カメラマンになりたくてしょうがなかったんで。
（てつじ）新人やし。
走っていって　もう…。
カシャカシャ　カシャカシャ。
そうすると…
ぶつかっていくわけ…。
はい。　ただ…
踏みなさいよ。
あの人だけは　踏みましたね。
（ほんこん）そんな事言うのは。



で　まあ　結局　現像すると→
ええ～　奥さんで　スクープ。
これで　まあ　いうたら→
一人前になったという事ですか？
はい。
で　次
日航ジャンボ機墜落でございます。
これ「ＦＲＩＤＡＹ」の休刊の時の。
ちょうど小原さんが夏休み中。
空港にいたんですか？　当時。
そうなんです。
北海道旅行から
帰ってきたところ。
ちょうど
羽田にいたんですけれども。
あの～　「すぐ行くぞ」
っていうふうに言われて。
飛行機が墜落したらしいと。
はい。
御巣鷹山近辺らしい
という情報しかない。
で　自衛隊の…
くっついていった。２人でですか？
最初は
２人だったんですけど私が若かったんで→
私だけが
もうちょっと先まで行けて。なるほど　なるほど。
歩いて。　そしたら　先に…
最初は　飛行機の破片がぽん　ぽんと置いてあって。
あっ　これ…

と　思ってたら→
だんだんと…
もうちょっと登っていくと→
そうじゃない破片が
出てきて。
人間の肉って事ですか？
わあ～っていう。　はい。
阿鼻叫喚の地獄絵図。
え～っと　ただ　まだ私が着いた所は→
生存者が　いた所なんです。
ここが　そうなんですが。
ここは燃えてなかったので　まだ…。
どうなんですか？ご自身で　その現状見た時に…。
躊躇みたいなん　なかったですか？
それがね　ないんですね。
私たちの世代は
ベトナム戦争のカメラマンに憧れて→
報道カメラマンに
なってるんですね。
でも　初めて　そういう→
死体がいっぱいの現場に出くわした時に→
あっ　自分でも
そういう時が来たんだみたいな感じで→
もう
ただ撮る…　撮るだけで。
正直…
写真撮ってる時は感情ないっていう状態？
もう　とにかく…
みたいな感じになります。
それが

ほんとは休刊ですけれども→
臨時号？
臨時号です。
臨時号で
急遽　発売されました　こちら。
ええ～　で　まあ　これは→
カメラマンですからこれをする事によって…
そうなんです。　あの～→
外部のプロダクションだったから普通　ボーナスはない。
編集部からのボーナスは
ないんですけれども→
時々　あの～　何か…
あの～　編集部から。
バブルのころですし
羽振りもいい時でしょ？
そうですね。　そしたら
いきなり　今回だけ　あれっ？
っていうので。
はい　５０入った時があって。
他人の不幸で稼いでいる感覚も
マヒしてるというところですか？
そうですね
報道カメラマンってやっぱり→
人が
不幸になれば　なるほど→
実は　自分の収入が上がる
っていう事になるわけで。
それ　どんなに　ごまかしても
そうなんです。
社会正義だとか