しいレクチャーを受け→
テストに臨みましたが
その結果…。
追試になっちゃいました~。
(一同)はっ?
昇進試験じゃなかったんですか!?
えっ? 何それ。
いやいや… 違うよ!
これこれ 新メニュー!
ほら ここ! ここ見て!
この目玉!これが すっごく難しいの!
いや ホント!
てなわけで うちの店だけ発売が遅れるってことです。
申し訳ない!
申し訳ないのは お客さまにです!
ごもっとも!
本日も行ってまいります!
ハァ~ まったく…。
あっ このファイル…。
あっ。
(はるか)《あきら~! 立て!》
《ハァ ハァ…》
《走れ~! あきら~!》
♪♪~
(拍手)
(はるか)《泣くな!》
(はるか)《戻っておいでよ》
《はぁ~ 緊張する~》
(2人)《わあ~!》
《一緒に風を見よう!》
(はるか)《うん!》
(2人)《約束!》
(ドアのブザー音)
ない!
また やったか…。
あっ 行ってください。
すいません。
≪店長!
ん?
橘さん!?
店長 これ。
うん ありがとう。 助かったよ。
いえ。
大丈夫?
雨は もう上がります。
♪♪~
たちば…。[外:6D5AA3FF99A144BD5138562787F58590]
はい もしもし。 はい はい。
えっ? あっ すいません。申し訳ないです。
はい はい。 いや いや…。
いや~ 申し訳ない。
はい なるほど。
そうしますと… はい ですねぇ…。
失礼します…。
橘さん!
♪♪~
♪♪~
いつか…。
僕ら それぞれが約束を果たしたら…。
教えます すぐに… 必ず。
♪♪~
♪♪~
うちらも行くよ~!
[外:6D5AA3FF99A144BD5138562787F58590]
(はるか)あっ。
あっ… あきら!
風高~!(部員たち)ファイト~!
<忘れない>
<忘れない>
<時が過ぎても>
<どこにいても>
<あしたを教えてくれた人を
思い出す>
(あきら・近藤)
<雨上がりの空を見るたびに…>
♪♪~
♪♪~
2018/03/30(金) 01:55〜02:25
関西テレビ1
[終]恋は雨上がりのように[字]
学校に響く学生達の声。青春は温度を上げ、17歳の心をかき乱す。あきらは近藤を想い、近藤はあきらを思う。17歳と45歳がたどり着いた明日にあるものは…。
詳細情報
番組内容
陸上部のエースだったが怪我で走ることをやめてしまった女子高生・橘あきら(17歳)と、夢を諦めた過去を持つあきらのバイト先、ファミレス「ガーデン」の店長・近藤正己(45歳)。海辺の街を舞台に、青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなすものがたり。
胸が熱くなる瞬間を、本当は誰だって待ってる――。
出演者
橘あきら(CV:渡部紗弓)
近藤正己(CV:平田広明)
喜屋武はるか(CV:宮島えみ)
西田ユイ(CV:福原遥)
スタッフ
【原作】
眉月じゅん(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載)
【監督】
渡辺歩
【シリーズ構成】
赤尾でこ
【キャラクターデザイン・総作画監督】
柴田由香
【音楽】
吉俣良
【オープニング・テーマ】
CHiCO with HoneyWorks「ノスタルジックレインフォール」
【エンディング・テーマ】
Aimer「Ref:rain」
スタッフ2
【アニメーション制作】
WIT STUDIO
【制作】
アニメ「恋雨」製作委員会
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ