自分たち、しっかり学んで吸収して、
また新しい人たちに伝えていけれ
たらいいなと思います。
>>どうしたら平和になるのかと
か、
どうしたら戦争がなくなるのかと
か、
原爆がなくなるのかって答えがな
いなって感じて、
すごくみんなもやもやしたんです
けど、
そういうもやもやをその中高生の
方とかにも感じてもらいたいなっ
ていうふうに思ってます。
>>大田さんは今、
広島で起きたことを、
外国の人たちにも知ってもらいたいと、
英語の勉強をしています。
被爆した人と向き合う時間が、
刻一刻と減り続ける中、
忌まわしい記憶のバトンはつながれていきます。
>>学業半ばっていうんですか、
被爆死した女学生、中学生。
本当に将来有望と思われるような
人が、瞬間的に人生を奪われてし
まったと。
やはりそれは許せないし、
それが二度とあってはいけないと
いう思いが、一番強いと思います。
皆さんに聞いていただけるかぎり
は、
ずっとこの仕事を続けていくつも
りです。
>>やっぱり靖さん、
このリアルなことばが訴えかけるものって、大きいですよね。
>>そうですね。
また、この間、違う番組で、
94歳のおじいちゃんに、戦争行
かれて、
終戦後3年間、
ロシアに勾留されて、その人の話伺ったんですけど、最終、
行くときはやっぱり、勇ましく行
くんですけど、帰ってきてから、
何やってるか分からん、でも今感
じることは、
戦争は無慈悲やと、絶対あかんと。
やっぱり経験された人のね、
話をしっかりと僕らが継いでいか
ないと、今回、
この語り部の方のお仕事というの
は、すごい自分の気持ちを、英語
も、ずっと達者で、
これをつなげていかなあかんなと思いますけどね。
>>では改めて中継です。
木村さん、英語で語り部という話
もありましたけれども、広島とい
いますと、2年前にオバマ大統領
も訪問しました。
何か変化はあるんでしょうか。
>>先月と今回、
私も広島で取材して、
外国の方がかなり増えているなと
実感しています。
去年、広島市を訪問した外国の方
は150万人を超え、
5年前の4倍以上に増えたそうな
んです。
2年前にオバマ大統領が広島を訪
問し、
それが世界のニュースになったと
いうことが、大きな変化を生んだ
といわれています。
その一方、きょう、
広島市の市長が訴えていた、
核のない世界の実現や、
核軍縮の誠実な履行については、
具体的な道筋は見えていません。
去年まで、
私もアメリカに住み、国連などの取材をしていましたが、
アメリカは、
広島の原爆投下を、
戦争の終結を早め、多くの兵士の
命を救ったと、
正当化する意見が根強く残ってい
ます。
今も核兵器を持つことが戦争の抑
止につながると考えられています。
原爆投下の評価は、その国によっ
て異なるとは思いますが、
被爆者が地獄だと語っていた当時
の惨状を、二度と繰り返してはい
けない。
唯一の戦争被爆国である日本だからこそ、訴え続けなければいけな
いと、
この場に立って改めて強く思います。
原爆を知る生存者の証言は、
刻一刻と減り続けています。
>>中継でお伝えしました。
>>今、
木村君からね、