2018/09/10(月) 22:25〜23:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「ブランドプロデューサー・柴田陽子」[解][字]


1年後の完成に向けプロジェクトが動きだした。
とんかつを食べる女。

柴田さんが率いる会社は9割が女性。
そのほとんどが中途採用だが→
実は ブランドを作るという仕事は未経験だ。
この日 新たな社員の採用面接を
終えた柴田さん。
「気が利く」とは どんな事なのか?
それが かいま見える場面があった。
柴田さんが気にかけたのは
この電話対応。
相手にどう伝える事が親切かと
投げかけた。
また別の日
やおら お菓子を配り始めた社員。
実はこれ 柴田さんに頼まれた
お持たせ用のお菓子。
なぜ柴田さんは こんな
小さな事にまで こだわるのか。
6月上旬。


(取材者)結構 おっちょこちょいなところもあるんですね。
事務所に着くと
新たな案件が舞い込んでいた。
焼きたてパンが売りの
大手カフェチェーンからの依頼。
社運を懸けたリニューアルに
力を貸してほしいという。
本日は お忙しいところ
ありがとうございます。
とんでもない。
ありがとうございます。
詳しい内容を聞くため すぐに
岡山にある本社へと出向いた。
競争が熾烈なカフェ業界。
業績が伸び悩むなかロゴを変更したり→
内装を変えたりと あらゆる努力を
自分たちで積み重ねてきた。
だが…。
いかにして立て直し会社を上向きに導くか。
今回は 成長の余地が大きい
郊外型の店舗をリニューアルし→
それを全国に展開していく計画だ。
柴田が ある事に気を留めた。
5日後。
リニューアルのコンセプトは既に柴田の中で出来上がっていた。
やっぱり…
柴田の考えたコンセプトを→
具体的な形にしていくのは
社員たちの役割だ。
柴田は今回 入社3年目

アシスタントから昇格したばかりの→
杵島由美を抜擢した。
経験は浅いが 柴田は臆する事なく仕事を任せる。
杵島が
あるアイデアを持ってきた。
お願いしま~す。
杵島が参考にしたのは老舗のとんかつ屋。
オープンカウンターが売りだ。
確かに現状のカフェチェーンの厨房は→
スタッフの手元はおろか
顔も ほとんど見えない。
更に…。
柴田は 杵島の積極的な姿勢に手応えを感じ始めていた。
1週間後 岡山行きを前に
柴田が杵島を呼び出した。
伝えたい事があった。
はい 分かりました。
いってらっしゃい。
はい。
杵島は2日間 朝から晩まで
岡山の現場に張り付いた。
依頼を受けてから2か月後。
柴田たちはプレゼンのため再び岡山の本社を訪れた。
製本が2部のものと… こちら。
すみません。
確信を持った 杵島のプレゼン。
クライアントは柴田たちの大方針を受け入れた。
3月のオープンに向け
動きだした。
これさぁ やっぱ…

この日 柴田さんは→
5年前から手がける
アパレルブランドの新作作り。
時代の先端で 流行を
生み出し続けてきた柴田さん。
取材のさなか
意外な事を口にした。
夢を持った事がないという
柴田さん。
何が今の彼女を
つくったのだろうか。
神奈川県葉山で育った 柴田さん。
特別な夢はなく 将来は漠然と専業主婦になると思っていた。
大学卒業後 とりあえず
レストランを運営する会社に就職。
任されたのは 秘書だった。
希望したわけではなかったが→
柴田さんは
ある一つの事を決めた。
例えば 書類のコピー。