2018/09/08(土) 13:15〜14:00 西郷どん(33)「糸の誓い」[解][字][デ][再]


おはんら いまじゃった。
ん? どげんした?

どげんしたじゃなか!こん御方は だいですか?
こん御方はのう…。
お初に お目にかかります。
龍と申します。
女連れで お帰りとは…。見損なったど!
ちょっ ないな!?
見損なったど!
糸さぁは
ずっと待っちょったたっど!
ないを勘違いしちょっとじゃ!
(熊吉)坂本様!→
大変なこつになっちょいもす!
雨漏りを直してくれた…!
よう みんなあ!
お糸さん また世話になりますき。
あ…。
坂本さぁの奥方じゃ!
(吉二郎)ああっ!


(龍馬)どういたがぜ?
100人?
100人の捕り方に囲まれたとでございもすか?
はい。 うちは もう声が潰れても
ええ思うて。
「坂本さん 逃げて!」って
叫んだんどす。
よう ご無事でございもした。
この人 平気な顔で座ってて。
わっぜ肝が据わっちょいもすなぁ。
短筒じゃ。
捕り方を引き付けて ズド~ンと
撃ったがじゃき。
そいで ご無事で。
(龍馬)いや 返す刀で手を斬られて短筒を落とした。
そんあと坂本さぁは 近くの
材木屋に隠れちょったそうじゃ。
お龍が助けを呼びに
行ってくれんかったら→
わしは間違いのう捕まって
なぶり殺されちょったがぜよ。
(熊吉)恐ろしか。
ほんのこて命があってよかった。
(吉二郎)じゃじゃ。
坂本さぁには長生きをしてもらわんと いかん。
(ため息)
(満寿)あげな話を聞くと恐ろしくないもすね。
体が震えてしまいもす。
どんなに危なか時も そばにいて→
旦那さぁを助けられる

あん御方が羨ましか。え?
私は 遠くから
ただ心配するこつしかできんで。
ないを言われもすか。
私たちは 旦那さぁが留守の家を→
命懸けで守っちょっとじゃ
なかですか。
じゃっどん 私は…。
糸さぁ お子ができんこつを気にされちょっとですか?
そげんこつ…。
そら 試してみな分かりまへんえ。
ほら 下手な鉄砲も何とやら
言いますやろ。
へ… 下手な鉄砲!?
西郷はん せっかく[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩にお戻りになったんやし→
今夜も明日も お気張りやす。
(満寿)お龍さんとやら よその家の事に首を突っ込まんでくいやい!
お~ 怖っ。
これ 空いてしもうたんやけど。
あっ すんもはん。
すぐに お代わりを。うん。
あ~っ やっぱい
京の女子は違うのう。
酌をされた安酒が また甘露 甘露。
安酒ち! 居候のくせにようそげんこつ言えもすね。じゃ。
お待たせ致しもした。
ああ お糸さん!
ほんまに お構いのう。
自分の家やと思うて→
勝手にやりますき。

はい。
西郷はん。
はい。
奥方様は 西郷はんの事が
心配で心配で→
しかたあらしまへんのどすえ。
お龍さぁ やめてくいやんせ。
よろしいやないの。 奥方様は
西郷はんが京に女子でも→
いてはるんやないかて
心配してはるんどすえ。
ないを申される!
そげんこつあるはずがなか。
違いもす。 だいも そげんこつ
言っちょいもはん。
そうです。 女子なんて…。
京に来はる諸藩の方々は み~んな女子の1人や2人→
囲っておられます。
うちは許さへん。 殺しますえ。
(笑い声)