しかし、バブル崩壊に伴い、
テナントはゼロに。
そこで、知人のアドバイスを受けて、空きスペースを利用し、
自動車整備を行う傍ら、ドミトリ
ースタイルの宿泊施設を始めたん
です。
◆僕、自転車が趣味で、
当時、私、自動車屋言うてました
でしょう?
ちょっと腰を痛めましてね。
腰を。
◆修理のし過ぎで。
◆ある日ぱたっと腰が動かなくな
って。
ほんで、1カ月間半、寝て、
仕事、1回、自動車から自転車に
切りかえたんですよ。
ほんで、販売とか修理とかレンタ
ルをやったんです。
そのレンタルのときに、
世界の超有名な人がね、
自転車の好きな人がおってね、
ここへ来て。
◆どういうこと?
レーサーでっか?
◆いやいや、その人はミュージシ
ャン。
◆ミュージシャン?
◆超有名よ。
◆誰やの、それ?
◆ネイザン・イーストといいまして、
クラプトンバンドのベーシスト。
◆えっ!?
◆これ見せますわ。
これ、見たらちょっとびっくりす
るわ。
これね。
これね、上がって、ここ、読んで
もうたら。
◆僕ね、
大阪で
僕、自転車で、
30年前の
自転車をレストアして
僕がプレゼントしたんです。◆うそでしょ!?
◆ここ、読んで。
小笠原さん?
◆僕、小笠原。
◆えっ!?
◆そんな驚くことありますやん。
◆驚くよ!
◆やむを得ず始めたレンタサイク
ルでしたが、
それがきっかけで、世界的ミュー
ジシャンと
つながりが。
◆TOTO(トト)のプレジデンツ。
グラミー賞をとった。
◆TOTO?
TOTOも来たん!? ここに。
◆ここ来たよ。
◆来たん?
◆こう、来なあかん?◆いやいやええねん。
すんません、僕が悪かった。
精いっぱいの嫌味やね。
◆そんなことない。
◆ちょっと世界的な…、グローバ
ルやな。
入り口めちゃくちゃ狭かったよ、
ここ。
えっ?
◆グラミー賞を獲得している世界
的バンドも、
ネイザン・イーストさんとの縁で
自転車のレンタルに訪れたんです。◆TOTOがどうのこうのって、
僕に説明しはるねんね。
残念ながら、僕、
ほんま知らんかって。
ほんで、
当時、僕、家内と一緒におって、
招待するわいうて、2011年はね。
そのときはアメリカ、ああ、
間違えた、
尼崎のね…。
めちゃくちゃ間違うた。◆ここで問題!
◆はい、ということで、
なかなかおもしろいでしょう?レンタルサイクルというか、
自転車、
そのころは
梅田かいわいには
あんまりなかったんですって。
◆今の先駆けですよね、時代。
◆だからメンバーが来てですね、
借りに来て、
ネイザン?
この人、この人。
世界的に有名な方で。
◆おっさんや。
◆ネイザン。
◆プレゼントしたんでしょう?