2018/09/05(水) 00:15〜01:00 ブラタモリ「#109 関門海峡・門司」[解][字][再]


♪♪~
いよいよ…。
この辺でデッキで説明させて頂きます。
は? はい。
うわ~。おぉ~。
(瀧口)
これから いよいよトンネルに入っていくんですけども…
はいはいはい。

そうです。 今 私どもここらに おりますけども→
この先に行くと
上り線と下り線が→
完全に分かれています。
え?
万が一 事故で どちらかの
トンネルが使えなくなっても→
鉄道の運行が可能。
本州と九州をつなぐ大動脈ならではの→
万全を期した設計なんです。
はい 分かりました。
さあ 今度こそ


海底トンネルに出発です。
トンネルの形と
建設に立ちはだかった関門。
どう関係があるんでしょう?
四角ですね。
そうなんです。
先ほどまで四角だったトンネルが…。
なんと 丸い形になっています。
この2つのトンネルの形→
実は トンネルのつくり方が
違うんです。
今 タモリさんが通り過ぎたのは→
入り口から450m地下12mほどの場所。
先ほどの四角いトンネルは→
あらかじめ地上でつくったトンネルを埋め込んだもの。
地表に近い場所だけで
用いられます。
ところが ここから先は→
地中を掘りぬいてつくったため→
通常のトンネルと同じ
楕円形になっています。
実は
ここから先を進むと→
更に トンネルの形が
変わるんです。
タモリさんは
海底にさしかかる→
地下20m地点まで
やって来ました。
ん?

違うんですか?
おっ?
(瀧口)ちょっと縦長の楕円ですね。
こっちが 真ん丸だ。
はい。
確かに この場所を境に
それまで楕円だったトンネルが→
真ん丸に変わっていますねぇ。
一体どういう事なんでしょう?
あっ シールド工法!
シールド工法…。
「シールド工法」とは→
今や一般的になったトンネルの掘り方。
シールドという筒状の機械を
地中に埋めて 掘り進めます。
トンネルが きれいな円形なのは
このためだったんですねぇ。
実は 関門トンネルは…
(瀧口)それは何か理由があるんですけども→
どういったものが
考えられますか?
はい。
そのとおりです。
はい。
(瀧口)真砂です。
関門トンネルの工事に
立ちはだかった 最初の関門。
それは 地盤の弱さ。
この辺りの地盤は崩れやすい砂地 真砂。
海底にあった花崗岩の層が

風化して出来たものです。
しかも ここから掘り進むのは
海底の真下。
弱い地盤には
万全の備えが必要でした。
そこで用いられたのが…
同じですね。
ですけども…
えっ!
今は機械を使いますが
当時は なんと→
全て 人の手で掘られていました。
シールド工法がとられた僅か400mを進むのに→
1年以上もかかったんです。
シールド工法が行われたのはこの部分。
その先は
普通の掘り方に戻ります。
シールド工法が終わった場所まで
行ってみましょう!
(瀧口)ここまでが