2018/08/24(金) 16:47〜17:53 ten.【人の心理に働きかけ行動まで変えてしまう“仕掛け”をカラクリ】[字]


生がいるんです。
大阪大学大学院の松村真宏教授。
一体どんな研究をしているのでご
ざいましょうか。
>>人の行動を変えるための、
こういうものを考えて作って、実
験をするっていうのをやっていま
す。
>>なんか、ちょっとまだよく分
かんないんですけど。
>>百聞は一見にしかず。
松原先生が考え出した仕掛けを見
せてもらいました。
それがこちら。
なんと、
勉強したくなる辞書なんだとか。
>>引いた所には付箋をつけるっていうルールにしたんですね。
すると、付箋が増えていくのがう
れしいみたいで。
>>調べたことばに付箋をつける
簡単な仕掛けですが、達成感を目
で見て感じられるため、もっと調
べたくなるそうです。
このように仕掛け学とはちょっと

した工夫で人を動かすアイデアを
勉強する学問なのでございます。
先生いわく、
私たちの身近なところにも仕掛け
はたくさんあるんだとか。
ということで、街に出て、


早速仕掛け探し。
やってまいりましたのは、
子どもがさまざまな職業を体験できることで人気の施設、
キッザニア甲子園。
先生が向かった先は、
館内にある男性用のトイレ。
>>これが、
的になっていて。
>>ああ、これ、
あるのなんですか?あれ。
>>あれは、
たき火のシールですね。
消火したくなるというところとうまく合わせて、狙いたくなる。
あそこ狙うと、飛びちりが減るよ
うに、
そういう場所にあのシールがある
ので。
>>このシールを貼ったことで、
トイレがきれいに使われるようになったそうでございます。
>>ふだんよりも、
やはりあちらの印があることによって、かなり時間が短縮されてい
ますね。
>>炎は水で消すことができると
いう、すでに知っていることから、
連想するアナロジーという心理効果をねらった仕掛けです。
続いては、
信号を待つ時間が気にならなくなる仕掛け。
>>例えばこのボタンとかは、
仕掛けの一種ですね。
>>あっ、今、

押しましたけど、これも仕掛けなんですか?
>>この場合ですと、
押したら信号変わるって思いますよね。
すると、
ストレスが減るんですね。いらいらが減るので、なので、
結果的に信号無視が減るってこと
が分かってるんですね。
>>なんと、
押しボタンがある信号機は、
ない信号機に比べ信号無視をする
人の数が少ないというのです。
これはボタンを押すという行動が、
信号が変わるという結果に結び付いていることを知っていることか
ら、
ボタンを押すことで、
無意識のうちにストレスが軽減さ
れるんです。
>>日本ではないんですけど、ア
メリカとかだったら、よく壊れて
ても、そのまま修理せずにそのま
ま置いてるんですね。
なんでかというと、ボタンがある
と、
信号無視が減るっていうのが分か
ってるからでして。
>>実にいろいろなところに仕掛
けはあるんですなあ。
先生の研究室では、
学生と共に作った仕掛けを実際に試しているんです。
>>どんなことやってるんですか


>>よく街なかに、
消毒液っていうのがぽんって置いてあるんですけど、消毒液を見た
だけでは、スルーしてしまう方が
多いっていう問題がありまして、
その中でこういう、
皆さんご存じの真実の口っていうのを見てしまうと、
つい手を入れたくなると。
手を入れた結果、
消毒液が手に噴射されて、