こんな、きつい仕事してるんか、しゃあないなあや。
◆現在、６５歳以上のベテランが
７人も元気に元気に働く岡本鉄工。
幾度となく迎えた経営の危機を乗
り越えることができたのは、
定年を迎えた
彼ら、ベテラン集団の
支えがあったからこそ。
若手が技術を習得するまでには
１５年以上の期間がかかるため、
今でも第一線に立ち、
指導。
会社にとって、なくてはならない存在なのです。
◆体力的にはどうですか？

◆いや、別に。◆何ともないですか。
◆何ともない。
◆さっきも危なかったやん。８２歳のお父さんに
向こうへ連れていかれようとした
やん。
◆なれてはるんですよ。


◆いや、まだこれから行ってもらわなあかん。
◆いやいや、もう…。
いいわ、いいわ。
◆いやいや、肝心なところを見て
もらわな。
◆肝心なところ、もう多分見たん
じゃないですかね。
◆早よ、シール、渡しとけや…。
◆そんな雑に渡すものなんですか、あれ。
あれ、結構、大切なシールと認識
してますけど…。
◆だだをこねる２人ですが、
せっかくなので、
製造現場を見学。
◆いやあ！
◆９８０度ぐらいにさめてる。
◆９８０度に冷めている！？
来た、来た！
◆下、
湯げ、立ってんねん。
さっきのお父さんちゃうの？
暑くないの？
あれ？あの方、あんな…。
◆うわあ～、
すごい！
暑い、暑い！
これは暑い！
◆わかったから帰りましょう。
顔、真っ赤やんか！
◆まだこれからや。

◆もうわかりました。
◆円さん、背中、さわってくださ
い。
◆熱っ！
◆そら、服、乾きまっせ。
◆ここで問題。
◆ということで、すごいんですよ、
この会社。
◆８０、９０が
現役で
しかも重鎮として会社の中心として頑張っておられるということな
んですけどもね。
この大森さんなんですけれども、
熱いんですよ？
だから、
俺らなんか、
物すごい暑がりに見えるけど、
この人は平気で行ってはるから。
めちゃくちゃ熱いんです、ここ。
で、顔、真っ赤でしょう？
多分ね、長年やってはるから、暑いところに行くと、
顔が変色するようになってると思
うんですよ、タコみたいに。
ほんで、涼しいところに行ったら、
治るようになる、
そういう特殊体質になっていると
私は踏みました。
◆普通の人は、いられないぐらい
暑いということですね。
◆若い人はあんな近くに行っても

顔色もあんまり変わらないんですよ。
あれがベテランになってくるとど
んどん顔色が変わるように、
タコ人間になるんですよ。
恐れ入りました。
長年のキャリアというか、ベテラ
ンというのは、すごいんですが、
８２歳にしてこの現役でまだ続け
る大森さんなんですが、体力維持
にある秘訣があるそうでございま
す。
それは一体何でしょうかというの
が問題でございます。
◆ハーイ！
◆八木さんお願いします。
◆やっぱり、普通の人は無理でし
ょう？
特殊な訓練をされてます。
◆そういうことです。
◆犬を飼われてるんですよ。