2018/08/13(月) 12:20〜12:45 サラメシ選「シーズン7 第22回」[字]


このレースの部分が ちょっとこだわりで入れて頂いたので→
想像以上に仕上げて頂きました。
実は この日が 皆さん一番緊張するんですって。
(中村)お客さんが

お洋服 着た瞬間に…→
わ~っていう瞬間が
一番楽しいですね。
お客さんの「作りたい」を形に。
オーダーメイドだからこそ かなう仕事がそこには ありました。
そんなドレス作りを支えているのが


毎日のまかない。
腕を振るうのは
そう 川野社長です。
メニューは 30分で作れるもの。
予算は 1人200円以内。
って 何か いろいろと
入れてますけど…。
毎日の事だから ちょっとでも
楽しめるようにと一工夫。
聞けば まかないが始まったのは
ブランドを立ち上げた 11年前。
中村さんと2人暮らしをしていた
部屋が→
そのまま アトリエだった頃から
ずっとなんだそう。
気が付けば
仕事とともに まかないも→
作り作られ 11年。
あ~ いい匂い。 生まれた。
本日のまかないは
地中海風温野菜のサラダと→
ビーンズたっぷりのトマトスパイススープ。
焼きたてのパンに合いそうです。
頂きます。
(一同)頂きます。
一旦 手を休めて
みんなで「頂きます」が 毎日の事。
ちなみに 川野さん 仕事では
中村さんのやりたい事を→
実現したいって

おっしゃってましたが→
実は ひそかな野望が…。
それは 会社に社食を作ってシェフになる事。
そのため
会社を引っ張っていけるスタッフを→
育てるのが目下の課題。
胃袋は がっちりつかんでおかないと ですって。
二人三脚で 11年。
もう 胃袋 つかみ切ってますね。
小さなアトリエのまかないには
大きな野望が詰まっていました。
あの人も 昼を食べた。
東京・練馬の閑静な住宅街。
自宅兼仕事場から歩いて2分。
彼の愛した うなぎ屋がある。
時代小説の名手 藤沢周平。
江戸の町人から地方の名もなき下級武士まで→
決して派手ではない
人生の悲喜こもごもを→
温かく見つめた作品は
今を生きる人々にも→
多くの共感を生む。
なじみのうなぎ屋。でも 注文は いつも とり重。
国産にこだわった大ぶりのもも肉。
まるまる一枚を じっくりと。
タレは しょうゆ強めのさっぱり。
開店以来24年 継ぎ足し使えば肉のうまみが重なり合う。
艶よく 柔らか ジューシーに。
最適な頃合いを見極めるのは職人の経験がなせる技。
ふだんは

食が細かったという藤沢も→
この一品には 頬を緩めた。
店が近所に出来てからすぐに出前の常連に。
家に客人が来れば
うなぎで もてなし→
自身は 必ず とり重。
それが決まりだった。
何か てれくさそうに
こうやってやるんです。
すごい 優しそうで…。
作家さんじゃないよね。どう見ても ただの人。
ただの人… それは
言っちゃいけない。
言っちゃいけないか。
でも 本当に…
戦争のさなかに青春を過ごし
30代で最初の妻を亡くす。
その後 会社勤めのかたわら
執筆を続け→
47歳で ようやく 作家業だけで
暮らすようになった。
口癖は 「普通が一番」。
質素に 謙虚に平凡である事にこだわり→
その豊かさを 作品で描き続けた。
そんな彼にとってこの700円のとり重は→
英気を養う ささやかな
ぜいたくだったのかもしれない。
これが 作家 藤沢周平が愛した
昼ごはん。 ごちそうさまでした。
今日も お相手は 中井貴一でした。