長州征伐のお許しが出されてしまいます。
そのような事があれば…。
大久保はんやったかいなぁ。はっ。
よう分かりました。
まろも できる限りのお力添えはさせてもらいます。
それは…
ありがたき幸せにございます。
そんなもん要りまへんのんや。
まろも誇りがありますさかいなぁ。
はっ…。
どこが くせ者じゃ。
ヤモリの岩倉様とは
「月とすっぽん」じゃ。
(物音)
(雪篷)あ~っ やかましか!
こん家は いくら直しても
切りがなか。 いっそ新しか家を→
買うたら どうじゃ?
そいが→
借金が
まだ山のように残っちょって。
若さぁが
ご家老に ご出世なさっても→
どげな訳か借金だけは減りもはん。
(物音)
糸どん ほかに直す所はなかか?
(雪篷)じゃっで 切りがなかち!
帰ってきた時くらい
ゆっくいしてくいやんせ。んにゃ。
こいは もう戻してよかな?
(熊吉)おいがやいもんで→
休んでくいやんせ。
よかよか よかち。
<[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]長同盟の鍵を握っていたのは
桂 小五郎でした。→
逃亡生活を続けていた
桂でしたが→
藩から呼び戻されていたのです>
御免。
よう! 桂さん。
久しぶりじゃな 坂本君。
桂さんが藩に戻る事ができて
わしは まっこと うれしいぜよ。
(笑い声)
今日はその祝いを持ってきたがじゃき。
祝い?
桂さん。
銃や大砲は 要りませんかえ?
何?
軍艦は 要りませんかえ?
要る!
幕府は 長崎の商人らあに→
長州にだけは売ったらいかんゆう厳しいお触れを出しちゅう。
けんど 一つだけ
手に入れるすべがあるぜよ。
もったいぶらんで はよ言え!
わしは今 [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩から船を借りて異国と商いをしようとしゆう。
わしが買うてきた兵器を そのまま
長州に売る事ができるがじゃき。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の手を借りる…?
長州は わしが運んできた兵器を金を出して買うだけじゃき→
何の不都合がある?
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩だけは許せん!
つまらん意地を張ったら→
まっこと長州は幕府に滅ぼされてしまうぜよ。→
桂さん。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を憎むがは 勝手じゃけんど→
西郷さんまで憎んだら
つまらんぜよ。
♪♪~
家の手入れはあらかた済んだかのう?
はい あいがとさげもす。
んにゃんにゃ。
旦那さぁ
すぐに京へ行かれるのですか?
ああ。
今度は いつお戻いにないもすか?
そいは…。
帰ってこられもすか?
ああ きっと帰ってくる。
必ず ですよ。
旦那さぁが あまりに一生懸命
あちこち直して回るので→
そん背中を見ちょったら…。
ん?
こん家や私たちに
別れを言っちょっようで。
♪♪~
そげんこつはなか。
糸どんも
せっかく嫁に来てくれたのに→
苦労ばっかいかけるのう。
私は ないも…。
そいより 旦那さぁ→
どうか… どうかご無事に お戻いやんせ。
心配なか。 どげんした?
糸どんらしくなかど。
すんもはん。
こげんして そばにいてくれると→
もったいないくらい幸せで→