2018/09/03(月) 22:25〜23:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「信用組合理事長・山本明弘」[解][字]


倒産しかねないピンチだった。
事情を既に把握していた山本は
融資を決断した。
はい。 ありがとうございます。

支店長がすぐに融資の準備に入った。
翌日。
ごめん下さ~い。
山本が パン工場を訪ねた。
今回のトラブルで気落ちしていないか→
様子を見に来た。


工場で作ったパンを振る舞ってくれた。
おいしい!
♪♪~
(山本)ありがとうございます。
この日 山本さんはある懐かしい人を訪ねた。
こんにちは。 どうも すいません。
お世話になっております。
現在 中古車販売を営む 安部さん。
山本さんが その昔 初めて→
僅かながらの融資を
取り付けた相手だ。
はい。 そうそう ほんとに。
こういう事 言うちゃいけんけど。
あっ そうですか。
そうやったんですか。
こうして金融の世界に飛び込んだ
山本さん。
でも まだ その時は→
金融マンとしての大切な事を分かっていなかった。
山本さんが信用組合に入ったのは
昭和43年。
時代は高度成長期。
広島の経済は大いに活況を呈し資金需要が高まっていた。
融資の契約を結べば結ぶほど
評価される 競争の世界。
負けず嫌いな性格の山本さんは→
昼夜を問わず新規の取引先を開拓し→
成績を伸ばしていった。
35歳の時 山本さんは→
当時 最年少の支店長に

抜てきされた。
支店長になっても
自ら名刺片手に地区を回り続け→
取引先を開拓し続けた。
支店長になって3年目の ある日。
新たに 300万の融資を
受けてくれる取引先があった。
夫婦2人が切り盛りする
小さな工具販売店。
融資の決済の報告をすると
夫婦は 山本さんに笑顔を見せた。
しかし月末 この販売店へ
返済金の回収に行った部下から→
衝撃の知らせが入った。
「夫婦が 消えました」。
しかし その後。
他にも夜逃げをする融資先が出現してしまった。
必要に応じて
融資しているはずなのに→
なぜ こんな事が相次ぐのだろう。
山本さんは 猛省した。
経営者たちの本当の想いや
資金繰りの悩みを→
自分は理解できていなかった。
よかれと思ってした融資が→
逆に負担になってしまう事も
あったのではないか。
こんにちは。
お世話になっております。
それから 山本さんは

企業との向き合い方を変えた。
融資の相談がなくとも
自ら企業のもとに通い→
悩み事に耳を傾けた。
経営者も従業員も→
何か困っている事が
あるかもしれない。
融資額ではなく お茶を飲んだ
回数をカウントする日々を続けた。
すると ある変化を
感じるようになった。
会社にとって不利な事情も 正直に
打ち明けてくれるようになった。
それによって 融資のタイミングや
サポートが適切か→
より見極められるようになった。
金融マンとしてのあるべき姿勢が見えてきた。
6月。
おはようございます。
山本は 融資している
企業に対する→
新たなサポートに
挑み始めていた。
元利金で約200万です。
約200万あるか。
景気や取引先との関係に
影響を受けやすい 中小の企業。
そうした企業に対し
問題が起きてからではなく→
今 よりよい財務状況にする