2018/09/05(水) 01:10〜02:00 NHKスペシャル 未解決事件File07▽警察庁長官狙撃事件ドキュメンタリー[字][再]
(銃声)
中村は 26歳の時
銃による殺人事件を起こしていた。
革命資金獲得のためとして
金庫破りを繰り返す中で→
職務質問してきた警察官を
射殺したのだ。
命を奪われた 山川治男巡査。
胸に2発 倒れたところをこめかみへ1発 撃ち込まれた。
殺人の罪で 19年間
千葉刑務所に服役していた中村。
獄中で キューバ革命を指揮した
チェ・ゲバラに憧れ→
武装組織の結成を
もくろんでいたという。
そこで出会ったのが
右翼の大物 野村秋介。
現職大臣の自宅に放火し
服役していた。
失礼します。
野村と親交があり中村も知る人物にたどりついた。
よろしくお願いします。
もちろんです もちろんです。
はい。
中村は 野村の知名度を利用し組織を作ろうとしていたという。
強い暴力志向を持っていた中村。
犯人だとすれば事件の動機は 何だったのか。
中村は 私たちへの手紙の中で→
警察に対するテロをこう正当化していた。
中村が 警察への敵がい心を
若い頃から口にしていたという→
証言も得られた。
中村の実の弟。初めてインタビューに応じた。
刑事部の捜査員が→
長官事件への関与を強く疑っていた中村。
しかし 警察内で…
公安部がマークしていたのは→
あくまでオウム。
元幹部らは数多くの凶悪犯罪について→
次々と自供したにもかかわらず→
長官狙撃事件の関与だけは強く否定していた。
それでも 公安の捜査は→
オウム犯行説で進められていたのだ。
事件から9年後の2004年。
公安部は オウム信者だったK巡査長ら4人の逮捕に→
踏み切った。
公安部は K巡査長のコートから検出された→
銃を発射した時の残渣反応が
新たな証拠だとした。
オウム信者の逮捕に向けて→
警視庁公安部と協議を進めていた東京地検。
当時の公安部長 内尾武博が
初めて インタビューに応じた。
警視庁は
捜査にけじめをつけるため→
オウム信者を逮捕したいと主張。
内尾自身も オウムという心証を持っていたという。
しかし
4人の逮捕に向けた捜査には→
不自然な点が いくつもあった事が
今回の取材で分かった。
通勤途中に事件現場に居合わせた
桑山東彦さん。
公安部の捜査員が
数回にわたって 聴取に来ていた。
桑山さんは 犯人から
9m離れた位置にいた。
犯人の顔を はっきりとは
認識できなかったという。
ところが
当初の捜査報告書では→
桑山さんが 「目撃した男は
K巡査長に似ている」と→
話した事になっていた。
更に 4人の逮捕に向けた捜査報告書では→
新たに実行犯とされた→
別の信者の可能性が高いとされている。
桑山さんの目撃証言が→
都合よく利用されていた可能性が浮かび上がってきた。
専門家による分析も→
オウム犯行説をにおわせる形で扱われていた。
事件翌日に現場検証に立ち会った
銃の専門家が→
今回
初めてインタビューに応じた。
犯行は 高度な射撃技術を持つ
プロによるものだと→
分析した専門家。
オウムの犯行ではないと考えていたという。
しかし 4人の逮捕に向けて
作られた報告書には…。
「プロとは考えにくい」
「素人」など→
全く逆の分析結果が
記載されていたのだ。
東京地方検察庁は
殺人未遂の疑いで逮捕した→
オウム真理教の元幹部や
警視庁の元巡査長を→
今日