はい! ありがとうございます!
うっ! ああっ…。
♪♪~
さっきの話 ホントですか?
理事会で そう決まった。
他のメンバーには まだ言うな。
余計な不安をあおりたくない。
ちゃんと説明してください!
ここがなくなったら→
今いる子供たちは
どうなるんですか?
この地域に 小児外科のある病院は他に ありません!
たらい回しにされる子供だってますます増えてしまうんですよ!
そんなことは分かってる!
どうしようもないんだ。上の決定は 覆せない。
君も組織の一員なら 分かるだろ?
じゃあ どうすればいいんですか!?
俺たちは 医者だ。
医者は ただ この手を動かして目の前の患者を救うしかない。
まだ 時間はある。
俺は その間に→
ここにいる子供たちを
少しでも多く救う。
君も 力を貸してくれ。
僕は 考えました。一生懸命 考えました。
でも 僕が見てきた伊代ちゃんは
いつも 治療に一生懸命でした。
途中で
投げ出したりしませんでした。
でも 今の伊代ちゃんは→
僕の知ってる伊代ちゃんではありません。
どうして
手術したくないんですか?
僕には
本当のことを教えてください。
お願いします。
(伊代)先生…。
見たことあるでしょ?
私のおなかの傷。
体育の授業があるたび
毎回 その傷 必死に隠して…。
それでも
誰かに見られちゃったときは→
明るく笑って
ごまかしたりして…。
(すすり泣き)
今度の手術…ドナーは お姉ちゃんなんだよね?
そんなことしたら…
お姉ちゃんにも 傷が残る。
あんな惨めな思い…→
お姉ちゃんには絶対してほしくない。
パパとママが死んじゃってから…
私は 散々 迷惑 掛けてきた。
(伊代)《パパ… ママ…》
(伊代)お姉ちゃんだって悲しかったはずなのに…。
《パパ!》
(伊代)私の前では 涙一つ 見せなくて…。
(伊代)私を養うために
音大中退して… 夢まで諦めて…。
(伊代)毎日 慣れない仕事して…。
《これ 今日 発注する備品のリストなんですけど》
(上司)《だから まとめるときは
部署ごとにしてって言ったじゃん!》
《ああ… すいません!》
(男性)《お姉ちゃん! お姉ちゃんちょっと たばこ どこにあんの》
《当店では
お取り扱いしておりません》
《いいから 持ってこいよ》
《ですから 当店では…》
(男性)《持ってこいっつってんの》
《申し訳ございません》
(伊代)私の治療費のために
夜中まで働いて…。
(伊代)《ごめんね お姉ちゃん》
《何 言ってるの》
《私のことはいいから
お姉ちゃんも 早く休んで》
《大丈夫 大丈夫!》
《伊代の方こそ 早く これ食べてゆっくり休みな。 ねっ》
(伊代)どんなに疲れてても
一生懸命 看病してくれた。→
全然 大丈夫じゃないくせに…。
いつも 大丈夫 大丈夫って…。
私…
これ以上 重荷になりたくない。
お姉ちゃんを不幸にしてまで…
生きたくないよ。
♪♪~
♪♪~
(小野寺)
お約束していた支援金です。
こんなに!?
(小野寺)ハハハッ! はい!→
ハハハ…!→
いや 必ずや新日本医療グループの一員として→
収益向上に
貢献してくださることを→
期待してますよ~。 ハハハッ!
(小野寺)廃止される科に同情する必要はありません。
(美智)えっ?