2018/08/06(月) 15:50〜16:50 ten.【西日本豪雨1か月…兵庫・京都・広島・岡山の被災地を徹底取材】[字]
土砂や流木などは撤去されていて、
町でも日々の暮らしが戻りつつあ
ります。
>>この1か月は、ほんまにもう、
訳の分からんうちに過ぎたような状態です。
人的被害がなかっただけで、
みんなも私もまあ、
精神的には安定しております。
>>同じく土砂災害が起きた神戸市灘区篠原台。
およそ400メートルにわたって
土砂で埋まっていた生活道路の撤
去作業が、ほぼ完了しました。
しかし。
>>1か月がたちまして、道路上
の土砂や、
山積みになっていた家具などは撤
去されたんですが、一方で、
業者による土砂の撤去作業は現在
も続いています。
そして一部の家屋は手付かずの状
態で、
こちらの家屋は流れてきた木々が
突き刺さったままとなっています。
>>一部の住民は、
土砂が流れ込んだ自宅の掃除をきょうも続けています。
>>工事の車両が入ってきていた
だいて、
あらかたはね、
やっていただいてますけども、
個人の家の中とかに入ってきてる
溝とかは、
これから1か月、
2か月は完全にほったらかされている所もあるとは思うんですけれ
ども、かかると思いますね。
>>この地区では今も、76世帯152人に対し、避難指示が継続
して出されています。
そのため、正式にボランティアを
募ることができません。
支援の手が遠のいているのが実情です。
さらに課題となっているのが、
排水路に詰まった土砂。排水路の一部は、
家屋の下などを通っているため、
作業が難航しています。
今後の台風や雨で、
排水機能が十分に働かず、
道路に土砂が流れだすおそれも。
>>台風が来たら避難する、
雨が降りそうだったら避難すると
いう、
ちょっと二重生活にはなってます。
早く指示が解除できる環境になればなっていうのは思いますね。
>>平成最悪の被害を出した、
今回の西日本豪雨。元の生活を取り戻すまでには、
まだ時間がかかりそうです。
>>では、
中継でお伝えします。
現在も避難指示が出ている、
神戸市灘区篠原台には、
1か月前から取材を続けている上馬場記者がいます。
上馬場さん。
今回、
土石流の被害が大きかったですが、
この土石流というのは、
予見できたんでしょうか。
>>まず位置関係からご説明したいと思います。
私の左手、
画面右手奥にある山のほうから駅に土砂が流れ出しまして、今、
私が立っているこの南北の道路、
およそ400メートルほどありますが、
この南北の道路が土砂で埋まって
しまうという被害が出ました。
今私が手に持っているのは、
神戸市がインターネット上で公開している、
この地区のハザードマップになる
んですが、
この赤い×印がついている点が今、
私がいる場所です。
そしてこの見にくいかもしれませ
んが、ここを南北の道路が走って
います。
そしてこの南北の道路を囲むよう
にして、
黄色く色づけされているのが分かるかと思います。
まさに、
この黄色の所が、土砂災害警戒区域の範囲なんです。
そして、
この緑の範囲は、土石流に襲われる可能性がある場所。
この左上にある矢印は、
土や水が一気に流れ出す可能性のある川や渓流がある場所。
まさに今回、
この北側の山から土砂が流れだしたので、
自治体が示したハザードマップど
おりに土砂が流れて、
この土砂災害警戒区域の範囲に被
害が出たという結果になりました。
>>私も篠原台でお話を伺いまし
たけれども、住民の方は皆さん、
この避難勧告が出る前に、
ご近所さんで声をかけ合って避難されたと聞きました。
ただこのハザードマップに関して