夏は 一日に何度洗濯機を回しても追いつきません。
何せ 子どもが
10人もいるのですから。
うん。
この大家族 2か月ごとに引っ越しを繰り返す→
サーカスの一家です。
サーカステントの脇で仲間たちと暮らしています。
一つの公演が終われば→
次の場所に移動する暮らしを続けています。
コロンビア人の父親
アランさんと→
日本人の母親 尚恵さん。
子どもは22歳から1歳までの10人。
♪♪~
そして 間もなく11人目の子どもが産まれます。
やま… やまとちゃん。
やまとちゃ~ん。
男 男 男 男 女 男 女 男 女 女の
6男4女。
上3人の男の子は
父親 アランさんの連れ子です。
この夏 一家には
さまざまな出来事が待っています。
転校。 友達との別れと出会い。
難しい技への挑戦。
そして 新しい家族の誕生。
サーカス家族の この夏の物語は→
ひょっとしたら
あなたの生き方に→
何かのヒントを
与えてくれるかもしれません。
美術館の駐車場に立てられた
大きなテント。
ここで サーカス団は
5月上旬から公演を続けています。
一家の練習が始まりました。
14年前 日本にやって来た父親のアランさん。
サーカスの盛んな
コロンビアの出身です。
子どもたちは
誰に言われるでもなく→
ごくごく自然に
サーカスの道を志します。
ゴー! オッケー 上手。
どう?
何?
上から8番目→
4歳の新太くんも→
自分から サーカスをやりたいと言いだしました。
4歳になり→
やっと 空中ブランコの練習をする事を許されました。
怖くて手が離せません。
まだ待って…。
パパ~! パパ~!
上手!
パパ~!
あと1回でしょ。パパ…。
パパ…。
うん…。どうする?
はい ギュッ。
よし。 かっこいい 新太。
パパ~!
よし。はい 「ヘイ」やって。ヘイ!
ヘイ!
既に サーカスの舞台に立っている子どももいます。
学校に通いながら
サーカスに出ています。
6歳上のお兄さんと組んでの
大技 イカリオスは→
観客を最も沸かせる技です。
嵐くんは 今 このイカリオスに→
空中で ひねりを加える新技に
挑戦しています。
体をひねると
空中での方向感覚が変わり→
着地が一気に難しくなります。
うわっ…。
オッケー!
(拍手)
イエ~イ!
嵐くんは 6歳の時から3年間→
父親のコロンビアの実家に
預けられ→
サーカス修行を積みました。
もうすっかり プロの手です。
サーカス団は 総勢80人。
2か月間の公演が終わると→
住まいごと 次の場所に移動する
生活を続けています。
団員は 南米 ロシア 中国など
多くが外国人です。
アランさん一家が暮らすのは
このトレーラーハウス。
夕食の時間です。
おなかの大きい尚恵さんのために団員の一人が手伝っていました。
サーカス団全体が→
一つの家族のように助け合っています。
この日のメニューはカレーライス。
入れる? こんぐらい? もっと?
尚恵さんは