(新八)吉之助さぁ国父様の命に背いたら→
今度は 島流しでは済みもはんど。
(吉之助)連中は 命を懸けて事を起こそうちしちょっとじゃ。
こっちも覚悟を決めんと
止められん!
<血気にはやり 暴走しかねない
志士たちを抑えるため→
吉之助は 急ぎ 京へ向かいました>
どげんしてでん やるち言うならここで おいを斬れ。
おいの屍を乗り越えていけばよか。
(有馬)分かった。
<しかし それが 久光の逆鱗に
触れてしまったのです>
(久光)わしの命に背けば
今度は 島流しでは済まさんと。→
直ちに西郷をひっ捕らえ
腹を切らせ!
<久光公より
一足早く京に入った一蔵は→
吉之助の消息を求めて
走り回りました>
おこしやす。
(一蔵)西郷吉之助という男が→
ここに泊まっておらぬか?
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
はら! こいはまた うまそうじゃ。
<吉之助は過激な志士たちの代表である→
久坂玄瑞らと会い その動きを
けん制しようとしていました>
西郷殿は まっこと この御方で
違いないですろうが? 久坂さん。
有馬さん。
間違いなか。 吉之助。(信吾)兄さぁ!
まだ ないも話しちょらんとに
飯を食うのは やめてくいやんせ。
話?
みんな 兄さぁの話を聞きたかち→
集まって下さったんじゃ。
あ~ そうじゃった そうじゃった。
久坂さぁ 吉村さぁ 小河さぁ。
おいたちは みんな思いは同じじゃなかか。
こん日本を変える。
(久坂)言われるとおりじゃ!
じゃっどん やるなら一気に→
一分の隙もなくとことんやらんにゃいかん。
じゃっど。
やるぜよ!
一献 いきもんそ。 おゆうどん!
(ゆう)へえ。あ~ 来た来た。
待っちょったど。
兄さぁ…。いずれ みんなと手を取り合うために→
まずは 腹を割って
話し合えるようになりたか。
飲んで歌って踊る!
踊る?そいが一番早か。
おいが3年おった島の
やり方でごわす。
御免。
一蔵どん。
ないをやっちょっとじゃ
吉之助さぁ。
切腹… そうか。
「そうか」じゃなかっ!
ないごて 下関で待てっちゅう
国父様の命に背いたんじゃ。
ないごて 待っちょらんかった!?
せっかく島から呼び戻してもろうたのに→
おはんには ほんのこて
申し訳なかち思っちょっ。
吉之助さぁの思いは分かっちょっ。
じゃっどん 吉之助さぁ→
今度ばかりは
国父様のお怒りは すさまじか。
おはんは 反逆の罪を
かぶらんにゃならん。
もうすぐ捕り方も押し寄せてくる。
そいで そん前におはんが捕らえに来たとか。
ちごっ。
ないをすっ気じゃ?
おはんを刺す。
おはんは おいを刺してくいやい。
刺し違えて死ぬより道はなか。
一蔵どん…。
おいは 死なん。
おいはの こん3年の間おはんの言葉を→
ず~っと考えちょった。
おいは ほんのこて天に生かされたか?
そん答えが分かるまで
おいは こげな死に方はせんど。
ただの→
おはんがどうしてもち言うなら…→
よか。
どうせ あの時おはんにもろうた命じゃ。
やれ。
じゃっどん 一蔵どん!
おはんの
ほんのこて そいでよかとか?
♪♪~
どこにも逃げられんど。
逃げんでよか。
おいを 国父様の前に連れていってくいやい。
おはん そん場で切腹じゃっど!
そいなら そいでんよか。
(信吾)兄さぁ。
あいた!もう みんな帰ってしもたか。
へえ。 先ほど 最後の方を
お見送りしたとこどす。
ほんのこいな。
なんとも申し訳なか。
兄さぁ 2人で
ないの話をしちょったとな?
(新八)一蔵さぁ やっぱい
国父様が怒っちょられもすか?
おいたちは
腹を切らさるっとでごわすか?
(腹が鳴る音)
あ…。
死ぬか生きるかっちゅう時も
ちゃ~んと腹は減るんじゃのう。
やかましか 信吾!
フフッ。 よかったら どうどす?
誰も召し上がってはらへんの
どっしゃろう。
おお そいはよか。
せっかくじゃ みんなで食べっど。
ほな すぐに こちらの御膳を
御用意しますさかい。
いや よか。
飯も酒も女子も要らん。
こげな所で話はできん。
おお おはんらも!
(海江田)吉之助さぁ
許してくいやんせ!
どげんした?
みんな おいのせいじゃ!おいのせいで吉之助さぁが→
腹を切らされる!
申し上げもす。 今 京では→
日本中から
勤王倒幕の志士たちが集まり→
なんと その者たちが
一目でも会いたかち申して→
連日 代わる代わる
西郷吉之助のもとに→
詰めかけておるそうでございもす。
(小松)海江田殿。→
それは ただの噂ではないのか?
いいえ! 京の伏見から→
同じ船に乗り合わせた
福岡藩の平野殿も→
「いや さすが
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に この人ありち言わした→
西郷殿じゃ。 もはや! 倒幕の事は
成ったも同じですちゃ」ち→
申されておいもした!
私は もう鼻が高くて高くて→
危うく船から落ちるところで
ございもした。
(中山)国父様 これは まっこて
いまいましき事にございますな。
はい これは まっこて
いまいましき…。 いまいましき?
国父様の命に背き
下関を離れ京へ上った上→
あれほど禁じておった
他藩の それも倒幕をもくろむ→
無頼のやからと交わるとは
言語道断!
あっ いや…! 私が言いたいのは
そういう事ではなく。
(中山)やはり これはもう
お考えのとおり…。
切腹。
(海江田)すまん 吉之助さぁ!
切腹…。
兄さぁ。
すんもはん! おいが
うかつなこつをしたばっかいに→
らっきょうを怒らせてしもて~!
(大山)わいのうかつは今に始まったこつじゃなかどが!
(泣き声)
(有馬)一蔵 わいは言うたな。
おいたちは 道理の合わんこつを
しちょっち。 じゃっどん→
一番道理に合わんこつを
しちょっとは 国父様じゃなかか?
(腹が鳴る音)
すんもはん…。
答えんか 一蔵!
ないごて… ないごて吉之助が死ななきゃならん!?
(大山)やめんか 新七!
ちょっ待ってくいやい!
おはんら みんな気が早かっ。
おいたちは まだ生きちょっど。(腹が鳴る音)
ほんのこて すんもはん!
こげな時に…。
(大山)何か食え!
(有馬)やかましか 新八!
(泣き声)
(大山)泣くな!
すんもはん!
(笑い声)
新八どんは 昔っから
いつも腹をすかせちょったのう。
あ~ おいも腹が減ったど。
久しぶりにみんな そろうたとじゃ→
行きたか所がある。
おしっ みんな行っど!
おいしょ~!
兄さぁ!
喧嘩は 腹が減っだけじゃ!
鰻とりで決着をつけっど!
思い出すのう。 昔は 甲突川の鰻が
おいたちのごちそうじゃった。
じゃっど! 吉之助さぁは
鰻どりの名人じゃった。
懐かしかなぁ。
(新八)一蔵さぁ?
吉之助さぁには負けられん!
だいが一番にとるか勝負じゃ!
よ~し… 行っど。
(新八)行っど!
行っど。
♪♪~
<いつも腹をすかせて
喧嘩ばかりしていた→
あのころの みんなの顔が
吉之助の脳裏をよぎりました>
(吉二郎)兄さぁが とったど!
♪♪~
わあ~!→
頂きもす。どうじゃ?
(海江田)おっ うまか!
(信吾)酒も ありもんで。
はよ はよ!
う~ん!どうじゃ?
うまか。
頂きもす。
兄さぁ おいは望みがかなって
うれしか。 おいも こいで→
やっと 郷中の
鰻とりの仲間入りができた。
兄さぁの望みは ないな?
こげんしてまた みんなで鰻をとるこっじゃ。
ほあ わいも食わんか。
お~ 兄さぁ こいは うまか!うまかどが。
有馬さぁ 受けてくいやい。
おう 望むところじゃ。
一蔵も。
♪♪~
もう飲めん。
信吾 飲み過ぎじゃ。
一蔵どん 楽しかったの。
(有馬)吉之助 逃げろ。
(お虎)西郷はん 逃げとくれやす!
女 下がれ!
有馬さぁ! もうよか。
おはんら そいより信吾のこつを頼みもす。
こいは まだまだ やっせんぼじゃ。
身の処し方ちゅうもんが分かっちょらんで。
有馬さぁ!
頼んど。
♪♪~
今日は よか日じゃったの!
♪♪~
(有馬)吉之助。
死ぬな。
♪♪~
(大山)新八。
♪♪~
<そして ついに
久光が 1,000人の兵を率いて→
京へやって参りました>
やっど やっど!
大儀である。 わしは
こん男に 下関で待てち命じた。
そん命に背いた謀反人は
腹を切って わびれ。
畏れながら
西郷が 急ぎ京へ上ったのは→
勤王倒幕の志士たちが
暴発寸前と聞き→
それを鎮めに行ったので
ございます。 西郷の働きにより→
暴発は抑えられ
無駄な血は流れずに済みました。
そうか。 じゃが わしの命は
どうなったんじゃ!?
わしは [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の国父ぞ。 腹を切れ!
政の潮目っちゅうもんは→
刻一刻と変わりもす。
たとえ国父様の命に背いたとしても→
おいのやったこつは
まことに[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩のためになるち→
思っちょいもす。
何?
罰は甘んじて お受け致しもす。
じゃっどん 国父様…。
もう斉彬公は おられもはん!
これよりはどうか 国父様ご自身の目で→
いま一度 日本を見つめ
日本を変える策を考えてたもんせ。
日本を変えるためには まずは
国父様が変わらねばないもはん!
こんとおりでございもす!
ガチャガチャ ガチャガチャ…お前の言葉など聞く耳持たん!
よ~し
こん手で たたっ斬ってやっで!
国父様!
(久光)はなせ!
(小松)国父様 亡き殿は
こう申されておりました。
亡き殿… 何じゃ?
西郷は 癖のある男で使いこなすのは難しい。
主君の目の前に置かれた物差しだ。
物差し?
放っておけば ただの棒っ切れ。
だが 使いみちを心得ればこんなに役に立つ男はいない。→
この男を使いこなせるかどうかで
主君の器量が分かると。
(中山)小松殿 ないを言われるか!
(小松)確かに申されておりました。この耳で聞きました。
(堀 次郎)その話なら
私も聞きました。
国父様なら使いこなせます。
西郷を生かして下さいませ。
国父様。
<この数日後 吉之助のもとに→
切腹ではなく
島送りの沙汰が下されました。→
吉之助と行動を共にした新八も
同罪の処分を受け→
行く先の島が決まるまでの間
ひとまず [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に→
とどめ置かれる事になったのです>
(海江田)やっと島から帰ってきたち思ったら→
また島送りとはのう…。→
笑うしかなか。 ハハハハ!
(大山)おい! 笑ってられっか。
今度は 前とは違うて→
藩命に背いた罪人として
送られっとじゃ。→
生きて帰ってこられんかもしれん。
(新八)やっぱいそいは ほんのこっでごわすか。
(大山)何じゃ
まだ腹くくっとらんどが? 新八。
一蔵どん すまんかった。
んにゃ 謝るこっじゃなか。
おいの力が足りんかった。
こげな時に おはんらと共に働くこっができんで→
ほんのこて申し訳なか。
すぐに おいが呼び戻す。
必ず生きて帰ってくっでのう。
のう!
はい。
そろそろ出しもす。
あ~ もう!
信吾は ないをしちょっとじゃ。
(大山)吉之助! 信吾のこつも
おいたちに任せちょけ!
有馬さぁもの。
分かっちょっ。
有馬さぁも 必ず[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に引き戻す!
帰ってきたらまた みんなで鰻を食べっが!
のう!
うん。
♪♪~
(お虎)西郷は~ん!
西郷はん!
西郷はん! 西郷…。
西郷…!
待っとくれやす!うちも連れてっておくれやす!
うちも連れてっておくれやす!
せっかくまた お会いできたのに…。
うちも一緒に
行かしておくれやす!
お虎どん おおきにな! またの!
西郷はん… 西郷は~ん!
♪♪~
<吉之助が 京を離れた数日後。→
久光は かねてより
島津家と縁の深い→
近衛家に呼び出されておりました>
つまりですなぁ 今京の町で 勤王や倒幕や言うて→
暴れ回ってる不逞の浪人たちを
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の兵で鎮めてほしい。→
天子様は
さよう お望みでございますのや。
近衛様! つまり つまり…→
私に詔を下されたという事でございますか?
(忠房)そのとおりです。
(近衛)まずは…→
天子様のお願いを聞き届けて→
覚えめでとうなる事や。
ははっ! この島津久光
命に代えましても→
京の都に平穏を取り戻して
ご覧に入れまする!
神妙にせい!
<早速 久光は朝廷の意向を実行に移しました>
待て!
待たんか!
何じゃ こいは…。
どげんなっちょっとじゃ?
おい 行っど。
<[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩による勤王倒幕の志士たちへの弾圧は→
苛烈を極め
吉之助によって抑えられていた→
過激派のふんまんは
高まっていきました>
<追い詰められた志士たちは
有馬新七のもとに集結し→
再び 実力行使の動きに
傾き始めたのです。→
有馬と行動を共にしてきた信吾も
決断を迫られていました>
<吉之助は
京から遠く離れた[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩で→
島送りまでの間 捕らわれの日々を
過ごしていました>
新八どん。
こいで よかったんじゃろうか?
♪♪~
<そして 文久2年4月23日→
その事件は
起きたのです>
いよいよですな。
おう いよいよじゃ!
ないが始まっとじゃ?
伏見の寺田屋?
(中山)はっ。 不逞の浪士どもが
続々と集まっておるとの事。→
その一党を扇動しておるのは
有馬新七をはじめとする→
精忠組の面々との事でございます。
有馬さぁ…。
恐らくは 我らの厳しい
取締りに慌てた連中が→
今夜 事を起こそうとしているのに
違いありませぬ!
許せん! 天子様より
命を賜った当家の中から→
そげな不届き者を出しては
天下の恥じゃ!
即刻 一人残らず
討ち取ってくれる。
お待ち下さい!
それはなりませぬ。
(中山)
大久保殿は 天子様の命より→
仲間を助ける事の方が大事だと
申されるのか?
そうは申しておりませぬ。
今 兵などを軽々に出しては→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の同士討ちを京の町に
知らしめるこつにないもす。
それこそ 天下の恥でございもす!
国父様 ここは事を荒だてず→
まずは使いを立て
説き伏せるべきだと思います。
(中山)まともに
話の通じる連中ではごわはん!
国父様 お願いでございます。
私に その役目 お命じ下さいませ。
ならん。
国父様!
使いを出し おとなしく従うなら
それでよか。 じゃが→
従わんかった時は
そん場で隠密に斬り捨てる。
お前に それができっとは
到底 思えん。
天子様は わしを
おたのみ下されておいでじゃ。
だいであろうと
天子様を困らせる者は→
討たねばならん。
すぐに腕の立つ者を選び→
寺田屋へしむけっとじゃ。
(3人)はっ。
大久保…。
大久保。
お前は わしのそばに
いてもらわねばならん。
うん?
よかな。
(大山)よし。
おいたちは ほんのこて→
あん人たちを斬らんにゃ
いかんとでごわすか?
何としてでん
説き伏せてくいやんせ。
行こうかい。
<大山格之助が率いる鎮撫使の一隊が説得のために→
寺田屋へと差し向けられました>
(大山)国父様は おはんらと話がしたかち言うておられる。→
決して悪いようにはせん。
藩邸まで来てくいやい。
つまり 今すぐ神妙に縛に就け…→
そういうこっか?
今なら まだ なんとかなる。
帰れ。
皆のお許しをもらえるよう
おいからも→
国父様に願い申し上げっで。
おいたちは 青蓮院の宮様から→
天子様を お守りするよう
仰せつかっちょっ。 そん上で→
あわよくば 天子様を担ぎ奉り
一挙に事を進める。
天子様…?
主君の命を聞けんちゅうとか?
おいには
宮様のお言葉の方が重か。
あん国父は好かん。
やめ!(信吾)待ってくいやんせ!
信吾。
おいには もう ないが正しくて→
ないが間違っちょっとか
分かいもはん! じゃっどん→
こいだけは分かっちょいもす。
兄さぁがおったら→
こげなこつは やめろち
言われるに決まっちょっ!
無駄な血は流したら いかんち→
ずっと言っちょったではごわはんか。
有馬さぁ お願いしもす!
ここは曲げて国父様に従ってくいやんせ。
おいは また みんなで
鰻でもとって食いたか…。
信吾! わいが… こん腰抜けが!
上意!
(一同)あ~っ!
チェ~!
2階をおさえい!
信吾 ここにおれ!
♪♪~
もうよか しずまりやんせ!
柴山さぁ! 柴山さぁ!
ないごて…ないごて こげなこつに…。
(有馬)信吾~!
わいは下がっちょれ。有馬さぁ!
♪♪~
おいごと突け!→
おいごと 突け~! 突け~!
おいごと突け~!
有馬さぁ!
チェ~!
有馬さぁ~!
新七~!
おい おい! 新七!
しっかい しっかい…しっかいせぇよ おい。 おい!
吉之助… すまん。
♪♪~
もうやめ! やめ!
やめじゃ やめじゃ やめじゃ。
もうたくさんじゃ
おはんらと戦いたくなか!→
ないごて! こげな!→
無駄な血を流さんといかんとじゃ…。
もう おはんら!
もう終わりにしようぞ!
あ~っ… こんとおりじゃ!
♪♪~
♪♪~
<こうして後に寺田屋騒動と呼ばれる→
悲しい出来事の幕は
引かれたのです。→
藩に逆らった者たちは それぞれに
厳しい咎を受ける事となり→
事の顛末は
すぐに[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩にも届きました>
♪♪~(三線)
≪(吉二郎)兄さぁ!≪(熊吉)若さぁ!
どげんした?
(吉二郎)こいが 一蔵さぁから。
♪♪~
有馬さぁが…。
(熊吉)
信吾さぁも謹慎を言い渡され→
西郷のお家も ただでは
済まされんそうでございもす。
(泣き声)
♪♪~
回想
兄さぁが とったど!
吉之助さぁには負けられん!
(笑い声)
(泣き声)
<吉之助の切なる祈りは届きませんでした。→
今宵は ここらでよかろかい>
おいは 友を信じちょっ。ここにいては死んでしまいもす。
(慶喜)
死んだというのは 嘘であろう?西郷の事でございますね?
一蔵どんが必ず呼び戻してくれる。
人は裏切るもんじゃ。
西郷吉之助 切腹を命ず!
よし!
(佐民)ならんど!
(愛加那)旦那様…。
西郷先生! 西郷先生~!
京の南の玄関口である伏見には→
各藩の屋敷や船宿が
軒を連ねていました。
その一つ 寺田屋は
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩の定宿です。
文久2年4月23日。
京都所司代襲撃を計画していた有馬新七たちは→
寺田屋に集まっていました。
久光は激怒し 鎮撫使を派遣。
説得を試みますが ついには
激しい斬り合いに発展します。
犠牲になった9人は
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩にゆかりのある→
大黒寺に葬られました。
藩命に背いた9人の墓は当初 粗末なものでしたが→
後に 西郷が私財を投じて
墓石を建て→
墓碑銘を書いたと伝わっています。
郷中の友を失った西郷。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩士の同士討ちとなった
寺田屋騒動は→
幕末の悲劇として
語り継がれています。
2018/06/17(日) 20:00〜20:45
NHK総合1・大阪
西郷どん(23)「寺田屋騒動」[解][字][デ]
下関を離れたことに激怒した島津久光(青木崇高)は吉之助(鈴木亮平)に切腹を命じる。一方、信吾(錦戸亮)は、有馬新七(増田修一朗)に合流し、寺田屋に集結していた。
詳細情報
番組内容
吉之助(鈴木亮平)は、有馬新七(増田修一朗)たちを思いとどまらせようと力を尽くすが、下関を勝手に離れたことに激怒した島津久光(青木崇高)は、吉之助に切腹を命じる。兄に下された不条理な沙汰に戸惑う信吾(錦戸亮)は有馬らと合流。他藩の浪士たちと寺田屋に集結し、いよいよ事を起こそうとしていた。その動きを察知した久光は、大山(北村有起哉)を寺田屋に向かわせる。
出演者
【出演】鈴木亮平,瑛太,錦戸亮,北村有起哉,高橋光臣,渡部豪太,堀井新太,増田修一朗,町田啓太,塚地武雅,近藤春菜,中村児太郎,国広富之,青木崇高,内田有紀,【語り】西田敏行
原作・脚本
【原作】林真理子,【脚本】中園ミホ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇