♪♪~
さあ カレンちゃん→
何時代に行ってみたいなとか ありますか?
私は…
縄文時代! 何で?
やっぱり…
いないし。あと やっぱり→
どんな暮らしを
してたのかとか…
言葉がね。
そう!
なかっただろうね。
さすが やっぱ…。(ベル)
はい 行ってみましょう。
行きますか。
国語の基本を
あらためて学ぶ→
高校講座
「ベーシック国語」。
初心にかえる事で 何か
新しい発見があるかもしれない!
そんなこんなで
本日のテーマは…
それでは
授業開始でございます。
よろしくお願い致します。
こんにちは。(カレン オウム)こんにちは。
今日は 古文。
「万葉集」。
日本で一番古い 和歌を集めた
そういう本があるんですね。
その「万葉集」の中の和歌です。
♪♪~
額田王っていう人が
作ったんですけども→
この額田王って
どんな人だと思います?
もう…
って言われたけど…
そうだね
何か まあ…。
ああ 何か
そんな感じがするんだ。
割と 意味が
分かってるかもしんないよね。
割と…。
でも…。
そう。
でも 残念ながら額田王っていうのは…
そこが ちょっと違うんだよ。
額田王の恋心を詠んだ和歌。
「恋焦がれる人を思っていたら→
ふと 部屋の簾が動く。→
『あの人が来た』と思ったが
全ては幻。→
秋の風が
吹いただけの事であった」。
そんな切ない女心を表現した
歌である。
カレンちゃん…
ここまでポジティブに 「全てが全て」って言っちゃうと やっぱり…
なるべく 「今が今が」の方が。
ひとりの人を想い続けて→
何か こうね
風で揺れたものですら→
「あっ この人かな 来たのかな?」
って思っちゃうとか。
ハハハハ。
この「恋ひ」っていうのね→
これ「ひ」って
書いてあるけど→
「恋ひ居れば」って
なっちゃうけど→
そうじゃなくて
「恋い居れば」なんですね→
今の言葉で。
へえ。
こういうのを…
古いものを読む時には→
もちろん
言葉も違うんだけど…
歴史的仮名遣いとは
簡単に言うと→
昔の仮名遣いの事。
そして この仮名とは→
ひらがな カタカナを指す。
つまりは 今と昔とで→
この仮名の使い方が違う
という事なのである。
ほかにもですね
例えば こんなのがあります。
これは 何て読むでしょう?
そうです! いいね。
「恋ひ」だったから
これも「い」だね。
だから 「思い出」
っていうふうになります。
いいね。
はい。
じゃ これは何だ?
そうです。ああ そのままか。
「い」が「ひ」だった。
だから 「う」が「ふ」になる。
そう…。
そのまんま横に こう ズレていけば。
「思ひ出」だから「思い」だし→
これも 「は ひ ふ」だよね。だから 「思う」。
だから これが「へ」だったら
何だと思う?
はひふへ… あいうえ…
そうです! そうです そうです。お~ なるほど。
ねえ 難しいね。
次はねでも ちょっと難しいんだ。
えっ。
ハハハハハ。ハハハハハ。
あっ そっか。
「は ひ ふ」だから 3個目だから…
うん 「う」だよね。
でも 「てうてう」って…。
うん 「て」も違うんだ これ。
ごめんね。え… 「う」がつくもの…。
ハハハハハ。
ハハハハハ OK。
これはね 「ちょうちょう」
って読むんです。
ちょうちょう バタフライ。
これは難しいなあ。
これは ちょっと難しいよね。
でも…
習うワケないか。
すごいね。やりがいあるなあほんとに。
これは どうかな?
これは 見た事ある。
うん 「けふ」。
これ「ふ」だからきっと「う」だよね。
「う」ですね。
「か き く け」だから…
「かう」? それじゃあ ヒントね。
「今朝」っていう言葉があるでしょ。はい。
「今朝」っていうのは
「今日の朝」でしょ。
「け」「さ」… 「さ」は朝ね。
「け」は?
「今朝」は きょ…
あっ 「今日」?
そうです!
え~!
これは
「きょう」っていうふうに読む。
これで?
うん。
例えば これ 何て読むか?
「これは本です」。そうですね。
「これは本です」 いいよね。
「わ」でいいの?
「これは」。
ハハハハハ だよね。
「は」って書いてあるけど
僕たちは「わ」って読んでるでしょ。
これは さっきの
「ひ」って書いてあって→
「い」って読んだりするのと
同じだよね。
そうですね。
こんなのもあります。 これは?
「海へ行く」。
そうだよね。
ここは どうでしょ?
「へ」 ねっ。 でも「へ」って書いてあるけど→
「え」って読むでしょ。
いや 使ってたんだね。
そう だから 「ふ」が「う」だったり
「へ」が「え」だったりした。
今でも そうなんだよね。
こういうのが…
それが変わったのは
まだ100年もたってない。
変わったのは
100年もたってない?
「思ふ」が「思う」になったのはね。
あっ…。
…で それが 次に
今度は 「は」とか「へ」が→
「わ」とか「え」に
変わっていくはずです。
まあ だから→
古いものを読む時に→
「ふ」とか「へ」とか そうやって
こう考えちゃうけど…
そうですか。
なるほど。 割と…
いっぱい いっぱい
読んでるとね だんだん→
気にならなく
なってきますこういうのは。
そんなに
難しくない。
…と思います。
今日の授業は これで終わります。(ベル)
さあ カレンちゃん 今日の授業の
ポイントは 何だったと思いますか?
総括して下さい。
難しいなあ…。
いやいや いやいや
離れちゃうの!?
離れましょう。
いったん 離れて…
2018/06/12(火) 14:00〜14:10
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 あらためまして ベーシック国語「古文・歴史的仮名遣い」[字]
国語の基礎を学ぶ講座バラエティー。滝沢カレンと金田一秀穂、そして謎のオウムが国語の授業を行う。テーマは「歴史的仮名遣い」古文のキモをわかりやすく解説!
詳細情報
番組内容
国語の基礎をあらためて学ぶ、新シリーズの講座バラエティー。滝沢カレン(生徒役)と金田一秀穂(先生役)、そして謎のオウム(声:ナイツ土屋伸之)が教室で国語の授業を行う。今回のお題は「歴史的仮名遣い」。古典など見られる仮名遣いだが、同じ日本語のはずなのに、この仮名遣いで「読む」ことが困難になってしまう場合もある。そんな古文のキモを、金田一先生がわかりやすく解説する!
出演者
【出演】杏林大学教授…金田一秀穂,滝沢カレン,【声】土屋伸之,【語り】小林ゆう
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格