2018/08/27(月) 15:50〜17:53


実は去年春に、
畑中船頭のかじ取りデビューをノ
ゾキミしていた。
船頭になって1年間、

かじ取りをするため経験を重ねてきた畑中。
そしてようやく手にしたかじ取り
デビューの日。
畑中はかじの操作を誤り、
川の浅瀬に船を乗り上げ、
ほろ苦いかじ取りデビューとなっ


てしまった。
あれから1年。
川幅も狭い急流ポイントで、豪快なかじさばきを見せる畑中。
なんだかずいぶん、
頼もしい表情になったわね。
この日の畑中の仕事ぶりを先輩に
聞いてみると。
>>きょう何点やろ、お前。
>>きょうは採点せんといてください。
>>採点しんといてください、せ
やな、恥ずかしいな。
左手意識しろっていうてるやつが、
全然できてない。0点です。
>>あした頑張ります。
>>保津川下り、船頭の世界は本
当厳しい。
ことし6月から7月にかけ、
記録的な集中豪雨が西日本各地を
襲った。
京都の桂川では水位も急上昇。
渡月橋付近は一部河川が危険な状態となった。
保津川下りの船を係留していた中
州は、
増水の影響で、
完全に土砂で埋まってしまった。
船も駐車場に陸揚げされたまま。
>>増水して2日目ぐらいでもう嫌になりました、
休みが。
>>そして豪雨から3週間、川下りの再開に向け、
川作と呼ばれる河川の整備を行う。

川作では、
船頭みずから川に入り、
運航の妨げとなる大きな岩などを取り除いていく。
青山親子も、
増水で川に打ち上げられたごみを回収。
船に乗れない焦りが彼を追い詰め
る。
>>出ないと、
技術的にも体力的にも追いつけないんで、先輩に。
やっぱり数をこなさんと。
>>船が出なければ船頭としての収入はゼロ。
気になるのはやっぱり川のこと。
>>川の濁りっていつとれるの?
>>川の濁りは話では、もうあし
たぐらいから、
だんだんとれてくるっていう、話
は聞いてるけど。
どこにどんな石があるっていうの
をしっかり覚えてへんかったら、
水が増えて濁ってしまったら、
もうわからへん。そこで忘れているようやったら、
いつまでたってもペーペーのまま。
>>早く一人前の船頭になりたい。
青山は何度も何度もさおをさす角
度を練習していた。
集中豪雨から1か月。
保津川下りの運航がようやく再開。
早速多くの客でにぎわいを見せた。
>>1か月間、
しっかり船に乗れなくて、

不安しかないですけど、
一回一回がさらに大事やなって思
ったんで、きょう1回目から、
大切に下っていきたいと思います。
>>この日最高気温が35度を超えた京都。
厳しい暑さの中でも集中力を持続
させ、
さおをさし続けないと、
川底の岩にさおをとられることがあるという。
>>せーの。
>>わー!
>>入ってきた、入ってきた。
>>順調にさおさしをこなしていく青山。
スタートして30分、
滝のように滴り落ちる汗。
ところがそのとき。
>>船べりの外に手を出さないようにお願いします。
あと席を立たないように。
>>さおが取られた。
>>せーの。
>>わー!
>>迫力ある急流ポイントで、
歓声が沸き上がる船。順調にさおをさし、
船を前へと進める青山。
するとそのとき。
>>船べりに手を出さないように
お願いします。
あと席を立たないように。
>>さお取られた。
>>新人の最も陥りやすい、