ぷーさん?
じゃあ
私も「ぷーさん」で。はい。
(
せき払い)
ぷーさんは
結婚されてるんですか?
なんちゃってバツ1です
。
(
千秋) え?フフ…。
妹さんの容体は?
かかりつけの医者に。
体より心?
ええ。
(
神宮)龍一と 何か関係がありますか?
いいえ
まさか。
フッ…
あなたはウソをつくのが下手だ。
あなたはウソを見抜くのが上手?
(神宮) 空蝉を…。
いや…
もう一人の自分を取り戻したいですか?
取り戻せたはずなんです
。
私は
ある人にとても ひどいことをして→
その罪悪感とともに
孤独に向き合い。
まぁ
その相手を すぐには忘れられないということでしょう。
でしょうか…
。
あるいは
忘れたくない気持ちがどこかに。
いえ
そんなことありません。
種をまかれた
。
え?
(神宮) その人に種をまかれたのでしょう。
知らぬ間に
心に。
♪♪~
私は 亡くした母のために妹に勝たなければいけません。
月島の家元にならねば
。
それが…
何よりも大事?
正直…→
分かりません。
もしかしたら
もっと本質的に→
華道家としての欲が…
。うん。
もう一人の自分が見えていた時→
全ては消えて→
私は
作品と一体化できた。
あの高揚感…
。
これ以上ない官能
エクスタシー。
はい
。
見る者を魅了する魔性
。
あなたは
大きく美しい蝶となり→
花の周囲を舞い
ほのかに鱗粉を散らす。
あの自分を取り戻したいのです
。
なら迷うことは
ない。
え?
まだ 恋愛感情のない相手と結ばれればいい。
ハハ…
。
お戯れを
。(神宮) いいや。
心の種が差し支えなのです
。
そうすれば
種は燃やせる。
♪♪~
お家元…。
あっ
起きなくていいんだよ。(なな) いえ。
私は
お前を追い詰め過ぎていたかもしれない。
鏡の間で…
。
違うんです
。違う?
お母さん…
。
(