2018/09/09(日) 20:00〜20:45 西郷どん(34)「将軍慶喜」[解][字][デ]

(慶喜)長州は 必ずや征伐する。
<慶応2年6月 世に言う→
第二次長州征伐が始まりました。→
幕府は 10万の兵を率い→
僅か3,500の長州に襲いかかったのです。→
ところが長州は [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩から入手した
最新鋭の武器で奇襲を仕掛け→
数で勝る幕府軍に
次々と勝利していきました。→
そして その戦のさなか…>
上様!
(家茂)将軍の座を争った我らが→
このような事になるとは…。
徳川を… 頼みます。
<将軍 徳川家茂を失い窮地に立たされた幕府は→
朝廷に働きかけ 休戦へと
持ち込まざるをえませんでした>
(岩倉)
よっしゃ~! これで幕府の威光も地におちたな 大久保。
(一蔵)負け戦同然の この始末
徳川は もはや→
諸藩を束ねる力を
失ったのでしょうか?
(勝)徳川の世は
もう おしまいだよ。
(鳴子の音)
≪(吉之助)あ~っ!(笑い声)
(笑い声)
西郷! 何べん おんなじ罠に掛かっとんのや お前。
(笑い声)


(勝)こいつは また とんでもねえ大物が掛かりましたな。
勝様! 何故 ここに?
久しぶりだな 西郷どん。
(笑い声)
ちょっ…一蔵どん 下ろしてくいやい。
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
いや まさか勝様と岩倉様がご昵懇の間柄であったとは。
勝さんとはな
まだ まろが天子様のおそばに→
お仕えしていた頃からの
つきあいでな。
和宮様の御輿入れに従うて
江戸に下った時からの知り合いや。
あのころはね 「これから
朝廷と幕府が一つにならな→
あきまへん」なんて
随分 立派な御託を並べてたが→
いつの間にか
こんなヤモリになんなすった。
勝様は 幕府の御使者として→
長州側との交渉に行っておられたそうじゃ。
あっ そうや。
あれは どないやったんや?
いや ひでえ目に遭ったよ。
一橋公がどうしてもって頼むから→
戦を終わらせに一人で行ったのさ。


(銃声)何しよるか!
(勝)こっちだって命懸けだぜ。→
いつ撃たれても おかしくないありさまでよう。
(桂)やめい!
(桂)ご無礼致しました。
どうぞ こちらへ。
公方様は…→
お亡くなりになられた。
何?
その喪に服するため
戦を中断したい。
(ざわめき)
黙れ!
人の話は最後まで聞くもんだ!
俺はねえ 徳川は一大名に戻ってもいいと思ってる!
中断した戦を
再び始める力は もうない。
頼む。
♪♪~
頭をお上げ下さい 勝様。
亡き大樹様に哀悼の意を示し→
日本国の行く末について
語り合いましょうぞ。
そんな事があったのですか。
聞くところによると慶喜公は 徳川の家は継ぐが→
将軍にはならないと
固辞していらっしゃるとか。
今更 貧乏くじは
引きたくねえって事だろうな。
ひでえ幕引きだが

これで幕府は終わりだ。
(岩倉)よっしゃ!
この勢いで天子様を中心とした共和の大策をなすべしや!
はっ。
いよいよ その時が来ました。
いや…。
おいは慶喜公が将軍になると思います。
こんな倒れかけた幕府の
将軍になんて名乗り出るような→
性分や あの男はない。