す。
さらに広葉樹の種が飛んできたり
することもございまして、
広葉樹が生えれば、
災害に強い森になっていくという効果がございます。
>>整備された山から流れ出る土
砂の量は、
整備されていない山の8分の1に
抑えられている。
さらに林業の衰退に歯止めをかけ
ようと、
県立の森林大学校を開校。
10代から20代中心の若者たちが、山の仕事について学んでいる。
生徒の中には、去年の九州北部豪
雨をきっかけに、
林業の道を志した女性も。
>>土砂崩れとかになる前に、
ちゃんと、
きちんと整備をすればまだ防げるんじゃないかと思うので。
災害に強い森林を作っていきたい
なと思ってます。
>>次なる災害も突然やって来る。
教訓を生かして命を守る。
それが災害大国、
日本に生きる、私たちの使命だ。
>>100%の安全ってないんで
すよね。
パクさん、どこまで対策をすれば
いいのか。
>>そうですよね。
一番最初のため池の話ありましたけど、
やっぱり農業人口がどんどんどん
どん減っていく中で、
不必要なため池もいっぱいあるん
ですが、
放置されていたことが逆に凶器と
なってしまったと。
そういうことを考えると、やっぱ
りそういうものを整備することも
含めて、
災害がやっぱり人間のその整備に追いついていかないと、
もっともっと凶器になっていくわ
けですから、
やっぱり私たちが自分の近くにあ
るため池やダムの安全性とか、
いろんなことを常日頃からやっぱ
り考えていくことが、
備えあれば憂いなしといいますけ
ど、
たえず、そういうことを考えてい
くことしかないのかなと思いまし
たね。
>>改めて中継です。
橋本さん。
私たちが暮らす関西でも、
このような災害が必ず起きるんだ
という考えで、備えをしないとい
けないんですよね。
>>そうですね。
ここ坂町の小屋浦地区というのは、
今から111年前にも、大規模な
土砂災害がありました。
そのときは44人の方が亡くなり
ました。
そして、当時の住民の方が、自分
たちの子どもや孫には、もう二度
と同じような思いをさせたくない
と、
そういった願いを込めて作ったのが、
今、あちらに見えている石碑なん
ですね。
石碑には、
亡くなった方の名前が刻まれています。
そして、川の氾濫が唐突に起き、
逃げる暇がなかった。
土石流は巨大な岩を転がし、
大木をなぎ倒したと記されています。
そして最後は、
それを後世に伝えると締めくくられているんです。
しかし、今回、
皮肉なことにもその石碑に記されたことと、
全くと言っていいほど同じことが
起きてしまいました。
あの石碑も土石流に襲われました。
15人の方が亡くなりました。住民の方に話を伺いますと、大昔
の話で、
ひと事だと思っていた。災害は同じような場所で起こると
いう、
先人の警告に耳を傾けていれば、
こんなに多くの犠牲者は出なかっ
たんじゃないかと、
そういった話もされていました。
今回、
関西と非常によく似た場所で起き
たこの大災害。
その教訓を次の災害に生かすこと
ができるか、命を守ることができ
るかは、私たち一人一人にかかっ
ています。
>>中継でお伝えしました。