2018/08/29(水) 00:40〜01:30 NHKスペシャル「ねぶた2018 父と娘の挑戦」[字][再]
2体の人形を使った構図です。
人形が これ以上増えると
空間が埋まって窮屈に見え→
迫力が分散する事が多いからです。
その常識を覆したのが隆さんでした。
2007年に最高賞を取った
このねぶた。
無数の手が人形を包み込む
斬新な構図が高く評価されました。
ほかのねぶたに比べると→
空間を くまなく使いながら迫力を失っていません。
今回は 史上初の5体の構図で
かつてない迫力を目指します。
300年の伝統への挑戦です。
5体の構図で難しいのは単調にならないよう→
一体一体を
丁寧に描き分ける事です。
目の角度や口の大きさを変え→
それぞれの表情に迫力を持たせました。
顔の向きも 5体 全て異なります。
更に 躍動感を出すため腕を突き出すなど アレンジ。
2週間かけて 「白浪五人男」の
下絵を完成させました。
もともと左官職人だった隆さん。
ねぶた師を志して弟子入りしたのは 14歳の時です。
これまでに
100台以上のねぶたを作り→
数々の賞に輝いてきました。
後継ぎのいなかった隆さん。
そこに弟子入りしたのが
娘の麻子さんです。
もともと ねぶた師になる事など
考えてもいませんでした。
今 麻子さんは→
家事や子育てをこなしながらねぶた師として活動しています。
ねぶたの世界に飛び込んだのは
24歳の時です。
隆さんのねぶたに
心奪われた事がきっかけでした。
ところが
麻子さんに対して 隆さんは→
女性には無理だと
教えてはくれませんでした。
麻子さんは 父の技を盗み
ノートに記録してきました。
11年がたち ねぶた師として→
ようやく一人前と認められるようになりました。
今年 麻子さんが挑むのは
[外:B6308282489AE2D3199CC88000A25BBF]飾北斎です。
天才的な浮世絵師として
世界から評価され→
数々の名作を残しました。
麻子さんが選んだのは→
「水滸伝」の豪傑を
人形として描いた→
祭りのための山車。
中でも 麻子さんの心を引き付けたのが この波。
晩年の北斎の集大成と
いわれています。
しぶきをあげて渦巻く波。
色は 青と緑。
異なる色を使う事で立体感を出し
波の奥深さを表現しています。
2か月かけて
下絵を完成させた麻子さん。
この日 訪れたのは→
ねぶたのスポンサーへのお披露目会です。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
集まっていたのは→
麻子さんのねぶたの制作費を出す企業 およそ40社の関係者。
旅行会社や食品会社の
社長や幹部の姿もあります。
ねぶた師は
こうした企業や団体から→
1台500万円で
制作を請け負っています。
せ~の。
(一同)お~っ!すげえ!すげえ!
(拍手)
インパクトがすごい…。
すげえな。
北斎の作品を題材にした…
中国の豪傑と龍 そして 波が→
鮮やかな色使いで描かれています。
波の色は2色。
左側に青。 右側に緑。
北斎と同じように
異なる色を使う事で→
立体感を強調し
波を印象づけました。
応援したいと思います。
実は 麻子さん 下絵にある思いを込めていました。
ねぶたは 正面を表→
その裏側を見送りと呼びます。
表と見送りは
関係するように作られています。
見送りの下絵に描いたのは
[外:B6308282489AE2D3199CC88000A25BBF]飾北斎 そのひと。
そして