住みゆうがですがのう…。
いや そいを言われると
お恥ずかしか。
兄さぁは 周りに
雨漏りしている家があるのに→
自分だけ立派な家に住むこつは
できんち言うとです。
（熊吉）貧しか者や
苦しんでおる者を見たら すぐに→
「よかよか」ちゅうて
助けてしまわれるのでございもす。
気に入った！
（一同）は？
（龍馬）それが 西郷吉之助ゆう
男ながやねえ。
おまんは！ まっこと
えい男じゃのう 西郷さん。
皆様 しばらく世話になりますき。
坂本様 ゆっくりしていってくいやんせ。
おおきに。
坂本殿。
土佐の男じゃったら
こっちも いける口じゃな。
今夜は祝いじゃ。
さあ みんなで 飲んど飲んど！
（熊吉）すぐに支度を！
あっ いやいや…！
酒盛りの前に…。
兄さぁ こいを使ってくいやんせ。おっ あいがとな。
まさか 西郷さんちの
雨漏りの修理をするとは→
思わんかったぜよ。
すんもはん。
いや やる言うたがは わしじゃき。
わしは 土佐の郷士の出じゃきこういう事には慣れちゅうきに。
土佐藩は [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩と比べても
身分の差が わっぜ激しかち→
聞いたこっがあいもす。
わしらのような郷士の上に→
上士ゆうががおって 上士の前では
どればあ雨が降りよったち→
傘を差したら いかんかった。
そいほどまで…。
貧しい者も ようけおって
みんなあ 雨にぬれるがも→
あばら家を直すがも
慣れちゅうきに。
坂本さぁ
おいは 雨漏りを直したか。
今 直しゆうろうが。
んにゃ 日本の雨漏りじゃ。
日本は今 異国っちゅう雨に
さらされちょっ。
じゃっどん 幕府は
諸藩の力を弱らせ→
己の権威を守る事だけに
躍起になっちょっ。
いつ戦が起こるとも
分からんせいで→
食い物から何から
値が上がってしもて→
民まで苦しめられちょっ。
ほんで 雨漏りを直すみたいに→
幕府を潰しちゃおうとでも
思いゆうがか。
ああ。
（笑い声）
本気で言うちょっとじゃ。
わしは こんな日本からはよう抜け出して→
世界を相手に
商売がしたいがじゃき。
商売？
船に乗って異国と商いをするがぜよ。
世界中の食い物 銃 大砲 軍艦…。
みんなあ手に入れるがじゃき。
そいなら 坂本さぁが大手を振って
商いができる国をつくりもんそ。
ほ～う。
お頼みしもす。 [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に坂本さぁの力を貸してくいやい。
いくらでも力になるぜよ。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩がわしを買うてくれるやったら。
西郷さん。
はい。
わししか やっちょらん。
おっ すんもはん。
あいちゃ 夢中になってしまった。
（笑い声）
＜そのころ 慶喜は…＞
（慶喜）皆の者 面を上げよ。
（慶喜）よう聞け。
江戸より知らせが参った。→
ついに 上様が
ご上洛する事と相なった。
いまだ 幕府の意に従わぬ長州に
再び 鉄ついを振り下ろす→
詔を頂戴するためである。→
準備万端 怠りなきようにせよ！（一同）はっ！
＜２度目の長州征伐を実現すべく→
諸藩に圧力をかけたのです。→
それに対して[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩では…＞