じゃと思うわな、人間は情けない
けど。
>>最新の砂防ダムでも、
被害を防ぎきれない現実。
同じような現象は関西でも起きていた。
2014年に豪雨災害に見舞われ
た兵庫県丹波市。
100か所以上で土砂崩れが発生。
住宅およそ70棟が全半壊し、1人が死亡した。
国や県は、
この4年間、
丹波市内の370か所で、砂防ダ
ムなどの整備を進めてきた。
その総工費は150億円。
しかし、
今回の豪雨では。
これは先月7日に撮影された映像。
2基の砂防ダムが設置された裏山
から、
大量の土砂が流れてきた。
なぜ砂防ダムは被害を防ぐことができなかったのだろうか。
土砂災害に詳しい立命館大学の里
深教授とダムの状況を確認すると。
>>まだ全然そんなにいっぱいに
なってる状況じゃないですよね、
これ。
>>そうですね。
いっぱい空いてます。
>>でも、この状況ででも、
この下流の住宅で被害が出るとい
うのは、なんでなんですか?
>>ここからのもんじゃなくて、
これ以外の場所から出たんですね。例えば、
ああいう、ここ、ここもそうです
けど、
強い雨が降って、この斜面の表面
が削られて、
水と一緒に下流へ。
あの辺り見てもらうと分かりますけど、
水路からあふれて、
もう道路の上に出てしまってますね。
だから、
この水路では流しきれないぐらいの雨がここら辺に降ったので、
だからえん堤より上の土砂は、
それは止まったんですけれども、
えん堤より下で崩れたりして出た
土砂、
あるいはここらえぐられたような
やつは、じゅうたくちにあふれた
と考えられますよね。
>>里深教授によると、
砂防ダムは土砂や流木をせき止め
たものの、
ダムの下流で起きた土砂崩れによ
って、
集落に被害が出てしまったという。
>>無限に丈夫なもの、
無限に立派なもの、
限りなく大きなものっていうのは、それはやはり造れないですよね。
限界があると思います。
造るほうの能力として限界があるので、
自然はそれを上回ってくることが
あると考えてもらえばいいかなと
思いますね。
>>導き出されたX、教訓は。
土砂災害は最新の砂防ダムの限界
をも超える。
ダムを過信せずに、逃げることが
重要だ。
>>榎川から水があふれ出し、
その道路をさらに水が通って、
住宅地に流れ込んでいます。
>>川をせき止めたのは、
山から流れ出た大量の流木。
近年の豪雨災害では流木による被害の拡大が目立っている。
その要因となっているのが。
日本の国土に占める森林の割合はおよそ7割。
その多くが戦後に植えられたスギ
やヒノキなどの人工林。
70年の時を経て、伐採の時期を
迎えている。
しかし、
林業の衰退によって、
手付かずの山は荒れ果て。
倒れた木々が大きな被害をもたらしている。
強い山を取り戻し、
災害のリスクを減らしたい。
兵庫県では住民と行政がタッグを
組み、
災害に強い森作りが進められてい
る。
山の斜面に並べられた木々。
大雨の際、
土砂の流出を防ぐのがねらいだ。
さらに間伐を行い、
日の光を入れることで、草木が育
ち、
保水力がある強い山になる。
>>下草の根が土をちゃんと抱えまして、
流れにくくするということなんで