2018/07/23(月) 09:50〜11:15 よ〜いドン![字]【国宝奈良・御所ぶらり歩きこだわりの激ウマ醤油なすのアイデア料理】


さあ、
正解をごらんいただきましょう。
どうぞ。
◆これは先代からやっているやつ
ですか。
◆いえいえ。
これも私が帰ってきてからなんですけど。
◆先代は何を…。
◆先代は、
こんなに濃くなくて、普通の濃さ
のおしょうゆを…。
◆それ先代の悪口ちゃいますの。
ということは…。
◆ここまでのもんは、ほんまは要

らんのです。
しょうゆって普通脱脂大豆という、ここから油を抜いた、
コーンフレークみたいなのでつくっているほうが多い。
普通の豆でつくるほうが少ない。
普通の豆でつくるほうが少ない。
◆少ないんですか。


それは何でですか。
◆高くつく。
面倒くさい。
時間かかる。
先代はそこまでこだわってなくて、
脱脂大豆でつくってはったんです
けど、
私が帰ってきて、あまのじゃくで
すから、
違うことをしたい。
どんどん新しいほうに行くんじゃ
なくて、おけでつくるんだったら、
古い方法のほうがおもしろいやんかと。
◆このおけ自身が
昔ながらの、だから、どうせだったら、大豆も昔のでやればいいじ
ゃないかと。
先代は怒ってこなかったですか。
◆メンツが潰れるとか、
ばあちゃんは言ってましたね。
◆これやったら店潰れてしまうわ
と。
とんでもないと。
どうですか。
新しい社長になって、先代をよう
知ってはると思いますけど。
◆亡くなったおじいさんにそんな
ん言うたら申しわけないですけど、
まあ、昔は昔でしたわね。
醸造するときとかでも、
先代の場合これぐらいでよかろう

と、
社長はそんなんじゃ許しません。
ちゃんと数字で出してくれます。
◆これぐらいの分量でというのは、
グラムで書いてるわけですか。◆こうしてくださいということで。
◆そのほうがやりやすいですか。
◆その点はしやすいです。
だから、65年からも
仕事させてもらってるわけですわ。しんどかったら、
とっくにもう
足洗ってます。
◆このうまみ、
これをずっと続けな、あきませんな。
◆頑張ります。
◆ありがとうございました。
これ、もらってください。
頑固な味、頑固なうまさ、「とな
りの人間国宝さん」、認定でござ
います。
◆しょうゆづくりに妥協なし。
熟練の職人さんと力を合わせてつくる
原料から醸造まで
こだわり抜いたしょうゆ。しょうゆに恋する
片上社長の思いが
深くて濃い
しょうゆを生み出します。
◆うちのしょうゆは、
このおけとおけに住んでる
菌がつくっとるんです。
私、

“しょうゆ屋です”とか言うてますけど、
つくってるのこの子らなんです。
◆このおけがつくってるんですか。
◆恐れ入りました!
◆ということで、
片上醤油の
2代目さんでいらっしゃいます、
社長が、ということなんですけれ
ども、
これ、つくり方は、
普通のおしょうゆ屋さんは
大量生産で、タンクでつくるんで
すけど、
杉の木おけでつくる。
これが大きな違いなんですね。
それと、材料なんですけれども、
さっき言うた
脱脂加工大豆という
これが普通の大手なんかではつくるんですけど、
これ、どういうことかというと、