おおきに　お糸さん。
お互い
難儀な男に惚れたもんやな。
怖うて切ないけど
一生　惚れ通すしかあらへんと→
うちは覚悟決めてます。
はい。　お気を付けて。
＜幕府軍の　長州への攻撃が

開始されました。→
総勢１０万の大軍が
海と陸の４方向から→
長州に襲いかかったのです＞
芸州口に攻め寄せた５万の幕府軍を→
井上聞多殿率いる長州勢が→
押し返しておるとの事でございます。（久光）おお！
その数　僅か１，０００。
１，０００…！ほんのこっか！
＜それから数日後＞
（砲撃音）
戦じゃ！　またエゲレスが


攻めてきもしたど！
こいは戦じゃなか！
こいは礼砲じゃ。
（笑い声）
＜ついにエゲレス公使ハリー・パークスが→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩にやって来たのです＞
（久光）ああ　こいはパークス殿！さあさあ　こちらへ。
（英語）
さあ　お座り下され。
おい。
本日は　ささやかながらうたげの席を設けもした。　おい。
（英語）
こいは　どいも　こいも[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の名物でございもす。
（英語）
お楽しみ下され。（英語）
パークス殿　こいはナマコじゃ。
（英語）
（パークス）ナマコ？
（久光）ナマコ。ナマコ。
こいは　日本国では
古くから食べられておる→
貴重で珍しか
うまか食い物でございもす。
さあ　召し上がってくいやんせ。
（英語）
さあ　パークス殿！
好き嫌いは　いかん。
＜このパークスをもてなす
うたげは　数日にわたって→
盛大に執り行われました。→

そして　誰もが万事順調に進んでいると思っておりました＞
（久武）こいで　あとは→
お互い協力し合いましょうっちゅう話を持ち出せば→
そいで決まりじゃ。
はい。
お互い苦労したかいがあった
というもの。じゃ。
（松木安右衛門）小松様！　桂様！→
大変でございます！　パークス様が激怒されております。→
急ぎ　[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を
発たれるとの事にございます。
義姉さぁ　大変じゃ！
どげんしたとな？　琴さぁ。また兄さぁが　ないか？
（熊吉）はい。
旦那さぁが…→
旦那さぁが
どげんされたとですか！？
兄さぁが
エゲレスの船に捕まったち→
町で大騒ぎになっちょっ。
（吉二郎）なんち！
じゃっどん
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩がエゲレスを迎えたとは→
手を組むためじゃなかとか…？
かつてエゲレスとは戦もしちょっ。
もしかすっと[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩が　まんまと一杯
食わされたのかもしれん。
（園）義姉さぁ！
（雪篷）落ち着け！→
西郷吉之助の嫁じゃろが！

分かっちょいもす。
＜突如　交渉を打ち切るという
パークスを説得するため→
吉之助は　単身
英国の軍艦へと乗り込んだのです＞
（英語）
君は　誰だ？
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩家老　西郷吉之助でごわす。
（英語）
（英語）
藩主様にしか会わぬと言うちょいもす。
待ってたもんせ。
（英語）
どうぞ　撃ちたければ
撃ってたもんせ。
（英語）
我々にとって藩主様は　あなた方の女王のようなもんでごわす。
こげな所に
女王陛下が来られもすか。
（英語）