2回でなくなってしまう》
《だが
ノーガードの箱を作って1回で標君に見破られたら→
俺は攻撃もできずに
終わってしまう》
《ここは
リスクをゼロにするのが最優先》
いきなり4つガードかよ
ビビり過ぎだろ。
いや
悪くない。
まずは完全に守って
相手の出方を見るつもりだろう。
《こういうのは
意外とクセが出る》
《端から攻めるか
それとも真ん中から行くのか》
《まずは
標君の攻撃の傾向を知りたい》
(
ベル)
(
黒田) では1回戦目 標の攻撃。
攻撃は?
しない。
(
ざわめき)
どういうことだ?
だって4つともガードしてるから攻撃しても意味がない。
(
ざわめき)
≪お~≫
≪お~!≫
≪お~~!≫
(梨本) すげぇ。
ハァ…
。≪ヤバいな やっぱり≫
読まれやがった
。
攻守交代
。
《失敗した
相手の攻撃のクセさえ見ることができずに→
ガードを4つ失ったのは
痛過ぎる》
♪♪~
(ベル)
(
標) 1つだけ。えっ?
この守りで
僕が使ったガードは1つだ。
残りの3つを当てれば
ゼロの勝ちだよ。
《なぜ手の内を明かす?》
《いや 「ガードは1つだけ」という言葉はウソかもしれない》
《だが
ノーガードの箱があることは本当だろう》
《全てガードしたなら
言葉で揺さぶる必要はない》
《動いた!》
《一瞬だがあの端の箱に視線を向けた》
《無意識に
ノーガードの箱を見た?》
(
息を吐く音)
《やはり…
こっちだ!》
♪♪~
≪よっしゃ~!≫≪よし!≫
(ヒロシ)
あ~!何してるんですか!
3つもガードなしだったのに
。
クッソ
あのガキ目線だけで勝ちやがった。
チッ
。
1枚の
ガードでハッタリかますってどんな心臓してんの?
《かすかな表情の変化を
読むつもりが→
逆にハメられてしまった》
《たった1枚のガードに誘導されてしまった》
《隙がない…》
《いや 標君が見せる隙は 罠だ》
さぁ
どうする? ゼロ。
♪♪~
(ベル)
2回戦
標の攻撃 ゼロは守り。
聞いてもいいかな?
何?
標君の攻撃の時→
どうして さっき4つともガードだって分かったの?
気になる?
うん。
さっきのゼロには
揺らぎが見えなかった。
揺らぎ?