2018/09/05(水) 15:50〜17:53 ten. 第1部[字]【近畿を縦断「台風21号」見えてきた“被害の全容”最新情報


いうのは、
一番風の影響を、
集まって受けやすいという特性が、
地形ではあります。
高潮に関しては、
台風が強い勢力でやって来た場合、
きのうだと955ヘクトパスカルで接近したんですけれども、
その強い台風がこの大阪湾にやっ
て来ただけで、
それだけで潮位が60センチぐら
い吸い上げられます。
ふだん気圧が高いので、
海面が押さえつけられてるんですけれども、気圧が低いと、
潮位がぐーっと吸い上げられるん
です。
台風が来ただけで。
台風に向かうこの南西風。
大阪湾というのは、
これで見ていただくように、
実は淡路島と大阪平野に囲まれて、


狭いんですよね。
水深も平均すると30メートルで、
浅いんですよ。
そうすると、この台風に向かう南
西風によって、
海の水がどんどんどんどん陸地に
吸い寄せられると、
吹き寄せ効果というんですね。
台風による気圧の低さで吸い上げられる効果と、
それから台風に向かっての、
この南西風によって、
陸地にどんどんどんどん吹き寄せ
られる効果。
この効果が当たったことと、
満潮時刻に向かう時間が重なったことによって、潮位が記録的に上
がったと。
ということで、吹き寄せられるイ
メージを見ていただくと、淀川が、

どんどんどんどん海の水が逆流してましたよね。
その理屈がよく分かるかなと思う
んですけれどもね。
>>蓬莱さん、気になるのが、今
後、同じような規模の台風が、
また来る可能性ってあるんですか

>>それがこちらですね。
第4の室戸台風の可能性っていうのも、これ、ゼロではないんです
ね。
というのも、
さっき見ていただいた進路、

室戸岬を通過して神戸に再上陸する、
そして満潮時刻が重なるというふ
うになると、
第4の室戸台風っていうのも可能
性としてはあります。
ですので、今後の教訓として、
この進路一つ、覚えといていただければなと思います。
>>では続いて、ヤマカワ目線で
お伝えします。
続いてヤマカワ目線は、
関西国際空港に焦点を当てて、お願いいたします。
>>今回の本当にこの災害は、大
阪、
関西の一番シンボルの場所、
関西空港が大きな被害を受けたわけですけれども、
実は、
誕生日を襲った関空の弱点ということで、きのう、実は関西空港と
いうのは、
開港記念日だったんですね。開港からちょうど24年目の記念
日だったんですね。
まさに水を差されたような災害になったんですけれども、
その関空がもともと抱えている弱
点というのが、今回浮き彫りにな
ったと思います。
じゃあ、まずは関西空港、ちょっ
と上空からこの形を見ていきたい
と思うんですけれども、関西空港
というのは、第1ターミナルと第
2ターミナル、2つのターミナル
で出来ているんですね。

そして、
このタンカーが衝突したこの連絡
橋一本で実は本土とつながってる
わけですね。
連絡橋というのは、鉄道や車だけではなくて、
ここに電気とかガス管も通ってい
るわけですね。
これはまさに生命線といえる場所
なんですけれども、
この第1ターミナルと第2ターミ
ナル、じゃあ、この災害に対して、
どんな準備をしていたのか、
何もしていなかったわけではないんですけれども、
今回、
浸水、水没したこの第1ターミナルは、
2004年に冠水の被害を受けて
いるんですね。
台風でした。
そこで、
この滑走路を盛り土、