た。
どうぞ!
◆中国のプロジェクトに組み込まれまして。
◆すごい!
一流企業ってすごいですね。
◆すぐ、
社長になりましてね。
中国…。
◆グリコの中国支社の社長ということですか。
◆あそこで現地法人を立ち上げて
…。
◆渡辺さん、
社長やっておられますよ。
あの天下の、世界のグリコの。
渡辺さん、
契約し直しましょうか。
社長。◆これがですね、中国で社長をや
ってたときの…。
◆このきれいな人は誰なんですか。
◆これは、ビビアン・スーさんで
す。
◆ビビアン・スー?
きれいやと思ったら。◆向こうでコマーシャルをたくさ
んつくったもんですからね。
◆これが社長?
◆そうです。
◆社長、髪型全然違いますやんか。
社長、別人ですやんか。
◆ちゃんとしてたんですよ。
今はもう芸術家風ですけれども。
◆その間は、
ヨットとか、
そういうのはどうなってたんですか。
◆置いたままです。
ヨットは置いたまま…。
◆それは時間かかるわ。
◆ちょこっと帰ってきたときに、
ちょこちょこっとやるとか、
ということで…。
◆何年ぐらい行ってたんですか。
◆中国は、20年ぐらいいました
ね。
◆へええ~、すごい!いつ帰ってきたんですか。
◆日本に帰ったのは7年前です。
55で私は早期退職しました。
◆それは何でなんですか。
◆女房が病気になりまして、それで、
もう、がんになったもんですから
ね。
◆えっ!?
そうですか。
そのときはヨットはまだ?
◆まだ完成してなかったですね。◆そうかあ、もともとは
半分、奥さんの夢でもあった…。
◆そうなんです。一番楽しみにして、一番手伝って、
一番理解のあった女房が乗れなか
ったんですよ。
◆西田さんの必死の看病も実らず、奥さんは帰らぬ人に。
それから西田さんは未完成だったヨットの製作に励み、
3年後、遂に奥さんの念願だった
ヨットを完成させたのです。
◆こんなことも女房と2人でやろ
うと
思ってたんです。
話をしていたんですけどね。
こんなことやろうねという話をし
てたんで、
そこで立ちどまるんじゃなくて、
夢を追い続けるというのが女房のためかなと。
◆ぜひもらってください。
「となりの人間国宝さん」に
認定させてもらいます。
◆ありがとうございます。
◆ものづくりが大好きだった奥さ
んと
“夫婦の夢”を追い続ける西田さ
ん。
ヨットに乗せてあげることは
出来ませんでしたが、
夫婦の心はいつも一緒。
同じ船に乗って
大海原を突き進んでゆくのです。
◆女房がいたらいろんなアイデアが
出たのになあと思いながらね…。
◆あります?
例えばつくってて、あれ、
今まで自分にこんなアイデアはなかったのに、
あれこれちょっと女房のアイデア
に近いなというのが
出てきたりとか…。
◆あります。
たくさん、いつもあります。
となって思ったら、
舞いおりてるかもしれないですね。
◆どこかで応援してくれているんでしょうね。
◆ビビアン・スーの写真、
隠しておかなあかんでしょうね。◆ちょっと…。
◆あれ、隠しとかんと。
◆ナイス!
◆あしたはあしたで、