2018/09/08(土) 08:00〜09:25 サタデープラス【台風・地震対策…責任は?保険は?★USJ最新ホラー生中継】[字]


目していただけないと。
>>新しいもの、新しいものか。
何か新しい、いいアイデアないかな。
>>全国区のノートメーカーにも
負けないいいアイデアはないか。
社員は日々、
頭を悩ませていた。すると。
>>そうだ!
副社長、このノートに、
この百科事典のようなおまけのミ
ニページを付けたらどうでしょう
か?
>>当時、日本は百科事典ブーム

クーラーにテレビ、そして、
ずらりと百科事典が並ぶ家は、人
々の憧れだった。
そこに目を付けたショウワノート
が作ったのは、ジャポニカ学習帳

売りは、ノートの内側に付けられ
た百科事典風の付録。
ほかより20円高い50円という高級路線で勝負に出た。
>>ノートっていうのは書くだけ
のものになっておりましたから、
そこにそういった付録を入れると
いうアイデアというのは、やっぱ
り画期的だったと思いますね。
>>しかし。
>>まさか、ここまで売れないと



は。
>>非常に思惑通りいかず、
7割以上が返品だったっていう、もう会社はだめだと思ったでしょ
うね。
>>商品には自信がある。
必ず売れる糸口があるはずと悩ん
でいたある日。
>>ん?
>>なんかいいアイデアないかな

>>ちょうど同じころ、
別の場所でも。
>>あれ?
>>2人の社員が、同時に引き込
まれたものがあった。
>>これだ!
>>それは、報道写真雑誌、アサ
ヒグラフに掲載されていた昆虫の
写真。
見たこともない世界の昆虫の写真
なら、子どもたちの心をつかむに
違いない。
>>よくほかの学習帳は、パンダですとか、かわいい犬とかね、
猫とかっていうのが多いんですよ

それははっきり言って、
動物園行って見れます。でも、昆虫の珍しいものっていう
のは、なかなか見られない。
それがジャポニカ学習帳の付加価値だと。
>>撮影したのは、昆虫専門のカ

メラマン、山口進さん。
28歳で会社を辞め、アルバイト
をしながら、珍しい昆虫を求め、
世界を飛び回っていた。
早速、山口さんに連絡し、表紙を
依頼。
>>あの雑誌に載せられてた山口さんの写真、すごくよかったんで
す。
撮影料はもちろん、
取材費もわが社が負担します。
>>山口さんの行きたい国、撮りたいもの、
自由に撮ってきてもらっても構い
ません。
>>本当ですか?
>>渡航費にへき地での滞在費。
撮影には、数千万円という金額が
必要だった。
しかし。
>>もうほとんど、お金もなかっ
たんでしょうけれども、最後の挑
戦だったと思いますよね。
もう引けないところまで来てたと
思います。
>>ショウワノートの社運を背負
った山口カメラマン。
東南アジアでおよそ1年を過ごし

1000枚以上もの昆虫写真を撮
りためた。
そして、

ジャポニカ学習帳に初めて山口さんの写真が使われたのが、こちら
のシリーズ。
マレーシアに生息するアゲハチョウ。
羽根を広げると、20センチにも
なる美しい姿が特徴。
こちらは、インドネシアで見つけ
た、カメムシの仲間。
よく見ると、模様がお相撲さんの
顔にそっくり。
今ほどお手軽に海外旅行に行けな