2018/08/12(日) 20:00〜20:45 西郷どん(30)「怪人 岩倉具視」[解][字][デ]
おいが出会った頃の岩倉様は自信と誇りに満ちあふれちょった。
じゃっどん 今はもう→
自分が公家であられた事すら忘れちょっ。そうじゃろか…。
ん?
あの大切にしまってあった着物…。
いつ都に戻ってもいいように→
まめに自分で手入れしちょっとじゃ。
よみがえる…
必ず よみがえるはずじゃ。
こいだけご立派なお考え 政に
生かしたかち思わんはずはなか。
じゃっどん
箱の中に入ってるままでは→
誰も読む事はできんど。
そんとおりじゃ。
じゃっどん
たとえ 文を出したところで→
近衛様のようにゴミ扱いじゃ。
食うか?
何や あんたか。
吉之助さぁが博打で負けた分はそれで足りますな。
足りるも何も 多すぎるやないか。
これが最後でございます。
岩倉様に お会いするのは
金輪際ないと思っております。
そういう事か。 望むところや。
もう[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の芋の顔なんか見とうないわ。
残念です。
≪岩倉様!
失礼しもす。
失礼しもす。よ~し 入れ入れ。
ここが落とし穴じゃ 気を付けろ。
奥まで行かんか 奥まで。
入れ入れ。
こっちじゃ こっちじゃ。
よかよか。 奥まで行け 奥まで。
吉之助さぁ!
(岩倉)何や これ!
おはんら! こん御方が→
岩倉具視様じゃ!
(一同)おおっ!
何や これ。
おはんら ないをしに来た?
岩倉先生!
先生?おいは…→
おいは 感服致しもした!
あっ…。(一同)おおっ。
こげな すごかもん
生まれて初めて読みもした!
何とぞ 今少し 先生のお話を
ご教授してくいやんせ!
うっとうしいやっちゃな
もう ほんまに。
半次郎 そんな事をしたら
岩倉先生に ご無礼じゃろが。
すんもはん!
岩倉先生!
おいも読ませて頂きもした。
何としてでん 岩倉先生には→
はよう天子様のおそばに
戻って頂きたか!
(半次郎)
「幕府を近づけてはいけませぬ。→
キンカンから遠ざけなされませ」
ちゅうて…。
(岩倉)何や キンカンて?
半次郎さぁ そいを言うなら→
キンカンじゃなくて 禁門じゃ。
(笑い声)
(半次郎)は… 恥ずかしか。
何や これは!?
皆 この文を読み
どうしても ここに来たいと→
申したのでございます。
(一同)先生 お話を!
よっしゃ 分かった!
話 聞かしたろ。
(一同)お~っ!
み~んな 嘘や!
そこに書いてあんのは
みんな嘘や!
まろは 天子様のそばなんか
行かれへん。
天子様に忘れられた身や!
分かったか?
岩倉様。
まさか…。
(岩倉周丸)はい。
周丸か…?はい。
周丸にございます。 お父上。
お父上お会いしとうございました。
ご無礼ながら 周丸様が→
是非 お伝えしたい事があると申されましたゆえ→
お連れ致しました。
やっと 天子様よりお許しを賜れたのでございます。
何やと!?
(周丸)天子様のおそばにお戻し頂く事が→
かのうたのでございます!
私も兄上も。
天子様より お父上へのお言葉も