2018/07/21(土) 13:05〜13:50 西郷どん(26)「西郷、京へ」[解][字][デ][再]


(ふすまの開閉音)
吉之助さぁ
おはんを京に呼んだのは→
おはんにしか できんこつを
頼むためじゃ。
何でも言うてくいやい。
国父様は泣いておられる。
一橋様じゃ。

一橋慶喜公か。
国父様は 参預の一人として→
朝廷に召し出されたんじゃ。じゃっどん…。
いっそ 長州とでも
手を組まれたらよか!
無礼者! 誰に口を利いてるんだ!
俺は 将軍家名代としてつきあってやってるんだ。→
家臣の分際で 訳知り顔をするな!
ぜっ…! つきあってやってるのはこちらでございもす!
(春嶽)一橋殿 一橋殿!
(慶喜)宮様!
この者は 天下の大愚物!
ゆめゆめ信用されてはなりませぬぞ。
おかげで 供回りの者たちも皆

頭を抱えちょっ。
一橋様付の
平岡円四郎殿を除いてはな。
(後藤象二郎)平岡殿。
(平岡)何か?
一橋[外:725B24C5997D38268FD2127520E5B3E8]は 我らに何か恨みでも
持っちゅうがですろうか?
(平岡)ならば

ひと言 申し上げる。→
慶喜様は
将軍後見であらせられまする。
もし仮に 慶喜様が一人
異を唱えておられるとして→
なぜ ほかの方々は

それに従わぬのですかな?
どういう事ですか?
慶喜様こそが正しいのであって→
異を唱えておるのは
そちらの方々であろう。
≪(久光)ないごて
コロコロ コロコロ…!
もう やっておれん!
気ぃお鎮めや。
国父殿!
(久光)無理じゃ!久光殿!無理 無理…!
国父様!
一蔵 帰っど!→
おいは もう帰る!→
帰る帰る! 帰る!
そいで畳まで回して
せめて供回りの皆を→
つなぎ止めちょったっ
ちゅうこっか。
こんままじゃったら
新しい政など かなわん。
そいばかりか [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩は芋と
罵られた上 幕府とは対立。 片や。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩が

日本の政を変えるどころか→
日本中から孤立してしまいもす。
吉之助さぁ そげな[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩でもおはんの評判だけは→
とんでもなく大きくなっちょっ。
あの斉彬公が認めた男。
日本のため 熱か心を抱いて
島に流された英雄じゃち。
どげな男だろ
一目会ってみたかち。
そげな連中が都にあふれちょ。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を救ってくいやい吉之助さぁ。
分かった。
一蔵どん 新八どん 共に気張っど。
おう。
はい!
(慶喜)何を見ておる?
こいつが そんなに気になるか。京へ来ると聞いたが?
(ふき)はい。
ふん… 一橋慶喜ともあろう俺がこんな牛男にやいてるぜ。
吉之助さぁ 分かっておると思うが
今度こそ 国父様と→
ぶつからんでくいやい。
分かっちょっ。
もう一蔵どんを
困らせるような事はせん。
(物音)
西郷吉之助 沖永良部島より立ち戻りもした。
此度の御赦免…。
黙れ!
わしは 許しちょらん。

大久保が勝手に茂久に願い出おったとじゃ。
よう聞け 西郷。
わしはな… 一橋も好かんが→
お前は もっと好かん!
下がれ!
はっ。
♪♪~
国父様 いま一度
一橋様と会って下さいませ。
もうすぐ 日本の政が