死の間際でなお自分を心配してくれた兄。
届いた手紙で それを知りました。
届かなかった日本の兵士たちからの手紙は→
戦った相手国 アメリカに
数多く眠っています。
アメリカ軍は
日本軍の情報を得るため→
手紙を接収し
本国で分析していたのです。
所蔵された中の一つ
遺言書と書かれた手紙。
宛先の住所はなく
中には1枚の紙だけ。
差出人の名は 渡部 昇。
調べると ガダルカナルで戦った部隊の少尉だと分かりました。
力強く書かれた遺言でした。
「純一無雑。→
悠久の大義に生きるを
無上のよろこびとなす。→
一門一家の向上発展を祈る」。
渡部さんが戦ったガダルカナル島。
アメリカ軍の攻撃によって
日本軍2万人が戦死。
開戦以来 最も多くの
犠牲者を出した戦場でした。
遺言は 次のように続いています。
所属した部隊を調べたところ渡部さんの故郷は→
福島の会津地方だと分かりました。
今も家族が暮らしていました。
こんにちは。
NHKの松島です。
兄の出征当時 6歳でした。
軍服を着た りりしい兄の姿が忘れられません。
しかし 手紙も写真も
一枚も残っていないといいます。
2018/08/22(水) 00:43〜01:32
NHK総合1・大阪
NHKスペシャル「届かなかった手紙 時をこえた郵便配達」[字][再]
太平洋戦争中、宛先に届かなかった手紙が今、次々と見つかっている。宛先の家族を探して手紙を届けると、秘められた様々なドラマが浮かび上がってきた。朗読・高良健吾。
詳細情報
番組内容
太平洋戦争中、戦場の兵士と故郷の人々を結んだ「軍事郵便」は、年間4億通に達した。しかし戦況の悪化によって、宛先に届かない手紙が増えていった。今、そうした未配達の手紙が次々と見つかっている。死と向き合う中で紡ぎ出された、家族らへの愛情にみちた言葉。番組では、宛先の家族を探し、70年余りの時を経て初めて手紙を届ける。手紙に秘められた様々なドラマから、知られざる戦争の一断面を描く。朗読は俳優の高良健吾。
出演者
【朗読】高良健吾,進藤尚美,佐藤朱,【語り】渡邊佐和子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 報道特番
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