>>OK。4分58秒。
>>よし!
>>制限時間の6分から1分以上早く終了。
5分以内に終わると与えられるボ
ーナスポイントを獲得する作戦だ。
>>日本一を決めるんですよ。
なんかいいじゃないですか。勢いです。
勢いしかないと思います、もうそ
れは。
>>もう優勝しかないかなと。
日本一になってなんぼだと思っています。
>>絶対的な自信で挑むのは、
磯のがってん寿司神戸菊水店の店長、
山口克巳39歳。
磯のがってん寿司は、会社として第1回、
第2回の大会は優勝。
3回、
4回の大会は準優勝と、
毎回好成績を収めている。
今回は前回の準優勝者をコーチに
迎え、
万全の態勢。
細かいところまでレクチャーを受け、
3年ぶりの優勝を目指す。
>>グラム量りますね。
>>大会ではマグロとサーモンの
握りずしの計測が行われ、
2貫で66グラムになれば、
ボーナスポイントが加算される。
>>ぴったりですね。
66です。
66です。
>>ことしはいけるんじゃないの
?
>>限りなく優勝に近いと思います。
>>優勝に向けて、
視界は良好のようね。
そして迎えた大会当日。
>>おはようございます。
>>いよいよ本番ね。
>>自信はあります。
>>きのうはよく眠れた?
>>ちょっと飲みに行ってたんで、もう、すぐ3秒で寝ました。
>>いやもう、
ばっちり整えてきたんで、あとはもう優勝するだけです。
>>この大会は、
回転ずしでありながら、
目の前で職人が握る、
いわゆるグルメ系の回転ずし職人日本一を決めるもの。
今回は全国各地から総勢17人の
職人が参加。
己の技とプライドを懸けて戦う。
最初は皆が練習を重ねていた、
制限時間6分の技術部門。
3組に分かれて行われる。
>>1組目の競技をスタートいた
します。
それではよーい、スタート。
>>1組目に登場したのは、森と山口。
>>さあ、
ついに始まりました、
1組目の競技でございます。
>>わー、
速いですね。
もう巻物、巻物、切り終わりまし
た。
>>本当ですね。
もうお皿に巻物がどんどんどんど
ん積み上がっていく様子が見えて
います。
>>勢いよくスタートを切ったの
は、山口。
客席の声援に応える余裕も。
一方、そのとき、
隣の森はかんぴょう巻きを仕上げ中。
さらに盛りつけたけど、はみ出た
かんぴょうが気になったみたい。
丁寧なのはいいけれど、時間は大
丈夫?
そのあとも快調にすしを完成させ
ていく山口と、
自分のペースを崩さない森。
>>終わりました。
>>山口は一番に終了。
>>残り時間30秒です。
>>練習では制限時間をオーバー
していた森。
果たして間に合うのか。
>>終了まで残り10秒。
5秒前。
>>終わりました。
>>4、3、
2。
>>残り時間5秒でなんとか滑り
込みセーフ。
>>では続きまして、
おすしのグラム計測に入ります。
1皿2貫の合計総重量66グラム
です。
プラスマイナス5グラム以内です