2018/04/14(土) 13:05〜13:50 西郷どん(13)「変わらない友」[解][字][デ][再]

(吉之助)篤姫様!
(篤姫)西郷 一緒に逃げておくれ。
分かいもした。
逃げもんそ。
そん言葉が聞きたかった。
<安政の大地震は 江戸の町に→
未曽有の被害をもたらしました>
(斉彬)見てのとおり
たんすに鏡台 くし こうがい→
屏風 金刺しゅうの
打ち掛けに至るまで→
篤の婚礼道具は
何もかも やられてしもうた。
まことに
おいたわしかこっでございもす。
従って 将軍家輿入れは
ひとまず延期となった。はっ。
…が これ以上
引き延ばす訳にはいかぬ。
篤の婚礼道具 一年で
改めて ととのえてくれ。
一年で?
すんもはん 通りもす。
この下絵は
なんとか持って逃げましたが…。
自分の命は顧みず
こいを持ち出してくれたとじゃな。
主人 あいがとなぁ!
こいがあれば同じもんが作れる。
地震で材木屋が

やられてしまいましてね→
もう店の者が総出で
材木を切っているような→
ありさまで… はい。
ご覧のような手つきで。
あっ 西郷様
な… 何をなさいます?
おいは [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩で
さんざん薪を作っちょったで→
おいも なかなか役に立つど。
ほあほあ ほあほあ ほあっ!
<吉之助は 約束どおり→
一年で全ての婚礼道具をととのえ→
安政3年11月→
篤姫が御台所となるべく江戸城へ出立する日を迎えました>
(斉彬)篤。
(斉彬)[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の守り神じゃ。
お父上様。
♪♪~
<次に2人が会うのは ずっと先。→
それは 江戸城を落とすか守るか。→
劇的な再会となるのです>
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
わっ!
≪上様!

上様?(家定)あ…。あっ…。
あっ。
あっ。あ…。あっ… ああ!
♪♪~
篤でございます。お初に お目にかかります。
丈夫か?
はい。
死なぬか?
はい めったな事では。[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の女子でございますゆえ。
上様 お待ち下さい!
あの御方が…。
(斉彬)西郷。
飲むぞ。は?
於篤の輿入れを成し遂げた
めでたき日だ。 上がってこい。
いえ! おいは
殿のお庭方として→
当たり前のこつを
したまででございもす。
いいから 上がってこい。
じゃっどん…。
君命である!
はっ!
ん。
んにゃ そいは…。
(笑い声)
分かった分かった。
おい。
はっ。
おやっとさあ。

う~ん んん。
あ~。 どうした?
要らんなら かせ。いえ 頂きもす。
なんと美しか
ぐい飲みでございもんそか。
ぐい飲みじゃねえ グラスだ。
そうでございもした。
これは集成館で作らせてる
切子硝子だ。
こげん鮮やかな色
おいは 見たこっがあいもはん。
西郷 これはな 金のなる木じゃ。
金のなる木でございもすか?
このグラスが[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を…
いや この国を豊かにする。
集成館で作らせているのは なにも
鉄や軍艦 大砲だけじゃない。
この切子硝子をはじめ→
紡績 ガス エレキテル洋式の農具 印刷。
それに この焼酎だ。
新しい技術を身につけた職人たちが育ち→
金を稼ぐようになる。
便利な農具で百姓たちは多くを実らせ→
商人たちは それをもって
交易を広げていく。
皆が豊かになる。
皆が豊かに…。
暮らしが豊かになれば
民は皆 前を向く。
国は自然と まとまる。

おいには 殿の夢が果てしなくてとても ついていけもはん。
夢じゃねえ。
もう そこまで来てる。
(笑い声)
はい。
ん~ よう出来たのう。
<この日の2人だけの楽しい宴を→
吉之助は 生涯忘れる事は
ありませんでした>
(大山)おタマさぁ
泣かんで聞いてくいやんせ。→
おいは間もなく殿に従い…→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に帰るこつになった。
(タマ)
それは さみしくなりますね。おいもじゃ!
もし… もし おタマさぁが
おいと逃げたかち言うなら…!
(俊斎)大山さぁ
国元の家族は どげんすっとな。
はい。 お一つ どうぞ。
(ふき)有村様と西郷様も[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩へ お帰りになるんですか?
うん。 吉之助さぁは帰っが
おいは残る。あら!
有村様 それじゃあ
どうぞ これからもご贔屓に。
ごめんくださいまし。
遅くないもした。(ふき)西郷さぁ!→
どちらへ いらしてたんですか?
ちょっ 目黒不動にのう。
お不動様。 何をしに?

そいは 言えん。
まさか吉之助さぁ 不動明王に→
不犯の誓いを立てたとじゃなかか?
不犯の誓い 立てたとか!?
悪かか!不犯?
女子との交わりを断つこっじゃ。
<[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の未来繁栄のため→
斉彬に男の子が生まれるようにと
吉之助は 心から祈願したのです>
西郷さぁ。
んにゃ おいは こいで。すんもはん。
どうか江戸での事
忘れないで下さいね。
あいがとな ふきどん。
<[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に帰る その道中斉彬は 古くから親交のある→
京都の公家 近衛家に
立ち寄りました>
先般の於篤輿入れの際には
一方ならぬご尽力を賜り→
恐悦至極に存じます。
(近衛)何の何の。→
ささっ お顔を上げて下され。
後ろのお二人さんも どうぞ。
(山田)はっ。
(近衛の笑い声)
そちらさん
面白いお顔してはりますなぁ。
近衛様 この度
お目通りを願いましたのは…。
はい。 それは もう先に

お文を頂いておりますさかい→
分かっとります。
ああ 来はりましたなぁ。
♪♪~
(月照)「世の中に生きとし生けるものは皆→
ただ玉の緒を長かれとこそ」。
(近衛)ああ 風の香りでな→
月照さんが来はったって
分かったわ。→
いつもながら ええ匂いやなぁ。
線香の匂いが染みついてしもうて→
お恥ずかしゅうございます。
月照殿 お久しゅうござります。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩守様も お変わりのう。
お初に お目にかかります。
(斉彬)おい。
あっ…。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩守家臣
西郷吉之助でございもす。
ええ名前ですなぁ。
月照殿 遠慮なく申し上げる。
しかるべき時が来たら
天子様の詔を頂戴致したい。
天子様…!?
これ 西郷!
一橋慶喜公を次の公方様にとの
詔にござりまする。
(近衛)あ~ 怖。
(斉彬)全ては この国のよき明日を願うての事。
月照さん

島津さんの願いを聞いてあげて。
天子様かて 月照さんの事は
よ~うご存じですさかい。
(斉彬)何とぞ。
<一方 [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の大久保家では…>
(次右衛門)正助 ここらで
嫁を取ったら どうじゃ?
(正助)お相手は?
常盤の早崎七郎左衛門さぁんとこの→
2番目の娘さぁじゃ。
上役の早崎様でごわすか。
ああ。
(福)すぐに決めんでもよかでしばらく考えて。
いえ 思ってもなか よかお話
お引き受けしもす。
あら!
わいは 江戸行きを志願しちょっし断るかち思ったどん…。
いえ 江戸行きを諦めた訳では
あいもはん。
早崎様の満寿殿は
賢か女子でごわす。
そん時が来たら
分かってくれるはずでごわす。
じゃっか… えっ?
正助 満寿殿を知っちょっとな?
はあ 吉祥院の住職に
囲碁を習いに来ちょって 何度か。
あいたよ~! 正助さぁは→
本ばっかい読んじょっち思いもしたどん 隅に置けんねぇ。
(笑い声)

<その年の5月 吉之助が[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に帰ってきました。→
3年4か月ぶりの帰郷です>
♪♪~
いまじゃった。
(熊吉)若さぁ!(吉二郎)兄さぁ!
(熊吉)若さぁが
お帰りにないもした!
信吾!
兄さぁ おやっとさあ。おやっとさあ。
(鷹 安)
おやっとさあでございもした!いまじゃった。
(きみ)吉之助!
ばあ様!
また こうして会えるとは
長生きはしてみるもんじゃなぁ。
ばあ様も息災で安心しもした。
(琴)兄さぁ。琴!
おはん
嫁に行ったとじゃろが…!
まさか もう戻ってきたとか!?
ないごてな。
兄さぁが帰ってくっで
手伝いに来もした。 うちの人も。
(吉二郎)兄さぁ 市来さぁには
ないかと助けてもろうて。
じゃっとか。 祝言にも出られんで
すまんやったな。
おかげさまで
仲よくやっちょいもす。
(熊吉)はい~ 当てられる一方で。

ないが…!
留守の間 おはんらには
苦労をかけたのう。
吉二郎 よう家を守ってくれた。
そいが…。
ん?
(きみ)ハハハ… 吉兵衛が残した借金と→
おはんを江戸へ行かせるために
借りた金の支払いで→
首が回らなくなってのう。
(鷹)豚も鶏も売ってしまいもした。
(安)こん家も…。
安。
家が どげんかしたとか?
いよいよ 家を売らんといかんごなって。 じゃっどん→
吉二郎が そいは父上や母上
江戸の兄さぁに→
申し訳が立たんち言うて。
兄さぁ 心配いらん。
こげんして 内職も
増やせるだけ増やしもした。
そいに市来さぁが 藩から40両もの
金を借りてくれもした。→
じゃっで すぐに こん家から
出ていかんで済みもんで。
おいが お手当で
どげんかしたかとこじゃっどん→
江戸は
とにかく金がかかっでなぁ。
金なんど なんとかないもす。

兄さぁが ご出世して下されば→
それで よかこっでごわす。
じゃっどなぁ…。
もちっと気張らんといかんなぁ!
んにゃんにゃ。
吉之助さぁ!
正助どん!
<その夜 久しぶりに
懐かしい仲間が集まりました>
江戸に3年いても
ろくなご奉公もできん。
ご同輩の方々も 田舎者で
気の利かんやつち あきれちょっ。
(有馬)んにゃ
篤姫様お輿入れの際は→
存分の働きじゃったとか。
(新八)じゃじゃ! そいに→
婚礼道具を
一年で作い直したっちゅう話は→
こちらにも届いちょっもんで。
京に寄って お公家様にも→
会うたそうでごわんど。
そげん大層なこっじゃ…。
そいに 殿の覚えがめでたかち
専らの評判じゃ。
(大山)じゃっど。
殿が吉之助と会っちょっ時は→
キセルを灰吹きに
たたく音まで ちごっ。
そいは?

殿が 吉之助とお話しになっとを→
ほんのこて楽しみになさっちょっ
ちゅうこっじゃ。
(新八)おお! お殿様と→
ご直談をすっとでごわすか吉之助さぁは。んにゃんにゃ…。
(有馬)ごまかさんでよか。
よっぽど大事な話を→
なさっちょっとじゃろ?
(吉二郎)兄さぁ教えてくいやんせ。
お殿様が どげなこつを
お話しにならるっと?
殿は何を好いちょっとな?
一体 どげな御方じゃ?
いっぺんに4人の話を
聞けるちゅうとは→
ほんのこっでごわすか?
黙れ!
殿が どげな御方かち
そげんこつ 酒を飲みながら→
しゃべれるもんか! おいが
だいと会って どこへ行ったち→
全て殿の命じゃ。 軽々しく
口にできっこつじゃなかど!
すまん。
申し訳ございもはん。
(有馬)そげん怒らんでもなぁ。
じゃっなぁ。
(新八)ところで 大山さぁは→
江戸で ないをしちょったとでごわすか?
おいか?

うん。おいは おタマさぁと…。
(新八)おタマさぁ?
(大山)んにゃんにゃ…。
そうじゃ! 一つ報告があいもす。
恥ずかしながら嫁をもらうこつにないもした。
(一同)えっ!?
なんちな!
おはん ないごて
そいを はよ言わん!?
ないごてち とても
そげんこつ言える雰囲気じゃ…。
いやいや 水くさか!
正助どんが嫁を…!
こいは めでたかのう!
めでたか!ほいじゃ→
正助どんの祝いで飲み直すっど!
どうな!?
はあ~。
あいが 正助さぁの嫁になる→
女子でごわすか。
じゃじゃ。→
満寿殿ちゅうて
上役の娘御だそうじゃ。
よか女子じゃのう。 のう?
こっちからお願いして嫁にしたか女子じゃ。
何を見ちょっとか。
正助どん!
んにゃ… 天気がよかで
お参りでもち。
見え透いた嘘はやめんか。

おいの嫁を→
こそこそ見ようち くだらん!
(大山)そげん怒んな 正助。
よか女子じゃなかか。 おいは
てっきり ぼて~っちゅう…。
上役の娘じゃっで ぼて~っち
わいが我慢して…→
のう? のう のう?
我慢して縁談を受けたに→
違いなかち思って。
何ちゅう事を…。
大体 吉之助さぁを こげんこつに
つきあわすっとは何じゃ!
んにゃんにゃ
おいは自分から来たかちゅうて。
よかか 吉之助さぁは
今や お殿様のために→
天下国家の大事を担っちょっ
お人じゃ。 おいの嫁取りなど→
つまらんこつで煩わすんな!
正助どん。
(満寿)大久保様。
はい。
つまらん縁談なら
無理する事はなかです。
お取り消しになさってくいやんせ。
父には私から申しておきもす。→
大久保様をお引き立てするよう
重々 申しておきもんで→
安心して天下国家のために

お働きやったもんせ。
正助どんは 軽々しく
事を決めるような男では→
あいもはん! 正助どん。
満寿殿 正助どんは→
天下国家のために働く男に
必ずなりもす。
そげんなったら 江戸や京に出て
幾月も国を空けねばならん。
満寿殿は あとを
しっかい守れもすか?
はい。
はいでごわすか?
じゃっどん 大久保様が
私の事をお嫌なら→
無理せんでよかです。
無理ち そげんこつある訳がなか。
満寿さぁを嫁にしたか。
こげなおいじゃっどんおはんが嫁になってくれたら→
ほんのこて 天下国家を動かす男に
なれそうな気がしもす。
よろしくお願いしもす!
正助!やったど~!正助さぁ!
(一同)チェスト~!
(喜久)哲丸。
<吉之助の祈りが届き→
斉彬は 玉のような男の子に恵まれました>
おい。
はっ。
失礼致しもす。

おい 西郷…やはり お前が代われ。
ないを言うとでございもすか。
ホトグラフは魂が吸い取られるち いいもす。
殿も ご自分を写そうとは
お考えにならんでたもんせ。
たわけ。 異国では
百姓だろうが殿さんだろうが→
誰でも撮る。 ホトグラフは
天下万民のものなんじゃ!
よし。 では まいるぞ。
え…。
わしが よいと言うまで
一歩も動いてはならぬ。ええ~。
いざ!
♪♪~
(斉彬)山田 息はしていい。
(斉彬)動くな!
(喜久)それこそ
魂が吸い取られますね。ふん。
(関)殿! 来ました。
来たか。
あっ いや 殿… 私は?
ええ~!
未じゃ。
来客でございます。
目通りを許す… 酉。 酉!
はっ。
(久光)此度は 哲丸様のご生誕→
祝着至極にございもす。(斉彬)うん。
おいは 父上 母上とは違いもす。

哲丸様をお支えし→
こん島津の家を守るため
力を尽くしもす。
いつまで
さまつな事を言うておる。
は?
この国がなくなるかもしれん大事を前に→
家が どうのこうのと
言ってる場合ではなかろう。
こん国がなくなる?
うん。 メリケンが再び押し寄せ→
更なる取り引きと開国を求めて
脅しをかけてくる。
兄上が そんために大砲や鉄砲を
つくっちょっとは→
おいも よう知っちょいもす。
フランスから軍艦も買う。
軍…。 兄上は→
異国と戦をして勝てるち→
ほんのこて
思っちょっとでごわすか?
分からんか? 西郷!
はっ。答えよ。
大事なこつは 勝つ事ではなく→
異国と対等に つきあう事にございもす。
何じゃ お主!?
はっ ご無礼致しもした。
(斉彬)久光。
(久光)はっ。
(斉彬)お前も変わらねばならぬ。

♪♪~
<正助の祝言の日が
やって来ました>
(有馬)もう そろそろ
着く頃じゃなかか?
花嫁が近づいたら 熊吉が
知らせに来るち言うちょっで。
こげんこつ 前にもあった気が。
ああ そうじゃ。
吉之助さぁの祝言の日も
こげんして みんなで花嫁さぁを→
待っちょった。
(新八)あん嫁さぁは→
すぐ離縁して いなくなったどん。
…縁起でもなかこつを言うな!
兄さぁが泣いてしもうたどが!
ちごっ!
子どもん頃から
一緒に遊んじょった正助どんが→
ついに祝言を挙げるち思うと
うれしくて…。
(笑い声)
紛らわしか。泣かんでも。
西郷吉之助。 西郷はおるか!?
はっ… ここにおいもす。
西郷 直ちに登城せよ。
お殿様が お呼びじゃ。今すぐにでございもすか?
じゃっどん…。
吉之助 ここはよか。
はよ行け。

すんもはん!
嫁御寮様が参られもした!
殿! 西郷でございもす。
西郷 江戸から急な知らせが。
<その日 幕府老中阿部正弘の訃報が届きました>
阿部様が…!
阿部殿が亡くなられた今次の将軍に慶喜様を推す件は→
一旦 取りやめに
せざるをえんな…。
篤姫様がおられもす!
篤姫様は 殿の命に尽くそうちしておられもす。
命懸けで こん国を変えようち
しておられもす!
畏れながら そん思いは
おいも同じでございもす!
だが 今までのような訳には
いかぬだろう。
西郷 急ぎ[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を離れ→
再び江戸で働いてもらわねばならぬ。はっ。
殿 畏れながら
一つ お願いがございもす。
何じゃ?
終わってしもたか…。
(戸が開く音)
胃が弱かとに無理して飲んだんじゃろ?
嫁を取っても
こいばっかいは変わらん。
当たり前じゃ。
正助どん ほんのこて おめでとう。
あいがとな。

そうか また江戸に行っとか。
正助どんも一緒に行っど!
ないを言うとじゃ?殿に申し上げたとじゃ。
大久保正助ちゅう男は
必ず殿のお役に立つ男じゃ。
一緒に江戸に連れていって
やりたかっちゅうて。
ほいなら… 熊本まで連れていけち
お許しを下さったとじゃ!
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を出らるっとじゃ 正助どん!
熊本藩にはの→
長岡監物様ちゅう御方が…。
吉之助さぁ。ないな?
おいが いつ そげなこつ頼んだ?
頼まれちょらんどん…。
(大声で)よかぶんな!
何じゃち…。
上から人を見下ろして
江戸へ連れてってやるとか→
熊本までとか 恩着せがましか!
恩など着せちょらん!
おいは おはんのこつを思うて!
そいが 上から見下ろしちょっち言うとじゃ!
吉之助さぁが 江戸で
大層なお働きをしちょっ間→
おいたちは こん[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩で
必死に生きちょった。
ただ指をくわえて
吉之助さぁを羨んでた訳じゃなか。
弟や妹たちを見たどが?

軍艦じゃエレキテルじゃち→
金を湯水のように使うちょっ間
吉二郎たちは貧乏に負けん→
負けんち
懸命に生きちょったっど!
吉之助さぁは 変わってしもうた。
ずっと遠かとこに一人で行ってしもうた。
正助どん…。
おいは おいの力でいつか江戸に出る。
つまらんこつすんな!
つまらんこつをしちょっとはわいじゃ!
なんちな!?
いつまでも変わらんままではいかん事もあっどが!
今は こげん言い争いを
しちょっ時じゃなか!
こん国を変える時じゃ!
♪♪~
もうよか。
顔も見たくなか。
おいの前から消えてくいやい。
♪♪~
(叫び声)
♪♪~
行ってくっで。
(吉二郎)行ってきやんせ。
気を付けてたもんせ 兄さぁ。
(信吾)気張いやんせ。
<喧嘩別れをしたまま→
吉之助が 再び江戸へ旅立つ日がやって来ました>
ごちそうさまでごわした。

満寿 どげんしたとな?
祝言の夜 聞いてしまいもした。
今なら まだ吉之助さぁに追いつけもす。→
すぐに行ってくいやんせ。
おいは 行かん。
旦那さぁ!
(次右衛門)正助。
(次右衛門)
満寿は わいには過ぎた嫁じゃ。→
わいの心の内から
わいの未来まで見通しちょ。→
怖かおごじょじゃ こん嫁は。
おいの未来…。
今 吉之助を追わんとなら
わいの将来は開けん。
(次右衛門)そうじゃろ? 満寿。
はい。 うちの旦那さぁはまっこて よか友をお持ちです。
吉之助さぁも きっと
旦那さぁを待っておられもす。
♪♪~
あっ… ああ。
♪♪~
吉之助さぁ どこに行っとじゃ?
忘れもんをした。
そげん大事なもんを忘れたとか?
おはんじゃ。
え…?
大久保正助を忘れてきた。
♪♪~
吉之助さぁ すまんじゃった!

正助どん 立ってくいやい!
行っど。
行っど!
おいしょ~!
<この日 正助は生まれて初めて→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を後にしたのです。→
今宵は ここらでよかろかい。→
西郷どんも正助どんもチェスト!
気張れ!>
国を変え 民を守るために
あなた様も命を懸けてたもんせ。
一橋様ならば。
嫌じゃ!
(本寿院)おのれ 御台所め!
(井伊)いつまで そんなきれい事を言っておられるか。→
世間の泥水を
たっぷりと飲むがよい。
ヒー様!
江戸時代 京の町は→
政治の表舞台から
遠ざかっていました。
しかし 天皇が暮らす特別な場所
京に屋敷を構える大名は→
少なくありませんでした。
京都御所の周りには→
当時 200もの公家の屋敷が
立ち並んでいました。
近衛家は 五摂家筆頭の家柄で→
島津家とは以前より姻戚関係でした。
篤姫も近衛忠煕の養女となり

将軍 家定に嫁いだのです。
近衛家と関わりが深い清水寺。
その中にある成就院の住職だったのが月照です。
住職を退いたあとも和歌を通じ
近衛家に出入りしていた月照は→
勤王の僧として政治活動に
のめり込んでいきます。
そのころ 西郷は
志を同じくする月照と出会います。
この出会いが
やがて西郷の運命を→
大きく変えていく事になるのです。
2018/04/14(土) 13:05〜13:50
NHK総合1・大阪
西郷どん(13)「変わらない友」[解][字][デ][再]

吉之助(鈴木亮平)は3年ぶりに帰郷。正助(瑛太)の縁談話に花が咲くが、友との間に深い溝が出来てしまう。そんなとき阿部正弘(藤木直人)が急死する。

詳細情報
番組内容
篤姫(北川景子)の輿(こし)入れを果たした吉之助(鈴木亮平)は3年ぶりに帰郷。家族や正助(瑛太)たちは再会を喜び質問攻めにする。けれど斉彬(渡辺謙)の密命を担う吉之助は話せないことばかり。友との間に埋まらぬ溝が出来てしまう。そんなとき老中阿部正弘(藤木直人)が急死。斉彬の構想は揺らぎ、江戸に戻ることになった吉之助は正助も薩摩から連れ出そうとするが正助は激怒する。
出演者
【出演】鈴木亮平,瑛太,桜庭ななみ,北村有起哉,高橋光臣,渡部豪太,堀井新太,増田修一朗,塚地武雅,藤真利子,水野久美,北川景子,青木崇高,平田満,渡辺謙,尾上菊之助,美村里江,又吉直樹ほか
原作・脚本
【原作】林真理子,【脚本】中園ミホ


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇